米国株投資家がチェックしたい経済指標一次情報まとめ
本記事では米国中心に経済指標の一次情報取得元をまとめていきます。手取り早く結果だけ入手するにはSNSが一番ですが、factは自分の目で確かめましょう、ということが主旨になります。
英語が苦手な人はツールに頼ろう
本記事では一次情報を紹介しますので、一部を除き基本的には英語が必要になります。英語は苦手・・・というかは「Deep L」を使いましょう。簡単かつ、非常に自然に和訳してくれるのでおすすめです。
World Economic Outlook
情報元:国際通貨基金(IMF)
発表サイクル:4,10月(1,7月に公表済みデータをアップデート)
概要:世界経済の見通し、世界経済の大まかなトレンド
リンク:国際通貨基金(IMF世界経済見通し)
まずは世界全体の概況を確認しましょう。世界経済が右肩上がりとなる見込みなのか、後退が懸念されているのか。大まかな方向性は頭に入れておきたいですね。
例えば下記のような感じで地域別の経済成長率予測が出ています。
GDP
情報元:アメリカ商務省
発表サイクル:四半期ごと(当該四半期終了の翌月末)
概要:米国全体の生産活動の状況
リンク:U.S. Department of Commerce(GDP)
ご存知GDPでは米国経済の概況を確認できます。GDPは下記の「Current Release」をクリックします。
下表ではGDPの推移とともにPCE物価指数も確認できます。物価指数ではCPIの注目されますがFRBはPCEを重視しているとの声もあり、注目しておきたい指標です。
雇用統計
情報元:米国労働統計局
発表サイクル:毎月第一金曜日
概要:米国の雇用情勢。米国の企業に対して行うサンプル調査の結果。
リンク:U.S. Bureau of Labor Statistics(米国雇用統計)
米国ではGDPの7割が個人消費であり、特に非農業部門の雇用者数にマーケットの関心が集まります。雇用統計のページでは下記のように各部門の雇用者数の増減が掲載されています。「NEWS RELEASES」から詳細のページに進みます。
詳細のページは下記のような殺風景な雰囲気。下の方に進むとさらに詳細な情報が掲載されています。特に注目しておきたいのはここらへんですね。
Table A-1. Employment status of the civilian population by sex and age
(性別、年齢別の失業率)Table B-1. Employees on nonfarm payrolls by industry sector and selected industry detail
(非農業部門雇用者数)Table B-3. Average hourly and weekly earnings of all employees on private nonfarm payrolls by industry sector, seasonally adjusted
(非農業部門平均時給)
CPI
情報元:米労働省労働統計局
発表サイクル:毎月15日前後
概要:消費者が購入するものやサービスの物価の指標(インフレ率)。
リンク:U.S. Bureau of Labor Statistics(CPI)
「物価の安定」はFRBの目的の一つですからインフレ率は重要です。政策金利の決定にも左右するので注視したい指標です。
下記の通りCPIを確認できます。下にスクロールするとさらに詳細な情報も確認できます。
PMI
情報元:ISM
発表サイクル:毎月第一営業日
概要:ISM加盟企業への景況感アンケートを指数化したもの。
リンク:ISM(PMI)
PMIでは景況感を確認できます。特に注目したいのは製造業(Manufacturing PMI)と非製造業(Services PMI)。
リンク先ではレポートを確認できます。PMIは一般に50を上回れば景況感良好、下回ると悪化と言われます。43.3を割り込むとリセッション入りとも言われます。(GDPが二期連続でマイナス成長の場合もリセッションと言われます)
他にも各業種のコメントも状況を知るための参考となります。
自分の目で確認しよう
ごく一部の紹介となりましたが、このようなところから一次情報を入手できます。これをどう読み解いてどのような投資戦略を取るかが難しいわけですが、SNSで発信されている情報だけに頼らず、自分の目でしっかりfactを確認していきたいところです。
気が向いたらもう少し情報をアップデートしようと思います。
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