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ビジュアルで見る投資効率の高い銘柄選び

個別株でトレードをするからには市場平均以上のリターンを出さなくてはなりません。これがいかに難しいことか、個別株の投資経験があればよく理解されているかと思います。市場平均を上回るためにはリスクをとる必要がありますが、闇雲にボラティティの高い銘柄へ投資することは決して賢明な投資戦略とは言えません。本記事では市場平均以上に効率的な個別株をビジュアル的に考えてみたいと思います。

個別株のリスク-期待リターン比較

過去1年間(2020/4/30-2021/4/30)の個別株の日々の値動きデータを下記の通りプロットしました。対象銘柄は2020/12/31時点のVTI構成銘柄です。(yahoo!financeから株価データを取得できなかった銘柄は除外)
y軸がリスク(ボラティリティ)、x軸が期待リターンです。

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リスクは日々の価格変動率の標準偏差、期待リターンは平均値で算出しています。例えば、リスクが0.02であれば日々の変動率は概ね2%以内であるというざっくりした理解で良いと思います。期待リターンが0.001であれば、毎日平均して0.1%上昇したことを意味しています。

右下部分がぽっかりと空いているのがわかります。
これはローリスク・ハイリターンの投資など存在しないことを意味しています。(そりゃそうですよね)

投資効率を上げるためには限りなく右下に近いゾーンに位置する銘柄に投資する必要があります。

投資効率の高い銘柄とは

投資効率の指標としてはシャープ・レシオが一般的に用いられています。リスクが高くても、それ以上のリターンが期待できればシャープ・レシオは上がります。本記事の主旨に沿って考えると単純にシャープ・レシオで考えるのではなく、よりリスクの低い銘柄を重視した銘柄選定をしていきます。

リスク、つまりボラティリティの基準は人それぞれですが、せいぜい3%以内といったところではないでしょうか。(SPACや小型株は平気で日々7〜8%くらい変動します。)

投資効率の高い銘柄(ローリスク・ハイリターンゾーンに近い銘柄群)を下記に拡大表示しました。

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参考までにVOO、VTI、VT、QQQ、ARKKとの比較も行いました(赤点)。
ティッカーコードが見にくいので下記に記載します。
※投資を勧めるものではありません。あくまでも直近1年の株価データから客観的に導き出した結果です

'A', 'ABR', 'AGCO', 'AJG', 'AMAT', 'AMP', 'AN', 'BG', 'CARR', 'CRL',
'CRVL', 'DAR', 'DE', 'DELL', 'DKS', 'EVR', 'FDX', 'GGG', 'GNRC', 'HPQ',
'IAC', 'JCI', 'JEF', 'KKR', 'KSU', 'LOW', 'LPLA', 'LPX', 'MAT', 'MBIN',
'MS', 'NUAN', 'NWS', 'NWSA', 'OPY', 'PWR', 'RCM', 'RILY', 'SAIA',
'SIVB', 'SLM', 'SNX', 'TGT', 'TPX', 'TRMB', 'TT', 'TTC', 'TTEC', 'UHAL',
'UPS', 'UTZ', 'VMI', 'WMS', 'WSM'

この銘柄リストを見ると住宅関連、金融関連が目立つことがわかります。昨今注目されている投資テーマでしたが、決して乱高下するような「ブーム」ではなく堅調に推移しています。あとは各人のリスク許容度に応じて銘柄選定するのもありですね。

VOO、VTI、VTはやっぱりすごい!

VOO、VTI、VTは同じ期待リターン群の中で飛び抜けてリスクが低いことが分かります。
もちろん、銘柄選定次第ではこれ以上のリターンを狙うこともできます。そのためには、前述のようなローリスク・ハイリターンゾーンに近い銘柄を長期に渡り保有しなくてはなりませんね。



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