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『藍色少年少女』を観て。~8/15@アップリンク吉祥寺

すごく素敵な映画作品に出会った。『藍色少年少女』だ。レビューはいつもfilmarksで記録程度に書くくらいだが、この作品は、なんとか8/15までに多くの人に映画館で見てほしいので、ここに少し感じたことを書いてみようと思う。

プロデューサー 柳田ありす

プロデューサーの柳田ありすは、Ciftで出会った仲間。ありすは、神奈川の藤野というまちで、20年間、ふじのキッズシアターという、子供の劇団を運営してきた。藤野は2回ほど遊びに行ったことがあるが、元々アーティストたちがたくさん移り住んできたまちという背景もあり、暮らす人みんながナチュラルな表現者として生きている印象を受ける、とても素敵なまち。(きっと、ありすが重要な役割を担ってきたんだろうなぁ…と想像すると、ウルっとくる。)

ありすに対して、「はっっ!私、この人のこと、大尊敬してる!」という気持ちが生まれた瞬間のことを、私は多分、一生忘れない。今から1年前、Ciftのメンバーに子供が生まれる前に、みんなでベビーシャワーをやったときのことだ。パパ・ママになる2人に、その場にいたメンバー1人1人からメッセージを伝えることになったのだが、ありすのターンでは、とある詩を朗読してくれた。

それはそれは、ハートフルな、朗読だった。
詩の内容も、凄く素敵だった。

あなたの子どもは、あなたの子どもではない。
彼らは、人生の希望そのものの息子であり娘である。
彼らは、あなたを通じてくるが、あなたからくるのではない。
彼らは、あなたとともにいるが、あなたには属さない。

あなたは、彼らに愛情を与えてもいいが、
あなたの考えを与えてはいけない。
何となれば、彼らは、彼ら自身の考えをもっているからだ。

あなたは、彼らのからだを家にいれてもいいが、
彼らの心をあなたの家に入れてはいけない。
何故なら、彼らの心はあなたが訪ねてみることはできない。
夢の中で訪ねてみることもできないあしたの家に住んでいるからだ。

あなたは、彼らのようになろうとしてもいいが、
彼らをあなたのようにしようとしてはいけない。
何故なら、
人生は、あともどりもしなければ、
昨日とともにためらいもしないからだ。

あなたは弓であり、
そしてあなたの子どもらは、
生きた矢としてあなたの手から放たれる。

弓ひくあなたの手にこそ喜びあれと。

カリール・ジブラン『預言者』

この時以来、お気に入りの詩となりました。あのときありすにもらったパワーも、身体の一部になっています。

そんなありすの、大作。「これは見に行かねば!!」と思って、行きました。


『藍色少年少女』

まさに、この詩にあるようなことが表現されているような映画だったと思う。ふじのキッズシアターに所属する子供たちが、映画は未経験なのにもかかわらず、とってもナチュラルな演技をされていた。

ストーリーとしては、とある藤野の少年と、福島からやってきた女の子(藤野は、保養活動の一環として、夏に福島の子供たちを受け入れているそう)が、演劇『幸せの青い鳥』の主役を務めることになり、2人でまちじゅうを駆け巡り、「青い鳥」を探すお話。その中で、激しく成長していく二人。少しの大人の助言はありながらも、2人で、勝手に、大切なものを見つけていく。

ちょっとネタバレですが...
私がとっても心を動かされたのは、なんといっても、少年にとっての大事な1日。「僕はまだまだやることがたくさんあるんだ!」とかなんとか言いながら、その日やるべきことを1個1個片づけていき、最後やり切ってヘトヘトになって眠りこんでしまうそのシーンが、なんだかとってもかっこよかった。

子供は、クリエイティブで、1mmも欠けるところのない存在であり、大人ができることって、彼らの元々持っているものを活かすために、安全と、自由と、少しの選択肢を与えるくらいなんだろうなぁ...と、改めて感じた。

それから、月並みだけど、「自分、もっと頑張れるな」と思いました。単純に、ピュアさで人を巻き込んでいく姿が、とってもまぶしかった。少年みたいに、あんなにへとへとになるまでやってないな。もっと、できる!

はあ…
本当に、言葉で語れることが少ない。。
是非、より多くの平和な世界を願う方々に、見に行ってほしい…!!!


上映情報!

ご参考まで~!アップリンク吉祥寺にてでーす!
●8月11日(日)14:05~ スクリーン2
<上映後ゲスト登壇予定>
川岡大次郎 結城貴史 遠藤史人 倉田健次監督

●8月12日(月)14:00~ スクリーン2
●8月14日(水)14:05~ スクリーン2
●8月15日(木)14:10~ スクリーン2

是非、足をお運びください~。
アップリンク吉祥寺も、初めていったけど、なかなか好きでした。


ありすへ

最後に。『預言者』の詩に引き続き、今回もまた素敵な作品に出会わせてくれてありがとう。というか、生み出してくれて、ありがとう。上映後の、スタッフと鑑賞者の間に境がない感じ、見た人も含めて関わった人みんなの中に生まれていたあったか~い雰囲気、凄く素敵だな、って感じました。

あの場にいられて、とっても嬉しかった。

より多くの人に見てもらえますように…!!

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加藤 愛梨
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