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日本マンガ学会2018シンポジウム「デジタルマンガの歴史」発表スライド

 ここに掲載する画像は、日本マンガ学会2018年大会(京都国際マンガミュージアム)におけるシンポジウム「デジタル時代のマンガ」において発表した際のスライドです。すがやみつるの個人史を中心に、日本とアメリカのデジタルマンガの歴史について発表させていただきました。

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秋葉原のラジオ会館です。
MZ-80Kの写真は2023年に「マイコン博物館」で撮影したものに差し替えました。
『こんにちはマイコン』は1982~83年に刊行されました。
『ゲームセンターあらし全百科』(1982)より。
『ゲームセンターあらし全百科』(1982)より。
『ゲームセンターあらし全百科』(1982)より。
『ゲームセンターあらし全百科』(1982)より。
『こんにちはマイコン(2)』の裏表紙。カラー画像はプリンターもなかったため、画面に映したものを写真撮影して原稿にしました。
1983年だったかな? リースを組むのに資産調べまでありました。
150dpiではなく200dpiかもしれません。
「マンガ図書館Z」やAmazon Kindle Unlimited で読めます。
これは、後に発売された総集編。「世界初のコンピューターで描かれたグラフィックノベル」だそうです。
昔はスマートでした。1985年。35歳。
下絵もなしにマウスだけで描いたマンガなので、絵がヘニョロです。
先ほどのグラフィックノベルです。
この人は、いま現代アート作家になっているみたい。
まもなく自分でもMac Plus(メモリー1MB)を購入。一緒に買ったのが、このマンガ作成ソフトでした。
 10年ほど前に、クラシックMacのコレクターである明治大学情報コミュニケーション学部の江下雅之先生の研究室で、古いフロッピーディスクが読めるかどうか、テストさせていただきました。
マンガ制作アプリ「Comic Works」の画面。あらかじめキャラクターや背景も入っていて、絵が描けない人たちは、これらの素材を使ってマンガが描けます。のちに日本で出た「コミPo!」と同じ発想ですね。
「Comic Works」の画面です。
こちらは「日経パソコン」の連載マンガ。「Comic Works」は日本語が使いにくかったので、「SuperPaint」を使っています。A4サイズの雑誌でしたが、出力するレーザープリンターもA4サイズ。原寸では見られたものではないので、A4サイズ4枚を1ページに組み合わせていました。レーザープリンターで出力した原稿はFAXで送信し、編集部で貼り合わせてもらいました。
1回4Pの連載で、描く原稿は16ページ。でも原稿料は4P分だけでした(泣)。
Macが1台だけだったので、アシスタントを遊ばせておかなくてはいけません。画面は狭く目はショボショボで、これらの理由でこちらから連載を終わらせていただきました。
マウスだけで描ける絵を工夫。これは図形の直線と楕円だけで描いています。ちなみに出力するレーザープリンター(120万円!)はポストスクリプトでした。
こちらの絵はポストスクリプターではなく、ドット絵。コンピューターで描いたことがわかるよう、ギザギザの線で出してほしいというリクエストも、よくありました。
こんな本も。どちらも売れ行き好調で、新版まで出ました。
小説の著作も60冊を超えています。
本体が数十万円、メモリーが100万円なんていわれていました。
あの「The Shutter」「ComicWorks」の作者です。あ、最初のグラフィックノベルは、こっちだった。
The Shutter の作者との対談も。寺沢武一さんは亡くなられました。
イラストは描いていましたが、コマ割りマンガには使っていなかったような……。
そのMacの使いぶりは、ただ敬服の一言です。
Mac で時代劇画を描かれていました。
これもMac II。
編集者の紹介で我が事務所においでになり、Macをお見せすると、いきなりマウスで刀を下段に構える武士の絵をスラスラと。画力の違いを思い知らされました。
200dpi。たぶん。
初めてタブレットで描いたマンガ調のカット。自分のコラムに添えるものでした。
1996年くらいに買ったタブレットは、いまだ健在です。マウスパッドとして(笑)。
Photoshopで写真からラインを抽出し、加工。マンガのバックに使えそうでしたが、加工に時間がかかりました。いまはクリスタなどで、カラー写真→モノクロ画像の加工ができます。
2020年に亡くなった野間美由紀さんは、フルデジタルマンガの先駆者で、また、MacやiPhoneなどのアップル製品全般のエバンジェリストでした。
野間さんの軽井沢の仕事場です。亡くなる少し前に送っていただきました。
パソコンでマンガを描き始めたのは、DTPソフトのPageMakerを使ってコマ割りとネームの流し込みをするようになったのが最初。20世紀の終わり頃かな。
その後、このInDesignに乗り換え、コマ割りとネームの流し込みを。ネームのテキストを流し込むのが、すごくラクなんです。ネームの流し込みにくさは、クリスタの最大の欠点かもしれません。最初に、ネームをすべて書き上げ、それを流し込むなんてマンガ家も少ないんでしょうね。私は、描き下ろし単行本でも、この方法です。
コマ割りした画面をレーザープリンターで出力し、こちらに鉛筆・ペンで絵を描くデジアナ混在の執筆スタイルでした。
このマンガはロックグループGlayのギタリストHISASHIさんとコラボしたものです。
最近の仕事風景。これは借り物のスマートグラスです。
ちなみに今は、液晶タブレットやiPadっでフルデジタルです。ソフトはクリスタを使っています。ネームの流し込みを、もっとラクにしてくれえ(^_^;)。


 以上です。お疲れさまでした。

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