F1 バルセロナテスト 2日目
F1プレシーズンテストは、2016年2月23日に2日目を迎えました。最速タイムは、1日目に引き続いてフェラーリのセバスチャン・フェッテルがマークしています。
F1に限らず、モノをテストする目的って品質の確保であり、そのモノがなんであっても、おおよそ変わらないですよね。
・各パートそしてパッケージとしての全体がキチンと動作するか
・設計どおりの効果や機能、性能が得られているか
・耐久性はあるか
などなど...
これらを確認・評価するためには、それにふさわしい条件で走る(=テストする)必要があるのはご理解いただけるとおもいます。
ニューマシンの信頼性や耐久性を確認するには、数多くの周回を重ねることになります。また、絶対的な速さを確認するのであれば、少ない燃料でクルマを軽くして、柔らかいタイヤで走らせるでしょう。新しいパーツの評価がしたければ、before/afterで走らせての比較となります。
よって、この時期に行われるテストの最速タイムだけを比べても、ホントの順位付けは出来ないことになります。
なので、ジャーナリストやアナリスト達は以下の様について、テストの条件を探ります。
・ピットに入らず何周走り続けたのか?
→ 大凡の燃料搭載量が把握でき、他車タイムと比較するモノサシになる
・どのタイヤで走ったのか?
→ 今年のドライタイヤは5種類。柔らかいほうが速いが長持ちしない。
・タイムに一貫性はあったのか?
・装着パーツに差異があるか?
ちなみに、この日の1番時計のフェッテルと2位のリカルドは、ウルトラソフトという一番柔らかいタイヤ(ウルトラソフト)を装着して走ったものなのに対して、4位のメルセデス・ロズベルグは、2番目に硬いタイヤ(ソフト)でマークしたタイムとなります。しかも、全開走行ではなく、ロングランなので、まだまだ実力は不明ということになります。
最後におもしろいデータの示し方を見つけたのでご紹介します。ネタ元は、motorsport.comというモータースポーツ・ニュースのサイトです。
このグラフは、テスト2日目までのパワーユニット別走行距離を示しています。メルセデスが圧倒的ですね!
この時期のテストは、信頼性確保が最重要となります。よって、如何にたくさん走って、ダメ出しができるかにかかっているわけです。4チームに同種のパワーユニットを供給しているメルセデスのメリットが一目瞭然です。複数チームへの供給は、リソースも必要となりますが、その分、意味があるわけです。ホンダにも来シーズンは、複数チームへの供給を望みたいですね。
※一昨年より、F1もいわゆるハイブリッド・エンジンとなり、ガソリンエンジン、熱回生機構やバッテリー等を含めたパーツ全体をパワーユニットと呼びます
よろしければ、1日目もどうぞ~
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