F1 2016 #5 スペインGP 決勝後TOP3会見 From the floor
レッドブルに昇格して初めてのグランプリで優勝! マックスは持ってる男であることを証明したスペインGPだった。初勝利に満足しながらも、チャンピオンシップを勝つことは別だと言ってのけるマックス、彼の目標はもっと高いことにあることを平然と口にする18歳がどこまで魅せてくれるか。今シーズンの楽しみが増えたことは間違いない。以下、初勝利を挙げたフェルスタッペンのインタビューをお送りする。
Q:マックス、おめでとうございます。素晴らしい勝利でしたね。あなたは、ポディウムでキミからとても強いプレッシャーを受けていたと答えていました。ドライビングとミラーを見るのと、どのくらいの時間を分けていたか教えて下さい。それともミラーは見ていませんでしたか?
マックス・フェルスタッペン(以下、フェルスタッペン):ピットに入ってすぐ、最後まで行くことがわかったよ。最初の数週はプッシュはしなかった。今日は、フェラーリの方が少しばかり僕たちより速いことはわかっていたからね。キミが追いついてきても、ギャップをコントロールしたよ。もちろん、何度か彼がDRSを得た時も、前にとどまったよ。最後の8ラップまでとてもうまくいった。僕たちもトラフィックに何度か捕まったけど、全て最終セクターでマネージしたよ。スライドを抑えて、シケインの出口をうまく立ち上がったんだ。少しだけミラーを見ながらね、いや、いつもかな。
Q:テストドライバーとしてスタートした時、フォーミュラ1には若すぎると言われていましたね。今日の勝利がこれらのコメントへの答えですか?
フェルスタッペン:そのためにここにいるわけじゃない。僕は楽しんでいるよ。ベストを尽くして、そして今日は1位になった。本当に素晴らしい気分だよ。
Q:マックスに聞きます。34周目に2度目のピットストップをしました。あと32周です。最後まで行ける徴候はありましたか? 何人かのドライバーがフレッシュなタイヤで走るレースの最終パートは全体的にペースをキープしていましたね。
フェルスタッペン:本当のところ、とても厳しいことはわかっていたよ。でも、タイヤをコントロールしようと決めたんだ。特に最初の10周は、ハードにプッシュせず、タイヤをコントロールしたよ。最後の10周は氷の上をドライブしているようだった。とってもスライドしたけど、最終セクターをマネージ出来たことが全てだ。それが、ここバルセロナでの数多く勝利をあげた方法だと思っていたよ。
Q:マックス、あなたを助けたのは、あなた自身ですか? 父親ですか? ドクター・マルコですか? 彼らがどのようなやり方であなたを助けたのか教えて下さい。
フェルスタッペン:4歳から16歳までは主に父親かな。
セバスチャン・フェッテル(以下、フェッテル):最初の4年間は?
フェルスタッペン:僕は生きてたよ!
フェッテル:キミの母親は?
フェルスタッペン:僕の母親は多くのことをしてくれた。僕をこの世に連れて来てくれたしね。彼女は本当によくやってくれたよ。16歳からは、僕の父親とドクター・マルコのコンビネーションだと思っている。彼らは僕にフォーミュラ1をドライブする機会を与えてくれた。これは、素晴らしいことだよね。そして、僕は準備をして、トロ・ロッソでチャンスを得て、そしてレッドブルにステップアップさせてくれた。これはちょっとしたコンビネーションだと思っているよ。
Q:マックス、フォーミュラ1での初めての勝利、セバスチャンとキミとポディウムを分け合いました。彼らが初めてF1で勝利した時、あなたはどこで何をしていましたか?
フェルスタッペン:セバスチャン、2008年のモンツァだったけ? 多分僕はどこかでカートに乗っていたよ。キミは?
キミ・ライコネン(以下、ライコネン):2003年だ。
フェルスタッペン:僕は6歳だから、覚えていないし、わからないな。
フェッテル:幼稚園まで迎えに来てもらっているところだね。
フェルスタッペン:多分、そうだね。
Q:マックス、最終ラップ、そしてレースが終わった後、どのような気分だったか教えて下さい。何を考えていましたか?
フェルスタッペン:最終ラップは少しシビレたし、とても興奮したよ。信じられないってね。あと10周で順位表を見上げると、僕の名前が一番上にあるんだ。よし、僕はまだ1位だ。他のことは考えずに、自分だけのことを考えて、タイヤに集中して、クルマをもたせようとしたんだ。そして、僕たちはやり遂げたんだ。素晴らしい気分だよ。まったく、思ってもいなかったからね!
Q:マックス、おめでとうございます。あなたはとても若いので、あなたのヒーロー達と同じグリットに並んでレースをしているかもしれません。あなたの見た昔のビデオや歴史といったものから言えることもありますか?
フェルスタッペン:本当のことを言うと、僕にはレーシング・ヒーローはいないんだ。僕はみんなに敬意を払っているし、そのキャリアの中で達成したことにも敬意を持っている。レースに勝つことはひとつのことだけど、チャンピオンシップを勝つことは別のことだよ。僕たちはとても尊敬しているよ。
Q:マックス、レッドブルのパフォーマンスはこのトラックやエンジン・パワーがもっとも重要でないことや、シャーシに関係していますか? レッドブルは次のラウンド(モナコ)でもここと同じくらい強いでしょうか?
フェルスタッペン:このトラックは、一般的にこのクルマにとって、少しばかりあっていたと思っているよ。でも、もっとパワーは欲しいけどね。もうすぐ、もっとパワーを得れると思っているから、すごくポジティブだよ。でも、ストリート・サーキットは、僕たちにとって良いだろうから、どうなるか見てみようよ。そこでドライブするまで待たないとね。
グランプリ終了後にバルセロナで行われたイン・シーズンテストでは、バージョンアップされたルノーエンジンの進歩が著しいとか。カナダGP予定であった投入が前倒しされ、次戦のモナコに登場との報道も出ており、マックスは、抜群のタイミングでレッドブルに移籍したといえそう。
最後に、そのマックスとシート交換となり、トロロッソに戻ったダニール。初のファステストラップをマークしているが、霞みましたね。。。
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