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「怒りとの付き合い方」を考えてみる

「怒りとの向き合い方」っていうタイトルにしようと思ったのですが、
向き合うって感じでもないなあと思ったので、付き合い方にしました。

なんでこのタイトルなのかというと、先日、友人からこんな相談があったのです。

HSPの気質が強くてイライラしやすく悩んでます。友だちといるときはほぼ大丈夫なんですが、一人のとき、電車やカフェ、バスとかで近くにいる人が足を組んでいたり、偉そうに座ってるだけで敵対心が湧いてしまいます。

マナーが悪い人にはキャラ変して、圧強めに指摘して口論になったり、結構困ってます。コントロールできない状態に入ると、自分でも手をつけられなくて、直ぐにその空間から逃げることにしてます。

会社だと上司の言葉遣いや態度に敏感で、そういうのに気づけない人だと、根本的に合わないことに気づきました。佐田さんも昔そうだったと言ってたので、話を聞きたかったです。

せっかく相談いただいたので、僕も改めて「怒り」について考えてみました。参考になるか分かりませんが、過去の経験から書いてみようと思います。

怒って良かったことなんて何もなかった

僕自身よく周りから「怒ることってあるんですか?」と聞かれることが多いのですが、もともと短気な性格なこともあり、人並みにイライラするタイプです。ただ、これまでの海外経験から怒りという怒りを外に出し尽くした結果、「怒って良かったことなんて何もなかった。怒らない方が人生楽しいよね」と心から思ったことがあったのです。

僕は割と繊細なタイプなので、周りの環境に左右されがちです。怒りなどの外からの負の感情に対してめっぽう弱かった。だからこそ、しっかり付き合い方を考える必要があると感じたのだと思います。それ以降「怒り」が出てくる場面に遭遇したとき、「なぜいま怒りが湧いてきたのだろう?」と俯瞰して自分を見るようになっていきました。

怒りとの付き合い方で意識していること

では日頃からどういうことを意識しているのか。だいたいパッと思いつくのがこの3つ。

①なぜ怒りたかったのか
②どんな人間の言うことも一理ある
③期待しない

①なぜ怒りたかったのか

僕らが大声を上げたくなる理由は、大声で相手を脅かすことで、相手を屈服させたい。自分自身の気持ちを誰かに共感してもらいたい。何かしらの欲求や成し遂げたいことがあるはず。

そこを冷静に考えることができたら、怒りに頼らなくとももっと良い解決策があるはず。それに気づけるように、なぜ自分は怒りたくなったのかを考える、もうひとりの自分を心の中にしっかりおいておくようにしています。

②どんな人間の言うことも一理ある

なぜその言葉を発したのか、行動を起こしたのか、何事にも人には必ず理由があります。そして全部は肯定できなくとも、一理あることが意外と多い。だからこそ、その一理を見つけるために相手の言動を理解しようとする姿勢は持とうとしています。

③期待しない

期待には自分の思い通り、もしくはそれ以上の何かを望んでしまうことだと考えます。例えば仕事の場合、あなたの思う100%は出してほしいけど、自分の100%は押し付けないという感じ。だからこそ、もしその期待にそぐわなかったときギャップが生じ、負の感情に巻き込まれてしまいます。だからこそ、極力過度な期待はしない。その代わりまず信頼する、肯定することを意識しています。

最後に

正直なところ、怒ること自体悪いことなのかと言われると疑問で、偶然自分は「怒らなくて済む環境」にいただけなんじゃないかと思うことがあります。だとすると「怒れる」ということも、時によっては大事なことなんじゃないかとも思います。

ただ「怒り」は大きな力を持つ負の感情であることに間違いはありません。それゆえにあまり長続きもしない。スターウォーズのダークサイド同様、怒りに支配されてしまう危険性もあります。

なのでまず、もし怒ることに悩んでいるのなら、怒りそうになったとき、そんな自分をまずは受け入れて、ぐっと怒りを堪えてみる。怒ること自体が目的になっていないかを考えてみると、良いのではないでしょうか。

僕自身も怒りそうになったときは、本質に立ち返り、本来成し遂げたかったことに意識を傾けていきたいなあと思う、今日この頃です。

最後まで読んでくださりありがとうございます。何かしらのお力になれたならとても嬉しいです。