【ネタバレ注意】映画感想ブログ: 「ウマ娘 プリティーダービー」レビュー 視聴1回目
こんにちは、お久しぶりです。山本です。
アニメや映画などを見ても感想を話す人がいないため、レビューをnoteに残していこうと思いました。今回が初の投稿となりますが今後増やして行きますので読んでいただければ嬉しいです。
そんな初回のレビューは先日観た映画、「ウマ娘 プリティーダービー」の最新映画「劇場版 ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」の感想をお届けします。
前提
私はウマ娘プリティーダービーのゲームやアニメ、ライブなどをそこそこに楽しむオタクです。強烈的なオタクでは無いこと、競走馬についての知識が浅いことをご了承ください。
「ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」とは
「ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」は、競走馬を擬人化した大人気コンテンツ「ウマ娘 プリティーダービー」の初の劇場版映画で、2024年5月24日に公開されました。この映画は、主人公のジャングルポケットを始め、アグネスタキオンやマンハッタンカフェ、ダンツフレームといった同世代のライバルたちとの競い合いが描かれています 。
物語の中心となるのは、ジャングルポケットが「トゥインクル・シリーズ」でのフジキセキの走りに感銘を受け、競走馬としてのキャリアをスタートするというものです。
彼は栄誉あるクラシック三冠レースに挑戦し、そこに立ちはだかるライバルたちとの熱い戦いが繰り広げられます。
映画では、これまでのテレビシリーズやゲームと同様に、ウマ娘たちの激しいレースや「ウイニングライブ」といった要素も楽しめます。
主題歌「Ready!! Steady!! Derby!!」はジャングルポケット、アグネスタキオン、マンハッタンカフェ、ダンツフレームが歌います。
感想
演技、脚本、映像、音楽
今回は劇場版と言うこともありウマ娘、初のシネマスコープサイズ(2.35:1)で作成されており映画になったんだと映像が映し出されただけで感動しました。(RTTTの総集編では地上波デジタル放送、Youtubeサイズ(16:9)だったので)
ウマ娘の映像化では過去、話数の関係や尺の関係でレースまでに時間が空きすぎていたり、レースでの盛り上がりを引き立てる為に尺を使っていたりと、間延びした展開が続くことが多い印象であったため、今作も不安に感じていました。(オタクが好むキャラクターたちの日常や水着シーンなどを描くことで一般寄りの層が間延びしたような感覚を受けてしまうのを今回は大幅に削っていました。)
現代主流(私主観)の日常回でも話が少しづつ展開し、キャラクターに対して深堀りを行っていく作品が多く、最後が盛り上がるのは当たり前で、それまでにどれだけ視聴者を飽きさせず映像を楽しんでもらえるかが、現代の映像作品の評価につながると個人的には思います。
いままでの映像作品も1つ1つのレースを盛り上げようとし過ぎるあまり、大事なレースと過程のレールのメリハリが無くなってしまうのも問題だったと思います。
RTTTでは3キャラで全4話の構成ということもあり1キャラづつにスポットライトを当てようとするがあまり中途半端になってしまった部分があったと感じたのもありました。
今作では108分と短い尺でクライマックスに向けて多くのレースを挟みながらキャクターに感情移入をさせていく必要があります。
主演は4キャラクターで、すべてキャラクターがライバルという設定です。(4キャラがタッグやチームであった場合は各キャラクターにフォーカスを当てられると思います。(ぼっち・ざ・ろっく!など))
そんな条件の中、すべてを平等に扱ってしまうと、ストーリー性を失ってしまったり、感情移入が難しく、作品が迷子になってしまう懸念がありました。
しかし、今作では主要キャラクター中でもジャングルポケットとアグネスタキオンにフォーカスを集中することで、キャラに対しての深堀りや感情移入を行いやすく、無理のないストリー展開にできていたのでは無いかと思います。
また、レースについても今までの作品では最終直線からゴールまで暑いバトルを見せようと尺を使っていた印象でした。
今作では、1つのレースに尺を使いすぎず、まるで本物の競馬のレースを見ているようなそんな感覚すら覚えました。
尺を使うことで見せるのでは無く、映像のクオリティや音楽などで盛り上がりを演出できていた点は本当に評価でき、今作の見どころとして皆さんにもぜひ見てほしいと思える点となっていました。
その映像制作ですが、制作会社がRTTTと同様のCygamesPicturesと言うこともありゲームに寄ったキャラデザとなっており、個人的に好みの絵柄でした。
本作の予告で多く使われていた、線の太い劇画調の作画が続くと少し見づらいかと懸念していましたが、必要に応じた使われ方となっていてレースでの臨場感や熱が伝わる演出になっていました。
特に目のハイライトや背景にこだわっていた印象で、夏祭りで花火をバックにジャングルポケットがフジキセキにトラウマを打ち明けるシーンは、すごく印象に残っています。
また、静けさと激しさを映像だけでは無く音楽でも表現されている点で作品の没入感が深まったと感じまいた。
どうしても音を付けたくなってしまう物だと思います。私も映像を作ることがあるのでわかりますが、どこか物足りなさを感じてしまう部分があると感じてしまうのです。
しかし今作では必要な所であえてBGMを絞るなど映像を引き立てる役割として音楽が使われている点で今までの映像作品よりもこだわった演出になっていたと思います。
エンドロールと制作会社
エンドロールでは、シャフトやClover Works、スタジオkai、WIT STUDIOなど、豪華な制作会社が名を連ねていました。この映画のクオリティの高さを裏付ける要素の一つだと思います。
特にWIT STUDIOは進撃の巨人などの作品を手掛けており、有名な立体機動装置での描写が今回のレース映像に生かされているのではと感じました。
Clover WorksはANIPLEXの子会社でFateシリーズ、スパイ・ファミリー、ぼっち・ざ・ろっくなどを手掛けており、戦闘シーンや映像の細かいクオリティの部分が生かされていると思いました。
その他、各アニメーション制作会社の強みを結集した作品となっています。
総評
全体として、映画のクオリティは非常に高く、ストーリー展開もスムーズで飽きることなく楽しめました。制作会社の豪華さやキャラクターの演技力も相まって、満足度の高い作品に仕上がっていました。ただし、ウマ娘シリーズや元となる競走馬を詳しくない初見の人には、途中で出てくる多くのキャラクターが少し多すぎると感じるかもしれません。その点を除けば、非常に良くできた映画だと思います。
次は、ぜひ続編や新たなエピソードも期待したいところですね。それでは、また次の映画レビューでお会いしましょう!
余談ではありますが推しのサクラローレルちゃんが写って居たと報告がありましたが、私は1回目の視聴で見つけることができませんでした。。。
悔しいです。