トレーニングの原理・原則
トレーニングには3つ原理と5つの原則というものが存在します。
トレーニングの成果を出していったり、怪我を予防するためには、この原理・原則というものがすごく重要になります。
◯トレーニングの3原理
・過負荷の原理
・可逆性の原理
・特異性の原理
◯トレーニングの5原則
・全面性の原則
・斬新性の原則
・反復性の原則
・個別性の原則
・意識性の原則
◯トレーニングの3原理
・過負荷の原理
トレーニングの効果を得るためには日常生活で体験している事よりも高い負荷で運動を行う必要があるという原理です。いつもと同じことを同じもので同じように行っていては成長しません。
・可逆性の原理
トレーニングで得られた効果はトレーニングを行っている間は維持されるが、やめてしまうと徐々に失われてしまうという原理です。トレーニングは継続していないと能力は落ちていってしまいます。
・特異性の原理
トレーニングでの効果はトレーニングした内容によって特異的に向上するという原理です。
例えば、ベンチプレスをすれば大胸筋が肥大し、持久的な運動をしたら持久力がつきます。
◯トレーニングの5原則
・全面性の原則
全身をバランスよく鍛えることが大切という原則です。有酸素運動、筋力トレーニング、柔軟性などの体力要素もバランスよく高めていく事が重要です。
また偏った動きのスポーツでは、全身のバランスが崩れて怪我や痛みの原因になりやすくなるので注意が必要です。
・斬新性の原則
焦らず少しずつレベルアップすることが大切という原則です。運動強度・時間・頻度など急に激しく、難しいものに挑戦するのは怪我など危険を伴います。少しずつ順を追って、段階的に身に付けた力は失われにくく、適切に体を鍛えることができます。
・反復性の原則
トレーニングは継続的に行うことでより大きな効果が得られるという原則です。体力の向上には少なくとも週3回以上、規則的に行うこと。技術面でも何度も繰り返し継続することで、神経系も強化され自分のものとすることができます。
・個別性の原則
個人の特性や能力に合わせたトレーニングを行う事が大切という原則です。年齢、性別、体力、生活環境、習慣、性格など自分に合ったやり方がわかれば、効率的に体を鍛えることができ、継続意欲にもつながります。
・意識性の原則
トレーニングを行う時は意識の持ち方によって効果が変わるという原則です。
運動の内容、目的、意義をよく理解し、積極的に取り組むこと。そして、どこの部位を鍛えているのか意識しながら行うとトレーニング効果がアップします。
何も考えずトレーニングするより、この法則を知ることで体の適応性を引き出し、効果的で効率よく安全に自分の体を整えていくことができます。
トレーニングをするにつれて、原理・原則から離れていってしまう事はよくあります。
新しい事や今あるものを応用するということは大切ですが、基本を抑えることはすごく重要なことなので、体が変わらない、最近伸びてないなという時は一度基本に戻ってみることがよいのではないでしょうか。
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