![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/61111171/rectangle_large_type_2_30125964d7416aa0808d5cad1a04e91f.png?width=1200)
コーヒーと花束🍎恋する乙女たち。vol.5
その日のわたしは変だった。
明らかに何かがおかしかった。
出かける前の色々な準備に手こずり、いつもよりも時間が過ぎるのが早い。
えっ?もう5分たったの?あれ?
少しの違和感がわたしのどこかをノックした。
いえいえ大丈夫っ🍎
わたしは、いつでもうまく行っているから大丈夫。
電車で出かける自分のために、おいしいコーヒーを丁寧に淹れて、気分は上々だもんね♪
お気に入りの靴を履いて、ヒラヒラするスカートがわたしをウキウキさせた。
あれ?
いつもは、すんなり渡れる横断歩道も、ギリギリで赤になる。
このままじゃ電車に乗り遅れる?ピピピッ🍎
じゃ、ここは作戦変更で、タクシーに乗って、別の駅に行こう♪
大丈夫っ!わたしはいつでも大丈夫♪
なんかピンチ?みたいな状況になると、突然、楽しむスイッチ?脱出ゲーム感覚?になってチャレンジ精神が盛り上がる。
そうそう!ギリギリ電車に乗れて、ゲームクリアするもんね♪
タクシーに乗り込み、ふぅっと一息。
あれ?信号がやっぱりやたら赤?あれ?間に合わない。
いやいや間に合う。あれ?あれ?
駅に着く!あと1分。踏切の音が聞こえてきた。
タクシーを降りて、階段を駆け上り、改札を抜けて、階段を駆け降りて、電車の前へ立った瞬間、
プシューっ、、、バタン。
あれ?乗れない?。。。。。のっ?
流石のわたしも、ちょっと立ち止まった。
おやっ?
今日のわたしは明らかにおかしい。
何かが変だ。
最近の生き方に何か問題があった?
なんだなんだ?
今日は、行くなってことか?誰に言われている?
あれ?今日は、行かないってことかな〜。なんてコトをうっすらと薄っすらとぐるぐるしている。
だけど、わたしの中心にまでは届かなかった。
そんなことに見向きもしないように、
”あっさりと帰る”より、”電車に乗る”を選んだわたしがいた。
さっ、切り替え切り替え。
えっと、電車の時間を調べなおし、待ち合わせの時間には間に合うコトを確認して。
よし、大丈夫っ!
わたしは、いつでもどんな時でも大丈夫っ♪
グリーン車に乗り込んで、どの席にしよっかな?ピピピッ🍎
居心地の良さそうなところへ座り、一呼吸。
コーヒーを窓際に置いて、映えよしっ!
にこにこセットアップ完了❤️
さあて、ゆっくりコーヒーをいただきながら、道中をたのしみますかね♪
色々なガヤガヤを整え整え。
ゆったりと、今日向かう時空間をどんなコトを中心に味わおうか感じながら過ごしましょう♪
と、左手でコーヒーを手に取り、真空状態になっているであろうフタを右手で少し回す予定だった。
なんだったのだろう?まわしすぎたのか?電車が揺れた?
予定より開きすぎたフタとカップの隙間から、自分のために丁寧に淹れたコーヒーが、それは見事にわたしの真っ白いワンピースに溢れ広がった。
うnmnmにgゃ〜‼︎‼︎
おいおいおい。なんだなんだなんだ。ちょいちょいちょい。
そして、胸元に目をやると、真っ白いパーカーの左胸にもしっかりとソレは飛びついていた。
流石のさすがのさすがのさすがの。。。。
ちょうど、品川駅。
もう、電車を降りよう。まだ降りられる。
ソレでも、わたしの真ん中には届かなかった。
そうなのか、行くのか。じゃ、このシミをどうするかな〜♪
こんなコトでヘコタレルわたしは存在しない。
むしろネタアイテムをゲットしたってコトだね❤️
さぁ、わたしちゃん。このピンチ?!をどうドラマティックに仕上げるおつもり??
もう一度、シミ具合をじっくりと確認。
幸いにも、真っ白なスカートの両サイドにシミ発見。
座るときに、両サイドの布地を真ん中に集めて座っていたらしい。
これって、ラッキー!
両サイドにあるシミは、それぞれ内側に織り込んで安全ピンで止めればクリアする!さすがだぁ。
問題は、真っ白なパーカーね。
シミがあるのは、左胸の当たり。ソレ以外は無事だった。
東京駅におり、雑貨屋さんへフラ〜っと入ってみる。
スカーフを見つけたけど、どうもピンとこない。
あれっ?
花束を発見!
これ、コサージュみたいに出来ないかしら??
左胸にあて、全身に写る姿をみて、
わたしの胸は次第に高鳴り、リンリンランランがはじまった🍎
これって、サイコーじゃない♪
久しぶりで急に訪れたピンチを見事、サイコーのフィナーレで締めくくれる脚本が仕上がり、気分は上々。大満足。人生の彩りがさらに加わった自分に惚れ始めていた。
さてと、待ち合わせ場所へ着いた。
今日は、特別な日の中でもさらに特別な1日になるんだと
わたしの真ん中のどこかでそんな気がして扉に進んでいった。
そう、わたしは、この日に、
人生が全く変わる出会いたちが突然目の前に現れた日(ヒ)だった。
まさに、左胸にブーケを飾るにふさわしいトキになった。
イマは、まだその道のテンが集まり、少しずつ線をひけるようになったばかり。
どんな絵になるのか?どんな物語になるのか?どんなクライマックスが私たちを待っているのか?
そして、その扉(ヒ)は、いくらでもあり、どこにでもいける。
恋する乙女たちが、この瞬間に生まれた。これがスタート。
主人公:わたしとは、舞(まい)のコトである。
舞は、何をみて、何をきき、何を得ているのでしょうか?
恋する乙女たち。
言靈(ことだま)を用いて、真理を埋め込みながら、文章を構成しております。お読みになることで、生きるとは?に触れていただければとても嬉しいです🌸いずれ、解釈などもおつけできたらと考えています📚
不定期ですが、手元に湧き出てきたらお届けいたします。
お読みくださりありがとうございます❤️
未来の脚本家さえこ
フォローしてくださると更新する度に通知が届きます💌
恋する乙女たちマガジンを購読する
いいなと思ったら応援しよう!
![引き寄せ✖️SNS集客の専門家☆さえこ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/108105187/profile_1cd9da0817aea155c18f42de84de6cde.jpg?width=600&crop=1:1,smart)