Discordをもっと楽しもう!サーバー初参加者をチャットやVCに誘う3つのアプローチ(その1)
初めまして。ゆうといいます。私はWEB広告業界が長く、そこでは「HPを見たお客様をいかにして成約に結び付けるか」ということを突き詰めて考えていました。
今回はそういったマーケティングの観点から「サーバー初参加者」にどのようにアプローチをすればサーバーでの初活動(テキストチャットやVC)に繋がるのか、全3回、3つのアプローチに分けて考えてみたいと思います。
■ 3つのアプローチ
1.広告からサーバー入室までの流れを点検する(今回はココ)
2.サーバー入室からの動線と初活動まで連続性を確認する
3.定住してもらう仕組みを用意する
1.広告からサーバー入室までの流れを点検する
公開サーバーを立てて、入室があるということは、どこかに宣伝広告を出している状態のはずです。以下の点を確認してみましょう。
■ どのような広告を出していてそれを見た人の印象はどのようなものか
サーバーを作った人と広告を見た人の中ではどうしても温度差があります。自分で広告を作成した後に、一度ほかの人に点検してもらいましょう。意図したとおりにの印象をその人が抱いていればOKで、そうでなければ文言を再考しましょう。
例を挙げて考えてみます。自分がポケモンの全国区プレイヤーで、対戦考察を深めるサーバーを立てるとします。
目的:ポケモン対戦の真剣な議論をしたいサーバーを立てる。
広告:ポケモン好き集まれ!鯖主は対戦が大好きです!
印象:ポケモンのキャラクターが好きな人(対戦はやってない)も入室できそう。対戦を始めたばかりでも参加して大丈夫かな?
考察:多くのポケモン好きにリーチできる可能性がある広告ではありますが、この広告の後に全国大会出場クラスの考察とチャンネル群が並んでいた場合、カジュアルな層は入室からアクティブになることはないでしょう。サーバーを眺めることこそするかもしれませんが、温度差によって委縮してしまうはずです。
広告とサーバーの内容にギャップがある=即抜けに繋がる
改訂例
広告:ポケモンを真剣考察しています。鯖主は全国大会出場者で〇位でした。切磋琢磨して強くなれる人を募集
考察:カジュアルな層は全滅するでしょうが、全国大会〇位など客観的な指標を置くことでサーバー内部の温度感を示しています。数は減りますがその分アクティブ率が上がることが見込まれます。
考え方の根底にあるのは「いかにアクティブ率を上げるか」です。
100人入室10人アクティブと15人入室10人アクティブであれば圧倒的に後者が優れているサーバーだと考えます。それは
・利用者にとって想像と実際が一致しているから
・管理側も人数が絞られている分、管理コストが安く済むから
です。特に管理コストの低減は長期のサーバー運営において重要な要素です。そしてサーバー説明文はいわば「レストランの前にあるメニュー表」です。定食1,200円って書いていて、中に入ってグランドメニュー開いたら3,000円だったみたいなことが起こらないようにしましょう。
サーバー内部と広告をいかに近づけるかが勝負です。そして作成した広告は必ず第三者に点検をしてもらいましょう。サーバー作成者は自分のサーバーを一番よく知っています。そのため、説明を省いてしまっていたり、逆に一部分を過剰に説明していたりします。どのように自分以外の人(広告を見る人)が感じるかが重要なので、何人かに広告を見てもらい、点検をしてもらうようにしましょう。
可能であれば「サーバーに招き入れたい層」に点検をしてもらえるのがベストです。(この記事の例でいえばポケモントレーナー、美容テーマのサーバーなら対象年齢付近の女性など。)それが出来れば狙った層に効果的な広告が打てているのか確認できます。
■ 広告で最も伝えたいことは何か確認する。
文言を再考する際には、「自分のサーバーで最も伝えたいこと」を主軸に考えてみましょう。サーバーを立てたからには、そのサーバーでやりたかった、伝えたかったことが何かあるはずです。それを広告にしっかり盛り込むことで、その広告に感化されて入室してくる人はサーバーに定住してくれる可能性が高くなります。(改訂例の追記文はポケモン対戦界隈の具体的な要素の羅列です。詳しくサーバーでやりたいことが書いてある…という認識で大丈夫です)
追加改訂例:ポケモンを真剣考察しています。鯖主は全国大会出場者で〇位でした。切磋琢磨して強くなれる人を募集
・強いパーティ構成を議論しましょう。
・パーティによってどのような技構成にするか議論しましょう。
等々、サーバーの中で行われている(行いたい)事象を広告に入れこむことでその物事に対して温度感の高いメンバーを招待することを狙います。広告とチャンネル構成がきれいに一致していれば活動してもらえる可能性は上がるでしょう。
■ サーバで最も活発な活動はなにか?
上記とは似て非なる部分で、運用中のサーバーに目を向けて、最も活発な活動は何か考えてみましょう。これは当初のサーバー運用開始時の思惑とはずれている可能性があります。人が集まって自由に活動するため、どうしても集まった人に依存する部分だからです。最も活発な活動がわかったら、それをしっかり広告に載せましょう。その広告で入室した人は、サーバーのメインストリームにスムーズに合流できるため、サーバーの盛り上げに一役買ってくれるはずです。
追加改訂例:ポケモンを真剣考察しています。鯖主は全国大会出場者で〇位でした。切磋琢磨して強くなれる人を募集
・強いパーティ構成を議論しましょう。
・パーティによってどのような技構成にするか議論しましょう。
・毎週土曜日の20時から対戦会を定期開催しています。ぜひご参加ください!
日時と時間を指定して、サーバーの活動を明記したことでその時間に参加できるユーザーを取り込みに行きます。もちろんここは日時の指定がなくても大丈夫です。重要なのはサーバーで一番賑やかなコンテンツがきっちりと明示されているかどうかです。その活動に参加できる=サーバーアクティブの大多数と交流できる=サーバー活動が楽しくなる=サーバーに定着する可能性が高くなるということです。
■ まとめ
上記の点を見直すことで「サーバー広告と入室後のギャップ」を縮小することを狙います。ここのギャップが埋まれば埋まるほど、「広告を見た人の想像したとおりのサーバー」ということになり、いわゆる即抜けや、入室したけど一切活動がないといったメンバーを減らせます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。その他MSSの記事は以下のリンクでお読みいただけます。
次回は「2.サーバー入室からの動線と初活動まで連続性を確認する」をお送りいたします。以下リンクからどうぞ。
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