プレリュード
先週、ちょっとしたことからチェロの代表曲としても有名な、バッハの無伴奏チェ組曲のプレリュードをもう一度弾いてみようかと思い立ちました。
そして週末。
一通り片付けなければならない用事を早々に終わらせ、チェロを取り出しました。
しばらく交換していなかった弦を交換して、チューニングをしてからプレリュードの譜面を探し出し譜面台に載せる。
弓に松脂を塗って、ゆっくり目覚めさせるように音を出します。
・・・久しぶりなので、ちょっと音が硬いな、と思いつつも懐かしい音色にワクワクします。
そうして準備が整って、さあ軽く弾いてみようかと思った時に気がつきました。
完全に運指を忘れてしまっている。
譜面を読めば何かしら思い出すのかと期待していたのですが、何も思い出せず、やむを得ず、楽譜を見ながら弾き始めましたが、数小説目からどう弾いていたのか全く思い出せず、一音一音を確かめるように弾いていました。
30分ほど弾いていると指が痛くなってしまいました。
・・・もはやチェロを引いていると言えない体になってしまった。
かなりショックな出来事でした。
と共に、沸々と湧き上がるこのやる気スイッチが入った静かに煮えたぎる感覚も蘇りました。
ということで、しばらくは「チェロ弾きます」という言葉は封印して、影でコソコソ練習しようと誓った週末でした。
やることが多いって、幸せなことですよね。
でも、やっぱりショックも大きいです。