JFL第24節 FC大阪ー東京武蔵野シティ〜オーサカへ行くの巻〜
珍しく目覚めの良い日曜日
10/20。アウェイ3連戦2試合目は大阪です。
せっかくの大阪遠征なので、前日はサウナへ。
梅田の大東洋でロウリュを受けてきました。
熱波師のノリは完全に関西。サウナストーンに水を惜しげも無くバシャバシャかけまくり、5分近くタオルをグルグル。熱さは抜群だ。
「体調が悪くなりましたら、近くに病院がありますのでね、行ってください」
「今日は肩の調子がいいのでたくさん回してます」「ソフトバンク強いですねー」
などなど巧みな話術とともに降り注ぐ熱波。ここまできた甲斐がある。
水風呂も数種類、サウナも数種類と非常に満足だ。
翌日は淀川沿いをランニング。秋晴れの気持ち良い朝。少年たちは朝から野球に精を出している。
服部
今節、FC大阪戦のスタジアムは服部緑地陸上競技場。
大阪の地理に詳しくないせいか、場所がピンと浮かばない。
やっぱり服部といえばこのジャケットよね。もしくは調理師学校。
(アルバム冒頭のオーケストラ曲を頭に思い浮かべながらお読みください。)
梅田から御堂筋線で1本。直通先の北大阪急行の「緑地公園」が最寄駅だ。
間違っても阪急の「服部天神」駅で降りてはいけない。遠いから。
服部緑地公園は豊中市に位置する広大な公園だ。陸上競技場の他に、野外音楽堂やバーベキュー場、プール、乗馬センターなどがある。民家集落博物館は東京で言うところの「江戸東京たてもの園」のようなコンセプトだが、奄美大島や白川郷、長野の秋山郷、宮崎の椎葉村など全国の集落から移設した建物があるらしい。
FC大阪は使用するスタジアムが非常に多く、長居やJ-GREEN堺の他に万博記念球技場なども使用しているものの、今年は服部緑地で半数以上の試合を実施し実質的な本拠地となっている模様。一方で東大阪市をホームタウンとしており、花園陸上競技場での開催も果たしたことから、来年以降は花園開催が増えるのではないでしょうか。
働く男
FC大阪はJFL昇格5年目。一昨年4位、昨年2位と上位に食い込む強豪です。今年も上位を伺うだろうという予想でしたが、ここまで12位と大苦戦。田淵、西岡、江坂、井手口、南部、ジュニーニョら昨年の主力選手が抜けたことが響いてる感は否めません。
特に顕著なのは得点力不足。ここまで23試合で23得点と試合あたりの得点数がちょうど1点。一昨年が59得点、昨年が54得点で試合あたり2点弱の得点力だったことから考えても非常に深刻です。最多ゴールの川西誠が6得点も、夏場からベンチ起用が増えておりなかなか得点数を伸ばせていません。また他チームから移籍したFW横野純貴(→奈良)、久保賢悟(→MIO滋賀)もそれぞれ22試合4得点、6試合無得点と期待通りの活躍ができていないのも誤算でしょう。移籍元チームも深刻な得点力不足に喘いでいるのももどかしい。
また、ホームでの戦績がここまで11戦で僅か2勝というのもサポーターからすると非常に厳しいですね。
この日のスタメンは以下の通りとなりました。
FC大阪は3連敗後のMIO滋賀戦で3バックに変更。このフォーメーション変更が奏功しここ2試合は連勝中。
今節では2試合昨年のJFLベストイレブン、岩本知幸が第5節以来、18試合ぶりに復帰。池永航を一列前で起用し、齊藤隆成がリザーブ。前線では須ノ又諭に変えて木匠貴大をスタメン起用。川西誠がベンチ外となり、新人選手2人がベンチ入り。
武蔵野は前節に引き続きの3バック。GKは本田渉。相手MFの久保田駿斗は大阪体育大時代の先輩です。小松崎雄太、森谷実、石原幸治がベンチ外。代わりに大倉康輝が最終ライン、岩田啓佑がボランチ、小林大地が左サイドでスタメン起用されました。1トップは水谷侑暉。大倉は今シーズン初のリーグ戦出場。前線に高さのある選手がいない点が不安な布陣となりました。
デーゲーム
試合は前半はお互い低調な出だし。FC大阪のシュートは4本も枠外、武蔵野は小林、池田、水谷が前線で奮闘しますが僅か2本。30分前には小林がゴール前の混戦からシュートを放つも枠を捉えられず、決定機を逃します。
後半に武蔵野は小林大地に代えて田口光樹を1トップで起用し状況の打開を図ります。すると徐々に武蔵野の攻撃が活発になります。前半すぐには池田のロングスローがゴール前に入ると、相手のクリアボールを金井がボレーシュート。
そして60分、波状攻撃が功を奏し武蔵野が先制します。中盤でボールを奪うと大竹陸が左サイドを走る水谷へロングボールを展開してカウンターの形に。これを水谷が拾い中央の田口へラストパスも、ほんの少し弱く相手DFに防がれます。しかし中途半端になったクリアボールを岩田が拾うと上がっていた金井洵樹にパスし、ペナルティエリア外あたりからのシュート。シュートブロックした相手DF足に当たって浮き玉になり、キーパーの頭上をふわりと超えてゴールに吸い込まれます。金井は今期初ゴール。FKを直接決めたシーンは見ましたが、流れの中でのゴールは初ではないでしょうか。
その後も岩田啓佑に変わってボランチに起用された鈴木裕也の浮き玉パスがゴール前の池田直樹に通り、キーパーと1対1のチャンスを作るなど、武蔵野の決定機が目立ちました。
一方のFC大阪はなかなかチャンスを創出できません。54分に須ノ又諭、77分に長身の横野純貴を交代起用しボールを集めますがシュートまで至らず。76分にペナルティエリア外ギリギリ、中央でのフリーキックも枠外。後半ATにはセットプレーのチャンスも、岩本知幸のヘディングは枠の外となり、タイムアップで武蔵野の勝利となりました。
俺の走り
武蔵野は久しぶりの無失点。無失点は第12節三重戦、完封勝利は第6節MIO滋賀戦以来でした。本田渉も初の無失点。無失点で終われたのは良かったですが、特にセットプレーでシュートまで持って行かれたシーンが多く、相手のシュート精度に救われた部分は多分にあったと思います。
攻撃面では、お得意の早い切り替えからのカウンターが今節も決まりました。欲をいえばもう1点欲しかったですね。また、前半は小林が足でかき回し、後半から田口を起用し前線の起点とするというプランが効果的だったように思いました。ただ、田口自身は3試合続けてシュート0。献身的なプレーで貢献度は大きいですが、久々に得点シーンも見たいですね。
これまでのFC大阪というと、前線にタレントが揃い、プレーの強度も高く大量失点することが多い印象でした(事実、2017年はホームもアウェイも3失点。)。一方でこの試合では、そういったゴール前の迫力の部分があまり見られず武蔵野としては「怖さがなかった」という印象を持ちました。シュートも1桁で、大半が枠外。降格圏とは差があるので、残留は問題ないと思いますが、このまま得点力不足を解消できないと来年以降が心配になります。
次節の青森戦で長かったアウェイ戦月間も終わりです。ホーム戦はJリーグ参入のため、入場無料らしいです。あんまりタダ券配りすぎるのも良くないと思うのですが。
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