近況報告2022

こんにちは。MSSさんです。36歳です。すごいよね、ボカロPになってから10年経つのにまだやってる。飽きないというか、せっかく音楽作れるんだし、表現したいことができたらそのときに作ればいいやという気持ち。実はMSSさんはずっとボカロ曲作ってます。どこで聴けるかはナイショ。いつか時がきたら教えるね。

今年はボカロポップスにハマりにハマりました。みんなからしたら「おせーよ」って感じなんだけど、Adoさんの「うっせえわ」および1st.アルバム、そしてツミキさんのフォニイおよびNOMELON NOLEMONの1st.を聴いて衝撃を受けました。うおお!ポップスっておもしれー!っていう。ボカコレの存在を知ったのも今年でした。最初は音楽的な面白さに惹かれて、いろいろ聴いてくうちにヒットメーカーたちの「歌詞」に注目するようになりました。すごいですよね。歌詞がすごく個性的。風刺のきいたピノキオピーさん、女の子目線の恋愛の曲を書くとデコニーナさんはデコニーナ節になるし、はるまきごはんさんのライブ映像も入手して何度も聴いてるし、いよわさんは天才だし、椎乃味醂さんは聴いたことない音楽を作ってるし、本当にすごい。他にもインターネット発のポップスアーティストの曲をよく聴いてます。

DOPEな曲ばかり作っていたので誤解されてると思うんだけど、僕はそもそも「アンチポップス!ランキングはクソ!」ってスタンスではなくむしろ逆で、ポップスはポップスで面白いなって思ってた。そもそもボカロポップスが好きだから10年前にボカロPになったんだよ。でも僕がめちゃがんばって曲作りまくってた2013年〜2016年くらいまではここまで魅力的なポップスは多くなかった。僕のセンサーに引っかかるものが少なかった。やはりずば抜けて良かったのはハチさんだった。米津玄師さんだね。ボカロ曲が突然パッパラパーと歌い出すの、あれパンダヒーローのせいだと思う。影響力計り知れない。

コロナ禍は何一つ良い事ないんだけど、まさかの副産物を生み出した。おうち時間である。テレワークとか含め、みんな家にいることが多くなった。でもテレビつけてもコロナのニュースばっかじゃん。飽きちゃうよ。曲でも作るか。

そう、「曲でも作るか」って人が大量に生まれた。ベッドルームミュージシャンがたくさん新規参入してきた。去年だか一昨年はイシバシ楽器かな?なんかぜんぶあいまいでごめんね。DTM関連の売上が200%を超えた。テレワークやVtuberの台頭でオーディオインターフェースはたしかに売れたんだと思う。でもそのうちの何パーセントは「楽曲製作者」を生み出したはず。ライブハウスもクラブもつぶれ、サブスクあるからCDは売れない、もはや音楽で食べてくのってすごく難しい時代になってしまったんだけど、音楽を作ることに関してはとても敷居が低くなった。ユーチューブ開けばハウトゥー動画はいくらでも出てくるし、天才のアマチュアたちがわんさか出てきた。なんかそんな感じします。今ボカロポップス、インターネットポップスは一番面白い時代かも。

でもね、時代がどんな音を求めて、音楽を取りまく状況がどんなに変化しても僕は思うのが「〇〇は今が一番おもしろい!」って。ポップスにドハマりです。すごく楽しいし、歌詞に魂を揺さぶられて感動して、時には泣いてしまったりします。ポップスが今のマイブームです。

あとぼっちざろっくっていうバンドもののアニメにハマって楽器をやりたくなってしまって20年ぶりに楽器を買いました。ベース。36歳のベース初心者。いつかどこかで披露できるくらいまでうまくなりたいな。そうでなくても楽器は弾いてて楽しい。

ボカロ音楽は「自分にももしかしたらできるかも?」っていう気持ちにさせてくれる。それはクオリティが低いのではなく、新規参入しても聴いてもらえるチャンスがあるから。でもせっかくがんばって曲作ったのにたったの200再生…。ちょっと待った、曲をアップロードする前はゼロだったし、そもそもその曲どころかあなたは音楽を作ってなかった。きっと誰かに刺さってる。刺さってなくても数人に聴いてもらえるんです。自分の曲を。ストリートミュージシャンじゃなくても。これってすごいことなんですよ!?

長くなりましたが、もしここまで読んでくれて「でも自分には音楽の才能がないから…」と思ってるあなた!僕も音楽の才能なんて無いです!才能なくてもセンスがあればいいんです。才能は先天的、でもセンスは後天的で、ずっとずっと磨くことができます。

あなたは今までの人生の中で、たくさんの音楽に感動したはずです。予算や時間の都合ももちろんあるんだけど、それを最低限クリアしていて、残った要素が一歩踏み出す勇気だけなら、僕が背中をグイー!と押します。

2023年、あなたの音が聴けることを楽しみにしています。僕が感動して泣いちゃうような、そんなステキな歌詞を書いて欲しいな。

またね!


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