なんでリストカットをするの?

神様から宿題を出されたので、自分なりに答えを提出しようと思います。

皆さんは自分が許せないと思ったことはありますか?無い!って人はいないんじゃないかな。メンヘラって呼ばれるコたちは自分が許せないという気持ちがとても強い人です。健常者とメンヘラは断絶した存在ではないです。みんなが多かれ少なかれ持っている罪悪感がとても強い人のことを言います。

自分が許せないと思ったとき、人は自分にペナルティを与えます。ダイエット中なのにラーメンを食べてしまった。罰として晩御飯は抜きにしよう。なんてことは大なり小なり皆さん経験したことあると思います。人は罪悪感に襲われたときに、自分に対してペナルティを欲しがります。罰とか、償いとか、罪滅ぼしとかって言い換えてもいいですね。

ではメンヘラのコたちはなぜ自分が許せないんでしょう。別にめちゃくちゃ罪人って人はあんまいないと思います。彼ら彼女らは、自分が生きていることそのものに強い罪悪感を抱えてしまっています。

こんな自分が生きていていいのか。なんて自分はダメな人間なんだろう。どうしてこんなに自分は人より劣っているのだろう。どうして人と同じことができないんだろう。強い劣等感を持っています。自己肯定感が極端に低いんです。よくよく考えればわかるんですけど、「世間一般の人々より劣った自分」という考え、だいぶおかしいんですね。世間一般って誰のこと言ってるんだよっていう話なんです。人間の平均ってなんだよっていう話なんです。頭ではわかっているのに、心はそうは考えられないんです。強烈な罪悪感に襲われて、ネガティブな思考が頭の中でぐるぐるぐるぐるしてしまって、夜寝られなくなってしまうのです。頭の中でネガティブな思考がぐるぐるして止まらないんですよ。地獄ですよね。なので、彼ら彼女らは自分にペナルティを与えます。それがリストカットです。リストカットは自殺未遂とは違います。罪悪感の罪滅ぼしなのです。

自分を許すってすごく難しくないですか?誰だってなにかしら完璧ではないんです。自分にはこうゆう悪いところがあるって自覚してる人もいますけど、それを完全に改善することは可能でしょうか?たぶん不可能なんじゃないかな。

リストカットをすると、一時的にですが、自分を許してあげられます。罪滅ぼしをしたので。そうすると、頭の中のぐるぐるが止まります。やっと地獄の夜が終わって、眠れるんです。眠ると思考が止まりますからね。でも朝起きるとまた地獄が始まります。その繰り返しから抜け出すのは難しいです。なぜなら、健常者でさえ自己肯定感を高めることは難しいのに、罪悪感がデカすぎる人がどうやって自己肯定感を高められるんだって話です。

自分の周りにはそうゆう人はいないなって人はそのままで生きてて全然オッケーです。でも、大切な人がリストカットが止まらなくなったとき、みなさんなんて声をかけてあげたらいいのかわからないんじゃないでしょうか。「死んじゃダメだよ」って思わず口にしてしまうと思います。

僕なら、彼ら彼女らを抱きしめてこう言います「生きてていいんだよ。腕も切ってもいいからね。ゆっくり寝ようね。気分がいいときに少しお話しようね」

自分を許せない人は、誰かに許される必要があります。じゃあ誰が許してあげたらいいんでしょう?あなたです。大切な人を抱きしめて、許してあげてください。これは健常者とかメンヘラとか関係ありません。自分の大切な人を許してあげてください。

みんな生きてていいんです。どうか、自分が生きることに罪悪感をもたないであげてください。なんなら生きなくてもいいんです。死ななければ。


神様、あなたは僕に、宿題を出されました。とても難しくて、とても苦しかったです。でもそのおかげで、人より優しい人間になれたと思います。

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