MSS Member Introduction ≫ 陽
📌今迄の取り組み紹介
筆者≫ Discordにおける今迄の取り組みを紹介お願いします。
陽≫ 下記ジャンルのサーバー(鯖)を運営しています。
・メンタル系
・クリエイター作品発表系
・ゲーム系(ドラゴンクエスト10)
・少人数系
全て私の趣味や属性から派生した鯖になります。自分自身が求めるものを作る場合は、目的がハッキリしているのでコンセプトが立てやすいですね。
筆者≫ 多様な鯖を運営していますね。「趣味や属性から派生」という事でしたが、鯖を建てていく道筋をもう少し詳しく聞いてみたいです!
陽≫ 道筋かぁ。先ず、鯖を建てる迄に悩み立ち止まる事は少ないです。変に行動力だけあるんですよね。「必要そうだ」と感じたら、勢いで即作ってしまいがちです…笑
筆者≫ 先に「必要性」から考え始める事で、どの様な鯖を作るか目途が立ち易いのですね。趣味や属性から派生しているならば尚の事かもしれない(笑)
陽≫ そうですね。先ず最初にたたき台を作って、そこから試行錯誤する事が多いです。大枠を作ってから考える。最初から完璧を作るのは難しいし、ある程度形作ってからの方が他の人もアドバイスし易いと思いますしね。
筆者≫ 成程です。たたき台を作ってからの「試行錯誤」とは例えばどういう事がありますか?
陽≫ 例えば、「このチャンネルは必要 or 不要だった」「こんなロール作ったら良さそうかな」とか。細かな文章の修正なんかもありますね。大きな方向性は作る時点で大体決まっているので、それ以外の小さな所をちまちま修正しつつ理想形に近づけていきます。
筆者≫ 成程です。初めに趣味や属性からコミュニティのコンセプトの大枠を決めて、徐々に理想形に近づく様に洗練させていくのが陽さんの作り方スタイルなのかな。
―――――――――――――――――
筆者≫ 初めて作成した鯖はどの様なものだったのでしょうか?
陽≫ 初めて作った鯖はメンタル鯖でした。作ったきっかけは、私は精神疾患の持病があり、同じ病気や障害を持つ人と繋がり会話したり、悩みを相談してみたかったから。今は主に下記の二つのメンタル鯖をメインに運営しています。二つは同じメンタル鯖でも役目が違います。
・病気障害についてや特定の悩みに関する情報交換に特化したメンタル鯖
・精神疾患がなくても辛い思いや悩みを抱えたすべての人のための受け皿になるメンタル鯖
筆者≫ 成程です。その様な場所を「Discordで作る」という事を鑑みた時に、何か思う事はありますでしょうか?
陽≫ 当時、鬱で家を出る事もしんどく難しくなり、ネットに居場所を求めていました。また、同じ当事者の方とお話できたら、この辛さを分かち合えたり、楽になる方法を見つけられたりるのではと思ったのです。ディスボードの存在も知らなかったので、ネット上にそのような場所が他にある事を知らなかったんですよね。ネットのオンライン自助会にも疎くて…苦笑 今はDiscordでメンタル鯖を開けて良かったと思っています。比較として、LINEオープンチャットでもメンタルルームを開いてるのですが、Discordのほうがチャンネルでチャットルームを分けられる等、役職やBotなど自由度のある便利な機能が多いです。機能が充実している分、設定の難しさはありますが、慣れてしまえば大体できますし、MSSのように質問できる場もあります。
あとDiscordの良い点は、「参加のしやすさ」にあると思います。他者からの承諾など手続きがありません。また匿名なので、入退室や会話等も気楽にできます。
筆者≫ 自助会への参加だとか、手続きが必要な形に比べて、「参加しやすい」というのは大きいですよね。より身近にこういう場に出会える機会って貴重だと思います。
―――――――――――――――――
筆者≫ 陽さんはLINEオープンチャットも運営されていましたね!LINEでもコミュニティを開いているのは何故なのでしょうか?
陽≫ 初めに開いたオープンチャットはクリエイター向けのルームでした。そこの運営をするうちに、オープンチャットにはDiscordとまた違うターゲットが居ることが分かったのです。それで、「LINEでもメンタルルームを開いてみたらどうだろう」と思い開いたという経緯になります。オープンチャットはDiscordより年齢層が広く、若い方は勿論、50代60代など上の方もいます。今の私が運営しているメンタルルームも、大人の方がメインになってますね。だからこそDiscordより分かりやすい作りのチャットルーム1つだけの仕様が合うのかも。逆にDiscordは20歳前後が多く、ネットにも強めの方が多いです。Discordは少し慣れが必要な印象ですね。
筆者≫ コミュニティの利用層が違うのか。LINEは様々な年代で使われる国民的ツールですから、その分多様な方にリーチできるのですね。複数の媒体を使うメリットですね(笑)
―――――――――――――――――
筆者≫ 陽さんと言えばクリエイターとしての一面もありますよね。そこら辺の話も聞いてみたい。絵を描き始めたきっかけは?
陽≫ 元々母が絵を描く人だったので幼い頃から描いてはいたのですが、本格的に毎日描くようになったのは中学生の頃好きなアーティストのファンアートを描きたくてですね…笑 その後は絵を勉強したくて芸術系の高校に進む流れで、グラフィックデザインとイラストレーションを学び職に就くことになりました。
筆者≫ 成程。好きな物が職に迄結びついたわけですね。ちなみにその好きなアーティストさんって…?
陽≫ 嵐です。笑 世代ばれるかな?中学は吹奏楽部だったんですけど、みんな嵐好きで同級生や後輩の為にせっせと描いてました。笑
筆者≫ そうなのですか! 陽さんは嵐好きだったのですね。同級生や後輩の感想はどうでしたか?(笑)
陽≫ えへへ、なんかお恥ずかしい…笑 周りからの感想は好評でしたね。それが嬉しくて、最初の絵を描く原動力になっていたのかも。自分の出来る事で人に喜んでもらえたり、人の為になるのはやはり嬉しいですね。
筆者≫ 確かに周りに褒めて貰える経験って貴重ですよね。それが今の陽さんの活動に繋がっているわけですね。陽さんは絵を描く時にどういった事を考えながら描くのか聞いてみたいです。
陽≫ 私の絵は感情的なものが多く、音楽や他の人の絵を見る等で感情が高まった時に描き始める場合が多いです。絵のテーマは"あたたかさ"や"救い"など。私自身が精神疾患を持ってることもあって、苦しみを癒してくれるものを求めがちですね。打って変わって、趣味ではなくイラストレーターの仕事として描く時は、感情ではなく伝えたい事に重点を置いて描きます。絵のタッチも伝えたい事の雰囲気やトンマナ(トーン&マナー)に合わせて変えていきます。趣味絵と仕事絵が全然違ったりするのはこのせいですね。グラフィックデザイン(ポスター等の平面デザイン)の考え方もこのイラストレーションの考え方と同じで、目的や問題解決を大事にして作ります。
筆者≫ 成程…。同じ絵を描くという行為でも全然違ってくるんだなぁ。陽さんが先日、MSSで作成して下さった「雑談を語ろう。」のイベントイラストも目的や問題解決の視点に立ったものなのでしょうか?
陽≫ この画像のイラストは雑談で人が集うイメージでした。雑談って機能としては会話がメインですから、タイトル下に吹き出しを配置して、イラストの人が雑談をテーマに話してる風にしたり。雑談というメインテーマを伝えるという目的を大事にした作りにしました。
筆者≫ イベントの目的や背景を含めてイラストを作って貰えると、有難いし嬉しいなぁ…。
―――――――――――――――――
筆者≫ Discordコミュニティ運営において、絵を描けることのメリットや、デザイナー・イラストレーター等が参加する意義として、何か思う事、考えられる事等あればお願いします!
陽≫ メリットはサーバーアイコンや宣伝画像等、画像作りをし易い事でしょうか。他のサーバーさんでも、宣伝やサーバー内の案内に画像を使うのが上手な所があり、とても分かりやすい内容だと思いました。画像一つで印象は変わります。それをより効果的に使う事ができるのが、デザイナー・イラストレーター等学んだ人達なのだと思います。ただデザインのセンスは先天的な才能ではなく、後天的な知識による物なので、今デザインに詳しくない人でも少し学べば劇的に良いものが作れるようになります。サーバー運営を機に、デザインを勉強してみるのも良いと思います。
筆者≫ 確かに画像一つでコミュニティの印象は変わってきますよね。「デザインセンスは後天的な知識による物」と言う事ですが、デザインの一歩を踏み出すには、どの様な勉強や取り組みから始めたら良いでしょうか? アドバイス等あれば聞きたいです!
陽≫ 最近はデザイナーではない人向けに、デザインの基礎が簡単に分かり易くまとめられている書籍もありますし、ネット上にも沢山の情報が転がっています。「デザイン 法則」とかで検索すると良いかも。ポイントを押さえるだけでも仕上がりは変わってきます。
📌Discord運営論
筆者≫ 私は陽さんのコミュニティを見た時に、他鯖と比較しても積極的に「陽さん自身がコミュニティ環境の一つ」になっているように感じています。こういった事は運営を行う時に心掛けていたりするのでしょうか?
陽≫ それはどのような所を見てそう思ったのか伺っても良いでしょうか?
筆者≫ 陽さん自身が自コミュニティを活用しようとする様子をよく見ます。また、同じ内容の話題提供を複数の鯖で行うことに対する悩みも言っていたかと思います。こういう発言は「自分自身がコミュニティ環境の一環になる」意識がないと出てこないことだろうなぁと思ったのです。コミュニティ作成の動機が趣味や属性に起因しているという話もありましたから、陽さん自身がコミュニティ利用するのは自然な流れなのかもしれませんが、他に意図してる事など有るのだろうかと気になったのです。
陽≫ なるほどです!サーバー利用者にとっては、管理人も他の利用者も含めてそのサーバーのコンテンツなのだと私は思っています。会話や持ってくる情報、全てがコンテンツの一部。それがよくわかるのが、私が作ったサーバーで現存してる中では一番古い「世の隅の端」ですね。そこでは利用者の多くが個人チャンネルを持っています。個人チャンネルだからこそ自分の事を自由に話しやすい。その日記のような呟きたちに他の利用者がコメントして…個人チャンネルの数だけ会話が生まれる。チャンネルが多いと書き込みが分散して過疎る例もありますが、書き込みやすいチャンネル作りができると、過疎とは逆の状況も生まれるのです。趣向を凝らしたチャンネル等、サーバー機能をコンテンツとするサーバーは多くあります。しかし今は、「人」というコンテンツの活かし方をもっと研究したいですね。私もそういったコンテンツの一部として、日々呟きのような話題を書き込んでます。笑
そして、コミュニティの活性化や過疎防止には、管理人が積極的にそのサーバーを利用する事が必要だし大事だと思うんですよね。新しい鯖だったら尚更、使い方も含め使ってる様子を実際に利用者に見せる必要があると思いますし。でも同じ雑談という、括りが被る自鯖が複数あると、全てに違った話題提供が難しかったりして日々悩んでます…苦笑
筆者≫ 「人」というコンテンツの活かし方…。成程です。サーバーはあくまで場であり、主役はその場に集まる人ですよね。ついついサーバーの工夫に目が向きがちですけど、「人」に注目していく視点は重要だと思います!「全てがコンテンツの一部」この考え方もすごい好き。一つ一つの会話さえコンテンツとして考えていくと、コミュニティの価値観が変わりますよね。他にも「人」を活かした取り組みはしていたりするのでしょうか?
陽≫ 人をコンテンツにするには書き込みやすい環境が必要な訳ですが、その為に世の隅では『寝床共通話題提案』というチャンネルがあります。話題に困っても此処からネタをとってきて話す事ができる。話題提供も利用者さんからあるので管理人の負担もほぼありません。他にも定期的通話イベントを毎月開いて利用者間の関係を繋ぎ、普段の会話や挨拶等が生まれやすくしたりなどしています。
筆者≫ 成程です!利用者さんがコミュニティを活用するきっかけ作り、潤滑油のような仕組みがある事で「人」のコンテンツが生まれやすい環境が生まれているわけですね。
📌今後の抱負
筆者≫ 最後に、今後の抱負を教えてください。
陽≫ 今まで以上にMSSに貢献できるようになりたいですね!動けるときは積極的に発言していけるように頑張りたいです。あとデザインやメンタル鯖運営の経験を活かしてお力になれればと思います。MSSがより良いサーバーになるよう、その力になりたいです。
筆者≫ 有難うございます!これからもよろしくお願いしますね。
🌟まとめ
陽さんはMSSのイベント企画を中心に尽力して下さっております。素敵なデザインワークはMSSにとって、とても魅力的な才能です。今後も、陽さん独自の深い価値観からコミュニティ運営に参画して下さる事を楽しみにしています!陽さんが運営されているコミュニティや、作成している作品も、是非チェックの程よろしくお願い致します。
🔗プロフィール
【陽】
Twitter : https://twitter.com/hug08_
Note : https://note.com/kakinoatama
Shop: https://suzuri.jp/kakitoaki08
【世の隅の端】
https://disboard.org/ja/server/569928145906565126
【心のとまり木】
https://disboard.org/ja/server/588965427825082388
Management Support Server紹介
Discordコミュニティ運営をテーマとしたサーバーです。コミュニティを運営 or 運営予定の方、サーバー運営者の考えを知りたいBot開発者等にお勧めのコミュニティです!詳細はこちらの記事をご確認ください!
MSSの記事はリンクフリーです。
ご活用頂ければ嬉しく思います。
参考になりましたら、
是非「❤️スキ」をお願いします!
(おみくじを引くことができますよ☻)