【Discord】招待リンクからメンバー流入数を把握しよう
Discordコミュニティの宣伝手法は多様となりました。Twitter等のSNS利用、DISBOARD等の掲示板サイト、ブログやnoteといった記事等、多様な媒体を跨ぐようになっています。
この様な状況下において、「どの媒体からどれ位のメンバー参加があるか」の分析は重要性が増しています。今回はその分析手法をご紹介します。
1、招待リンクを複数作成するには
作成する招待リンクは「無期限・無制限」の物を利用して進めていきます。有効期限や使用回数を設定した場合、各媒体のリンク更新作業が負担となる為です。
Discordのデフォルト機能として、「無期限・無制限の招待リンクは一つのチャンネルにつき一つ」しか作成できません。従って、以下の方法を利用して招待リンクを複数確保します。
作成する招待リンクの数は、「宣伝先の数 + 1~2個」確保しておけば十分かと思います。[3]の方法で招待リンクを作成する場合は、MSS運営メンバーが作成して下さった「Invite Maker」がお勧めです。導入や使用方法は下記記事をご参照ください。
2、各媒体で別の招待リンクを使用する
招待リンクを確保した後は情報を整理します。「どの招待リンクをどの媒体で使用するか」纏めておきます。後で混乱しない為の準備として重要です。筆者の場合はリンクを保管する専用チャンネルをDiscordに設けています。
招待リンクの使い分けは「どういった経路でのメンバー流入量を把握したいか」を基準に考えて行きます。
例えば、「Twitter全般からの流入量」を知りたいのであれば、「Twitterで使用する招待リンク」を決めておきます。一方で、「Twitterの各アカウントからの流入量」を知りたいのであれば、「各アカウントで使用する招待リンク」を分ける必要が生じます。
あまり細かく分けると招待リンクの数が膨大になってしまうので注意が必要です。例えば、以下のような使い分けが想定できます。
DISBOARD等のDiscord掲示板サイトでサーバー宣伝を行う場合は、自動で専用Botが招待リンクを作成する為、それを活用します。
3、メンバーの流入数を把握する
各媒体に招待リンクを掲載出来ましたら、メンバーの流入数を計測していきます。計測の方法は人それぞれだと思いますが、重要なのは「ある程度の傾向を把握する」事です。毎日流入量をチェックして…といった事をしていると運営負担が増加してしまいます。リマインダーを設定する等して、定期的に確認を行う位の気構えで臨むのが良いかと思います。
【メンバー流入量の確認場所】
Discordのデフォルト機能で確認できます。「サーバー設定」→「招待」で招待リンクのリストを開きます。招待コード名から何処で使用したリンクか把握します。
Discordの招待リンクは「https://discord.gg/yxRMTCJ」と言った形式ですが、この「yxRMTCJ」の部分が招待コードとして記載されています。前述した招待リンクの情報整理は、この確認作業の際に大切です。
4、個人単位での流入経路を把握する
各媒体からの流入量は上記の方法で把握できます。さらに踏み込み、各ユーザーがどの媒体からサーバーに入室したのかを把握する方法を紹介します。
「各ユーザーがどの招待リンクを使用して入室したのか」はログBotを利用すれば把握が簡単です。ログBotとは、Discord上の各種操作記録を保存するものとなります。例えば、LoggerというログBotを利用したメンバーの入退室ログは、下記の様に保存されます。
赤枠に記載されてるように、入室者が利用した招待リンクが分かる仕組みになっています。これを利用する事で、各ユーザー単位で流入経路を把握することが出来るようになります。
Loggerの公式サイトとサポートサーバーを以下に掲載します。
5、結果から考察を行う
データの収集方法に関して纏めてきましたが、重要なのは得られたデータをどの様に解釈するかです。
コミュニティによって最適な宣伝先は変わります。扱うサーバージャンルや活動内容によって、マッチするユーザー層が変わる為です。
継続的に、安定してメンバー流入が確保できる宣伝先を把握出来れば、効率的な宣伝活動が可能になります。
下記記事も是非参考にして、流入量の解釈に関して考察を深めてみていただければと思います。
また、重要なのは「流入後の定着率」である事も忘れてはいけません。メンバーの流入が多くても、同じだけ流出が多ければ意味がありません。流入量が少なくても、流出量が少なく定着率が高い宣伝先の方が重要です。
定着率に関しては下記の式で計算できます。
この計算を行う為にはメンバーの流入量だけでなく、流出量も把握する必要があります。この時、ログBotを導入する事で「媒体別のメンバー流出量」を把握できます。Loggerを活用した一例は下記の通りです。
手間はかかりますが、この様な方法でメンバーの定着率を把握できます。
6、まとめ
メンバーの流入量を把握する為には手間がかかります。しかし、この手間をかける事で得られる情報は貴重です。
余裕がない方は「3、メンバーの流入数を把握する」の部分迄でも構いません。是非試してみていただければと思います。
より良いコミュニティの成長に、この記事が少しでも寄与できたのなら嬉しく思います。
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