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【Discord】コミュニティ概要を考えるサーバー作りを紹介!
今回は「コミュニティ概要」を先に構想してサーバーを作る手法を纏めていきたいと思います。効率的に運営できる、運営の道筋を立てやすいといった利点のある手法です。
コミュニティ概要とは
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48170522/picture_pc_556d7cb93012dcd84c2ab24f51373585.jpg?width=1200)
「どの様なコミュニティを目指すのか」を表す概要です。コミュニティ概要を事前に考えて置く事で、サーバー名考案や宣伝文作成などに役立ちます。
コミュニティ概要が含む要素は、主に以下の9つです。これら一つ一つを検討していく事で、コミュニティ概要を形作る事が出来ます。
【コミュニティ概要の要素】
① 作成動機・成り立ち
② 有している機能
③ 活用する場面
④ 雰囲気や性質
⑤ レイアウト方針
⑥ 利用媒体(使用するツール)
⑦ 利用対象の分析
⑧ 活動する時間帯
⑨ コミュニティの宣伝経路
ここからは各要素に関して説明していきます。「ココが繋がる!」と題して、コミュニティ概要の活用方法も載せています。是非参考にして見て貰えればと思います。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48174612/picture_pc_ef62a9ba25565fbad443cad9afe37419.jpg?width=1200)
① 作成動機・成り立ち
コミュニティを立ち上げようと動き出した理由や経緯を纏めます。サーバーを建てるからには、何かしらの理由やきっかけがあるはずです。
例)新作ゲームAのリリースに合わせて、暴言等の無い優しい雰囲気の交流拠点を設けたい。コアな攻略情報を他ユーザーと共有したい。大会などを企画して、ゲームを盛り上げていきたい。
[POINT] ココが繋がる!
作成動機や成り立ちを文章に纏めておくことで、「最終的なコミュニティの目的」が明らかになります。
上記の例で言えば、「暴言等の無い環境での交流」「情報共有」「イベント開催」という3つの目標が見い出せます。
見い出した目標を元に、「② 活用する場面」や「③ 有している機能」を具体的に考えて行く事が出来ます。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48174632/picture_pc_092440e29b82481657efa1a32ac72538.jpg?width=1200)
② 活用する場面
どの様な時にコミュニティを活用するのかを纏めます。「① 作成動機・成り立ち」を振り返りつつ、"どの様な場面で活用して貰うコミュニティにするのか"を考えます。
例)
・新作ゲームAをプレイするか迷っている
・暴言等の無い環境で他ユーザーと交流したい
・初心者でも参加しやすい場所を探している
・ユーザーによる"直の"攻略情報を得たい
・新作ゲームAの大会に参加したい
[POINT] ココが繋がる!
宣伝文考案時に重要となるのが「② 活用する場面」です。コミュニティ宣伝は、コミュニティを必要とする相手にサーバーの存在を知らせる事です。
従って、「コミュニティはこういう時に活用できますよ!」と言う要素を予め明確にしておくことで、どの様な需要を持った相手に適したコミュニティなのか考えやすくなります。
上記の例で言えば、「暴言等の無い平和な環境」「ゲーム初心者でも入り易い」「イベント開催などの積極的な活動」といった需要を見出せます。そして、この様な需要を持つユーザーが、「コミュニティに適したユーザー」と考えられるわけです。
コミュニティが供給できる需要を考える事が出来れば、その分、コミュニティを必要とする相手に届きやすい文章を考える事が出来ます。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48174649/picture_pc_4e30ae69b49fa6093941bb5419d5e35e.jpg?width=1200)
③ 有している機能
コミュニティで参加者は何が出来るのか、運営者は何を行うのかを纏めます。初めは思いつく限り機能を列挙します。その後、他要素を鑑みながら「その機能は本当に必要かどうか」判断し厳選する事をお勧めします。
例)
・新作ゲームAの魅力を発信
・プレイヤー間の交流機会提供
・プレイテクニック等の共有
・新作ゲームAに関する疑問解決
・イベントを通した楽しみ方の拡大
[POINT] ココが繋がる!
今後の運営の道筋が建て易くなります。コミュニティの機能を明確に明示して整理しておくことで、「今はこの機能の改善に注力しよう」「これが終わったら次はこの機能に取り組もう」といった工程を考える事が出来るようになります。
また、「コミュニティで何が出来るのか」を明らかにしておくことで、宣伝文を考える際の参考になります。
また主要な機能が定まってきたら、その機能名からキーワードを抽出して、サーバー名の参考にする事が出来ます。例えば、誰かとの交流機能を前面に押し出したいのならば、"交流の場"や"集い"といったキーワードが抽出できます。「OOの集い」等のサーバー名考案に繋げる事が出来ます。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48174655/picture_pc_abc1b54934a5de21e3b47b7fa36ce75d.jpg?width=1200)
④ 雰囲気や性質
コミュニティで形成したい雰囲気や、文化などの性質を纏めます。例えば、「真面目・真剣な雰囲気」や「ふざけ合える様な雰囲気」といった具合です。「新規入室者に温かく接する」等の理想的な文化も考えます。
例)ゲーム初心者に優しく、暴言等の無い優しい雰囲気。新規入室者でも馴染みやすく、コミュニティの輪に入り易い、迎え入れやすい。
[POINT] ココが繋がる!
運営方針を定める上で、「④ 雰囲気や性質」は重要となります。
もし貴方が「暴言等の無い優しい雰囲気」を重要視するのであれば、他者を不快にするような言動に対する取り締まりを、より厳しくする必要があるかもしれません。目指す雰囲気や性質に応じて、ルールや接し方を考える必要があります。
また、サーバー名考案に関しても重要な要素となります。サーバー名は利用者に第一印象を与える要素の一つです。従って、理想とする雰囲気や性質を一番初めに伝える手段でもあるのです。
例えば、「ゆるっとふわっとした雰囲気」を目指したいのならば"ゆるふわ"というキーワードが抽出できます。このキーワードをサーバー名の参考にするのです。「OO雑談」というサーバー名称に「ゆるふわ雑談」と名付ける具合です。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48174665/picture_pc_0a4cf7e7541a332f1d462c8c06e53f06.jpg?width=1200)
⑤ レイアウト方針
コミュニティのレイアウトにおいて、何を優先するかを纏めます。
例)
・機能に忠実なチャンネル構成(不必要なChは設けない)
・ユニバーサルカラーを意識
・新作ゲームAはスマホゲームである為、スマホ表示を意識
[POINT] ココが繋がる!
サーバーを作成する上での効率化や判断に役立ちます。
例えば、誰でも見易いロール色を意識して「ユニバーサルカラー」の利用を考えているのならば、作成するロールの色を事前に検討しておきます。もし、途中の思い付きで行った場合、既存のロール色変更といった余分な労力が生まれてしまいます。
また、「不必要なチャンネルは設けない」と言う方針を先に建てていたならば、新しくチャンネルを建てる時の判断基準として参考に出来ます。
例えば、自己紹介チャンネルを建てて欲しいという要望が来た時に、「自己紹介の場が欲しいのは一部のメンバーのみで、必要と思っている人は少ないようだ。不必要なチャンネルは設けずにコンパクトにしていく方針なので、今回は設けない事にしよう。」といった判断に繋がるかもしれません。
![画像12](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48213835/picture_pc_7ccedbb05005437b09521e6e8bdd9364.jpg?width=1200)
Breaktime!
記事は後半!疲れた方はここでいったん休憩しよう!
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読み進められる方は、このまま行きましょう~!
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48174681/picture_pc_1ab9448d38d73790730c2af1862b3348.jpg?width=1200)
⑥ 利用媒体(使用するツール)
コミュニティで活用するツールを纏めます。「交流場所として何処をメインとするのか」「宣伝や情報発信の手段をどうするのか」といった事を検討します。
例)Discordで交流を図る。Youtubeやnoteを活用して情報発信を行う。
[POINT] ココが繋がる!
ツールは「① 作成動機・成り立ち」や「③ 有している機能」を達成する為の手段に過ぎません。目標を達成する為には、どの様なツールを使うべきなのかを検討していきます。
また、宣伝を行う際のツールも検討していきます。Disboardと言った掲示板やTwitterといったSNSなど、媒体によって宣伝の仕方が変わります。
事前に使うツールを決めておくことで、各ツールに対応した戦略を考えたり、準備を事前に行う事が出来ます。
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48174696/picture_pc_641f2968f7c35b032be3b8d924e56172.jpg?width=1200)
⑦ 利用対象の分析
コミュニティをどの様な相手が利用するのかを想定します。年齢や性別と言った個人因子から、職業や居住地域といった環境因子を考えて行きます。重要なのは、個人、環境因子から「参加者の背景を想像する事」にあります。
例)新作ゲームAの交流サーバーを想定
【年齢】15歳以上
ゲームのレーティング制度により15歳以上の制限は必須。ゲームのプレイヤー層は20歳代が中心。
【職業】学生がメインだが、社会人もプレイ
学校帰りや休日に学生が多くプレイする事が考えられる。社会人も一定数いる事から、イベント開催時のタイミングなどには留意が必要か。
【居住地】日本国内
海外プレイヤーは今回対象としない為、外国語対応は必要ない。
【使用ツール】Twitter、YouTube、LINE など
特にTwitterでリリース待機しているプレイヤーを見かける事が多い。Twitterを通した宣伝戦略は重要か。
【参加者背景】Discord初心者が多い
大型IPを使用した新作ゲームである為、Discordを扱ったことが無い新規プレイヤーが大勢入室する事が予想される。
[POINT] ココが繋がる!
コミュニティの運営戦略を考えていく上で、非常に重要な要素となります。対象者によって、運営方法、宣伝の仕方、利用者との接し方等、多様な要素に影響を与える為です。
特に「参加者背景」の考察が重要です。
上記の例では「Discord初心者」を想定していました。この場合、TwitterでDiscordの操作方法を説明した記事を紹介したり、簡単なガイド画像を作成するといった工夫が必要になるかもしれません。サーバー入室後の動線も、「Discord初心者でも分かり易い仕組み」を心掛ける必要が生じます。
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48175172/picture_pc_67e94a678dc8dadbb4aa312d47b8e065.jpg?width=1200)
⑧ 活動する時間帯
コミュニティが本格的に活動する時間帯を想定します。コミュニティ利用者の生活パターンを想像して設定する事が多いです。
例)
・新作ゲームAのリリース前からリリース後を通して
・少なくとも夜間、休日に活発化する状況を目指す。
[POINT] ココが繋がる!
宣伝やイベント開催のタイミングを考える際に重要となります。
社会人を対象としたコミュニティであれば、昼休憩の時間を狙った宣伝が考えられます。
また、時差出勤等が当たり前になってきた現在においては、夜間のイベント開催時間に留意が必要な場合があります。(19時時点でまだ帰宅していない人も居る可能性を考慮するなど)
また、マクロな視点で考える事も重要です。例えば、新作ゲームの交流鯖を建てる時に、「ゲームのリリース前後」という大きな区切りがあるのであれば、その前後で活動内容を変える必要が出てきます。
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48175188/picture_pc_545637078a9d8861f60e04189b2506b6.jpg?width=1200)
⑨ コミュニティの宣伝経路
コミュニティをどの様に知って貰うのか、宣伝経路を想定します。
例)
・口コミ(知人からの紹介)
・Disboardなどの掲示板
・Twitterでの宣伝
・Noteでの記事執筆
[POINT] ココが繋がる!
コミュニティの効果的な宣伝を考える上で重要な要素です。
詳細はこちらの記事をご確認ください。
媒体別流入数から見るディスコードサーバー宣伝方法!
https://note.com/mss_discord/n/ne13729724d09
どの様な方法でメンバー流入を確保するか、事前に検討しておくことで、宣伝のための準備時間を確保できることが強みです。宣伝は簡単にできるものばかりではなく、手間をかけて始めて宣伝効果を生み出す場合もあります。
例えば、この記事の最下部にも「MSS」という運営者向けサーバーの宣伝が載っていますが、この宣伝手法は記事執筆と言う負担ありきのものです。
MSS活動初期には、事前にNote記事を複数執筆し、ある程度記事が溜まってから継続的に記事公開していきました。これが当時のメンバー数増加につながっています。
![画像11](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48175325/picture_pc_9d3e07221f88c869726481c55061c6e1.jpg?width=1200)
まとめ
コミュニティ概要を事前に纏める事で、運営戦略を整えたり、宣伝などの活動を工夫しやすくなったりします。コミュニティを作る時に、「まず初めにサーバを作って…」となり易いと思うのですが、一度立ち止まって思考を巡らせてみませんか?後が楽になるだけでなく、質の高いコミュニティ作成に繋がります!
〇 運営者コミュニティの紹介
『コミュタン』の紹介
コミュニティ運営者の情報共有・交流コミュニティ。様々な施策や事例の共有、コミュニティ運営に関する意見交換を行います。運営ノウハウをもっと深めたい!そんな運営者は気軽に参加くださいませ。堅苦しい場ではなく、温かい感じで気兼ねなく知見を共有出来たら良いですね~!
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『MSS』の紹介
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執筆者:Sorawaf(Twitterはこちら)