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『サヨナライブ:アデュー』を終えて

■はじめに

 あの日から、もう2ヶ月が経ちました。2024年6月29日(土)、すすきのUNION FIELDで開催された、未来屋マサルの最後の公演『サヨナライブ:アデュー』。満員御礼。ご来場いただき、本当にありがとうございました。

 本当は、ステージで全てを出し切って終わるのが真のアーティストだと思います。一方で、noteにはステージの裏側を書きます、というスタンスなのも事実なので、最後にこの記事をもって締めくくりとさせてください。

 配信アーカイブは、未来屋マサルのYoutubeチャンネルでご視聴いただけます。(都合により一部カットしています、あらかじめご了承ください)

■目次


■ゲストライブ

 トップバッターはCeruくん。もはや、説明不要のクオリティ。新曲もありました。思う存分、世界観に浸れて幸せでした。道外から来てくれた方も、はじめてCeruくんを聴いて衝撃を受けていました。(わかります…)

 ライブ終了後、普段はリスペクトがまさって、あまり踏み込んだ話ができなかったんですが、いつもより少し近い距離感でお話ができた気がします。配信アーカイブは一生の宝物になりました。ありがとうございました。

 二番手は観月.さん。観月さんとは(たぶん)年齢も近く、同じステージに立つことも多かったので(個人的に)戦友の絆を抱いていました。最後に演奏した曲が、かねてから好きな曲だったので聴けて嬉しかったです。

 職権濫用で、大好きな二人を呼びました。
 歌っていただき、ありがとうございました。

■ボーカルステージ

蒼/『REPLAY』収録

 えすけさん、メラノサイトさんと一緒に作った『REPLAY』最初の曲であり、リリックビデオ第1弾の曲。この曲には、物語の始まりを想起させる不思議な魔力があると思ったので、ボーカルステージの1曲目にしました。

ペルソナ ver.kaz ishizuka/『x』収録

 未来屋マサル五周年記念企画トリビュートアルバム『x』より、カズさんバージョンの『ペルソナ』。イントロが本当に格好いい。1曲目は静かに、2曲目は激しく、というのが未来屋マサルのお決まりのパターンなんです。

逃避行 ver.みなけ/『x』収録

 流れを切りたくなかったので、ノリの良い曲をもう一つ。このアレンジは本当に気に入っていて、練習している時から楽しかった。みなけさんのギターソロが良すぎて、間奏で「ギターソロです!」って叫んじゃいました。

hotobori with Syo/『white』収録

 7$7(ななてん)のSyoくんをゲストにお招きしてデュエットしました。二人で頑張ってハモりを練習したよね。Syoくんの本番の仕上がりがすごかった。私は、いちばん目立つところで歌詞を間違えました。ごめんなさい。

 泣いても笑っても最後のステージ、だからこそ本気で取り組まないといけなくて、それでも自分の力が及ばないこともあって、後輩の全力に応えられなかったのが、やっぱり悔しかったです。とても申し訳ない気持ちです。

 後輩にもCeruくんや観月さんのステージを見て欲しい、という、もう一つの目的も果たせました。あまり交差することのない世界だと思うし、実際とても刺激になったようで良かったです。これからもどんどん活躍してね。

 純粋な感想として、綺麗にハモれて楽しかった。Syoくんのパフォーマンスにも華があって、この曲を作った時に思い描いていたステージを、そのまま再現することができたと思います。デュエットしてくれてありがとう。

candle/『REPLAY』収録

 はっきり言って、好きな人も多いでしょう『candle』です。ラップ調の曲は何かしらやりたくて、いちばんお気に入りの曲にしました。本番後、Ceruくんは「いつの間にそっち(ラップ)の世界へ…笑」と驚いていました。

 最後にキャンドルを吹き消すのはお約束。

金魚/『white』収録

 個人的に、かなり思い入れのある曲なので歌いました。自分としては『アロエ』と同じくらい完成度の高い曲だと思っているのですが、弾き語りで歌うのが難しいので、今までのライブではあまり演奏していませんでした。

ふたりぐらし/『white』収録

 プロポーズの曲です。自分なりに笑顔で明るく歌っているつもりだったのですが、後でアーカイブを見たら(これは全体を通してですが)表情が硬くてずっこけました。緊張してしまったのか、元が暗いのか、その両方か。

素晴らしい毎日/『white』収録

 お世話になっているYoutubeチャンネル『爆アド.com』のエンディングに起用されている曲です。爆アド.comユーザーにはギターだけのアレンジ⇩がお馴染みですが、本番で歌ったのはドラムやベースもあるバージョン。

浮気性/『REPLAY』収録

 ノルマ達成。というのは冗談で、流石に代表曲だという自負はあるので、ボーカルステージのトリにしました。『REPLAY』を作るきっかけになった曲でもあるので、そういう意味も込めて。歌い収めになるかもしれません笑

■バンドステージ

 実は、このイベントの1ヶ月前まで、バンドステージの予定はありませんでした。最後にバンドでもやりたいな、という気持ちはありましたが、現実的に、メンバー集めも、練習も、かなり厳しいだろうと諦めていました。

 5月末、ひょんなことから今回のバンドメンバーと縁ができて、未来屋マサルのオリジナル曲を演奏していただけることになりました。決まった瞬間、念願だったバンドという夢が叶う、嬉しさが込み上げました。

 一方で、練習する時間が少ない、という事実もありました。バンドメンバーの皆は、その点も踏まえて快諾してくれ、1ヶ月という短い期間の中で未来屋マサルの曲を練習してくれました。本当に感謝でしかありません。

 スタジオ練習で、自分のオリジナル曲がバンドサウンドで演奏された時は、本当に感動しました。頭の中で鳴っていた音が実現しました。スタジオで録音した音声を、何度も何度もイヤホンで聴きながら帰りました。

ハイテンション・ストーカー/『white』収録

 選曲にあたり、練習期間の短さから、バンド演奏は3曲が限界だと思いました。そして、最初からバンドアレンジのある曲がいいと思い『ハイテンション・ストーカー』に決めました。非常に疾走感のあるナンバーです。

 本番では、完全に頭が真っ白になってしまって、歌詞が思い出せなくなりました。この曲は、かなりテンポが早いうえ、難しい語彙を連発するため、いったん乗り遅れてしまうと、取り返しがつかなくなってしまいます。

 完璧にしたかった。そのための努力が足りなかった。本当に悔しいです。これは最後のライブなので「次はちゃんと」は通用しません。これが自分の実力だった、と受け止めています。この文章を書くのが苦しいです。

Another/『white』収録

 ちょっと暗めの曲も演奏したかったので選びました。元の音源ではオルガンの音色がかなり特徴的なのですが、ギターのクニさんがエフェクターで再現してくれました。曲を大切にしてくれたのが伝わって嬉しかったです。

抜けた炭酸/『REPLAY』収録

 思えば、バンドサウンドに挑戦したのは、この曲が最初でした。あの時も、えすけさんが非常に短い期間で制作してくれて、夏休みの最後に宿題を解くようなスピード感で完成させたのが、この『抜けた炭酸』でした。

 えすけさんの打ち込んだドラムを、グッチさんが叩いてすごく難しいと言っていたのが印象的でした。本番では、夏を感じました。演奏しているのが本当に楽しくて、この時間が終わらなければいいのにと思いました。

 本番後も、バンドメンバーの皆が温かい言葉をかけてくれて嬉しかったです。「またやろう」「もっとたくさん他の曲もやろう」「曲が格好いいから」と言ってくれたのが励みになりました。ありがとうございました。

■弾き語りステージ

 バンドステージが終わり、最後に弾き語りのステージです。弾き語りで始まった音楽人生なので、このイベントも弾き語りで終わることにしました。MCで色々と喋ったので、noteではセトリの紹介だけにしたいと思います。

乾杯

アロエ

リビングデッド・ソング

片思い

竜巻と失望

雌蘂

音楽

明日は来ない

朝が降る

 ボーカルステージが9曲、バンドステージが3曲、弾き語りステージが9曲、合計で21曲を歌いました。多いようですが、オリジナル曲は(100から先は数えてませんが)たぶん150くらいあるので、かなり厳選しました。

 (あの曲をやって欲しかった、という声もあるかもしれません。このイベントの前に不定期的に弾き語り配信をしていたので、何曲かはカバーしたつもりなんですが、選曲から漏れてしまったものについてはすみません)

■配信について

 今回のイベントをどうしてもYoutubeで配信したくて、そして配信アーカイブを残したくて、UNION FIELDの中濱さんに相談したところ、なんと未来屋マサルのYoutubeチャンネルで配信していただけることになりました。

 中濱さんに「もし可能なら配信したくて、できればアーカイブ動画をいただきたいのですが」と持ち掛けたところ、「マサルのチャンネルで配信していいよ」と返信があり、あまりにありがたい提案でひっくり返りました。

 配信機材をお借りするだけでなく、スイッチャーに人手を割いていただき、しかも未来屋マサルのチャンネルで配信していただけるとは、もう何とお礼を言っていいか、全面的にご協力いただきありがとうございます。

 また、配信すること、アーカイブが残ることについて、ご快諾いただいた共演者の皆様もありがとうございました。現地に来れなかった方も、ご都合で途中帰宅した方も、このイベントを楽しむことができたと思います。

 自分の音楽活動の集大成ともいえるイベントの始終を、配信アーカイブという形で世界に遺せることが幸せです。この配信アーカイブは、会場へお越しいただいた皆様との思い出でもあります。人生の宝物が増えました。

■物販

 私は基本的にステージに立っていたので、物販コーナーは身内にお願いしました(ありがとうございました)。サインを求めてくれた方も多くて嬉しかったです。お買い上げいただいた皆様、ありがとうございました。

今回のためにステッカーを作りました!
ステッカーはこんな感じ

 ステッカーは、何か記念になるものを用意したくて作りました。少しだけ在庫があるので、BOOTH⇩で販売したいと考えています。過去のアルバム『REPLAY』と『x』は会場限定価格(ディスカウント)で販売しました。

 最新アルバムの『white』は、データ販売のみでCDがないため、今回のためにデータカードを制作しました。会場でお買い上げいただき、QRコードを読み取ると全10曲の音源がダウンロードできる仕組みになっています。

カード裏面にシリアルコードがあります

 物販も、短い期間で急ごしらえなものが多く不安がありましたが、たくさんのお客様にお買い上げいただきました。(過去のアルバム等は、引き続きBOOTH⇩でお買い求めいただけますので、ご興味があればご覧ください)

■お客様への感謝

 空知から来てくれた方、苫小牧から来てくれた方、仙台から来てくれた方、関東から来てくれた方、遠路はるばるありがとうございました。未来屋マサルの音楽を聴きに来てくれたと思うと、胸がいっぱいになりました。

 そして、いつも来てくれる方、久しぶりに来てくれた方、はじめて来てくれた方、途中で帰らなきゃいけないのに来てくれた方、人混みが苦手なのに来てくれた方、Youtubeで配信を見てくれた方、拡散してくれた方々…

 たくさんの人達とのつながりを感じました。
 お越しいただき、ありがとうございました。

■本番後

 30歳の誕生日ということで、お花とケーキをいただきました。

ずいぶん脱力してますね

 それから、本番が終わるまで、こんなに大量の差し入れがあったとは知りませんでした。両手が荷物でいっぱいになりながら帰りました。食べ物の差し入れは、すべて美味しくいただきました。ありがとうございました。

■おわりに

 未来屋マサル活動休止前イベント『サヨナライブ:アデュー』についての記事は、以上となります。最後に、これからの音楽活動や、ラブポエマーとしての活動について、『未来屋マサル』について、少しお話しします。

 結論から言うと、『未来屋マサル』としての活動は続けるつもりです。そして、また札幌の地で、妥協のないクオリティで、ライブステージに立ちます。活動休止前の動画でも宣言した通り、その点についてはお約束します。

 ですが、今までのように、音楽活動のために生活を懸けることや、音楽を人生の最大目標に掲げて生きることから、お休みします。もう少し暮らしに寄ったり、音楽以外の興味に寄ったりして、ライブ出演はお休みします。

 一方で、未来屋マサルが『ラブポエマー』である以上、愛と言葉なしには生きていけない、という自覚がひしひしとありますので、何かしらの形で今後も活動を続けていくと思います。見守っていただけると嬉しいです。

 抽象的ですが、今の素直な気持ちです。

 それでは、皆様。
 最後はあの言葉でお別れしましょう!
 未来屋マサルでした。




 あでゅー!


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