すぅさんの人生 大学生時代
4 価値観を見つめ直した大学時代
すぅさんは、近畿大学の理工学部数学物理学科数学コースを専攻して4年間過ごしました。授業中は前から1列目か2列目に座り、授業中はよく居眠りをして、ランチは大盛り定食を食べ、授業中はまた居眠りをし、帰る。そして、テストが近づいたらマジメな友達にノートを見せてというと「授業でてたやん」と嫌な顔をされながらノートを借りてテスト期間のみ猛勉強して単位を取っていた学生生活でした。大学での思い出はホントないです(笑)
大学時代に初めてやったバイトが本当に良い経験をさせてもらいました。最初のバイトはレストランの厨房です。元々、すぅさんは料理をするのが好きで、やるならそういう調理に携われるところがいいなぁ~と思ってバイトしました。主に揚げ物担当。そして食器洗いと、裏側を知ることができて良かったです。ただ1ヶ月で辞めました!なんでかというと、バイト仲間が楽しくなかったからです。好きな調理に携わってはいたけど、それ以外に仲間とか繋がりとかも求めていたんだと思います。
「もうすぐ試験で集中したいので辞めさせてください」
なんちゅう言い訳や。てな感じで初めてのバイトは1ヶ月で終わりました。てか、高校時代にフラれた言い方と似てるやん(笑)
それはさておき、2つめのバイトは近所の漬物屋のパック詰めのバイト。初めてのバイトを辞めてから全然何もしてないところで、この漬物屋の人からの依頼があって夜からの2,3時間だからまっいいかと思って始めました。淡々とやるパック詰めの作業、無機質な仕事な感じではありましたが、空気を上手く抜くために、もっと早くするために、もっとラクにするためにとやりながら考えて楽しむ努力をしていたなと思います。だけど、結果3ヶ月ほどで辞めました。原因は手が荒れたからです。漬物を漬ける液が肌にキツくて手荒れがひどくなりイタすぎてどうにもならなかったので辞めました。
4月に最初のバイトで1ヶ月、次に6月に2個目のバイトで3ヶ月。そこからまたバイトは何もせずに家と大学を行き来する生活が始まりました。すると、2月頃に友達のお母さんからとある場所の警備員のバイトを勧められました。そのお母さんはそこで働いているみたいで、そこから見ている警備員はラクな仕事してるという印象だったので、バイトしていない自分をみかけて募集をしているからと声をかけてもらいました。
確かにバイトしてないからまぁ、いいかと思ってバイトを受けにいきました。するとかなりの応募があったみたいで、警備員の募集で受けたのですが、すぅさんは保安部員というバイトの面接になり、そのまま採用となりました。
この保安部員のバイトがすぅさんの価値観を見いだされたとおもいます。
それはそれは超スパルタで厳しい世界でした。そりゃ【安全を守る:保安】ですから、生ぬるい気持ちではダメですよね。ただ、そんなことを教えられないまま採用されたので驚きの連続でしかなかったです。
バイトの部屋は常に緊迫したムード、世間話は禁止、しゃべるときは横の人とのみ小声で、椅子の背もたれは使わない、朝の挨拶は全力発生、お茶づくりに先輩のお茶がなくなってそうならお茶をつぎにいく、巡回の時間が近づいたら先輩に時間を知らせに行くなどなどまさに体育会系の世界でした。
それだけじゃなく、今の時代では完全にパワハラ行為も多々アリ、見方を変えれば常に緊張したムードと礼儀礼節を鍛えるという言い方もありますが、とりあえず今の時代なら完全アウトなことが目の前の光景に日常茶飯事に繰り広げられて・・・💦
実は、当時の保安部は採用40名だったのですが、最初のバイト業務終了時に、バイトのトップの人が「辞めたい人は来るように」と言ったらドカドカドカドカ!と列が並ぶこと20人!?1日で半分が辞めました。
2日目では、さらに半分の10人。3日目になると出社拒否者も現れて、1ヶ月経った頃には40人だった新人が5人だけになりました。
でも、本当に厳しかったんです。辞めて当然だと思います。すぅさんも確かに怖っっっって思いながらバイトをしてたのですが、
なんでこんなに厳しいのに周りの先輩は辞めてないんだろう?どこに楽しさとかがあるんだろう?
という思いのほうが強くてバイトをがんばってました。すぅさんもめちゃめちゃキレられてましたし、辛いことばかりでしたが、結局大学2年の4月から始めて大学卒業するまでの3年間そのバイトを続けていました。
思い出がたくさんありすぎてどのシーンを伝えようかと思ったのですが、ここで学んだことというのは
①競争意識
②アメとムチ
③初体験
④仲間
この4点だと思います。
①競争意識については、バイトの中でも同期や先輩と優劣がつきます。実際に定期的に行われる班分けでは等級が設けられてそこで先輩後輩関わらず実力で等級分けされます。バイトではありますが、完全に仕事です。業務の遂行度、チーム貢献度、全体の巻き込み力、業務責任度、などなど業務の中や業務外も含めて評価がされます。まずは同期1番に評価されること、そして先輩も抜いて等級を上げること、その為に仕事の工夫や先輩の良いところのマネするなど大人として必要なマインドが鍛えられたと思います。
②アメとムチについては、ここのギャップがスゴかった。仕事中は何度もいうように厳しかったです。仕事のミスで泣かされたこともあるし、もちろん等級が上になって泣かしたこともありました。ただ、ここで学んだのは泣かす泣かさないということではなくて、怒りではなくて叱りの重要性を学びました。感情に身を任せて言うのではなく、相手のことを思って注意する、そしてその後のアフターケアもしっかりする。ご飯に連れて行って諭してくれたり、遊びに行ってストレス発散を促してくれたりと人と人が繋がるってことの大切なことを学んだと思います。
③初体験については、これはめちゃめちゃ重要です。コンパで女性と話すという経験もさせてもらったし、、、そうそう、最初は初対面の女性となんてしゃべっていいか分からず無言が続いて、先輩がたくさんフォローしてもらったのも懐かしい。あとは、ナンパの経験もさせてもらったし、すぅさんがナンパして京都の鴨川で先輩と2対2でしゃべって、先輩はその人と結婚するとか、マジなんちゅうキッカケを作ったんやって笑ってしまったけど、あれも本当に良い経験やし、ジュースおごるジャンケンとか、20,30人と焼き肉へ言って30万ぐらいの焼き肉代を誰がおごるのかをジャンケンで決めるというジャンケンで手が震える経験もさせてもらったし、他にも色々あるんですが、振り返ると
人間が生きるために必要なことって結局は経験なんだ
と思います。例えば、そういう女性に関する経験をさせてもらったおかげで、彼女もできたし、新歓コンパを企画して大学1年女子30人集めてイベントしたし、出会い系で初体験まで結びつけたし、当日コンパを2つセッティングしてコンパからコンパへ移るというイベントも実施したし、他にも色々あるんですが、【経験】によってメンタルが強くなって積極的になれたし、対応力も上がったし、これも全ては ” 初体験 ” が色々できたから生まれた効果だと思います。それを実感してから今も色んな初体験を積極的にしていこうと思ってますし、みなさんにもとにかく失敗上等の気持ちでたくさんの初体験をしてもらえたらって思っています。
④最後に仲間ですね。これは本当にかけがえのないモノだと思います。バイトで上手くいかなくて叱られて悔しくて涙したこともあるし、みんなとこれからのことを議論して熱くなって喧嘩して涙したこともあるし、辛いときに支えてくれたこともあるし、それもこれも仲間がいたからできたことだし、絶対一人では乗り越えれなかった壁も仲間のおかげで経験もできて乗り越えることもできたし、仲間の大切さというのをこのバイトで心底知ることができました。
そんな経験をしたからすぅさんは強くなれたと思うし、社会人生活も何も怖くなかったです。
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