2015年4月25日 ネパール大地震から5年が経ちました
覚えている方、いらっしゃいますでしょうか。
5年前の今日、2015年4月25日午前11時56分にネパール 首都カトマンズ(北西77km)において、マグニチュード7.8の大地震が起こりました。
死者は約9,000人、負傷者は22,000人を超えると伝えられていました。
ネパールにとっては、大打撃の自然災害。
当時は、日本のニュースでも大きく取り上げられていた覚えがあります。
流れてくる映像、ネット上の写真からでしたが、とても衝撃的なものばかりでした。
・・・
あれから、5年。
ネパールの復興状況は
「あまり進んでいない。」
去年、ネパールへ移り住んでから、首都カトマンズを中心に滞在してきましたが、震災の影響は至る所で見られました。
世界遺産建造物の改修
家屋倒壊の修繕
そして、1年経った今でも変わらない場所が沢山あるように思います。
特に、病院やクリニックなどの医療機関は、震災前の半分も再開できていないとの記事を見ました。
そこで、このコロナウィルス感染が国内に一度拡がってしまえば、どうなるでしょう...
医療崩壊だけに留まらず、地域への集団拡散
は止めることが難しくなるでしょう。
特に、ローカルエリアには医療機関がないところがほとんどだと聞きました。
だからこそ、今ロックダウンが徹底されているのでしょう。
ただ、1ヶ月が経ちここ最近は人々の気が緩んでいるように感じます。
道を歩く人、マスクをつけない人、近くで世間話をする人が自然と増えてしまったように感じます。
大丈夫かな...
・・・
ネパール大地震の爪痕は、まだまだ色濃く見られます。
「これはいつ完成するの?」と聞いても
「知らないなぁ」と返ってきます。
社会的な環境、教育方針が関係しているのか、スケジュールを立てて行動することが、あまり得意ではないのだろうなぁ、とツクヅク感じております。
ただ、ネパールの人々の現場対応力(出たとこ勝負)なのは、日本人では敵わないなぁと思うところもあります。
まだまだ完全復興には時間が経ちそうですが、この国らしくゆっくりゆっくり進むのでしょうか。
ただ、また大きな地震が襲ってきた時、コロナウィルス感染が拡大してしまった時は、本当に危機的な状況になることは否めません。
だからと言って、ロックダウンの今、何ができるのでしょう?
「何もできません」
ネパールの友人に言われました。
「絶対、安全に健康でいなきゃいけない。
誰もあなたの責任は取れないんだから。」
厳しくて優しい言葉でした。
その通りだと思います。
どんなに大きな災害が起こったとしても、きっとこの言葉は変わらないと思います。
自分で選んだ場所で暮らしている(母国でない国である)今、自分は自分しか守れないのだと思います。
・・・
この時代に生きている現在、目の前にある“今”を大事にすることは、もちろんです。
しかし、その“今”は、過去に築いてもらった時間であることも変わりはありません。
だから、毎日とは言わずとも、過去に起こった事柄に対して、感謝と祈りの気持ちを忘れずに居たいと思います。
私は、世界に対して社会に対して
何もできていないかもしれない。
それでも毎朝、太陽の昇る東側にお香を掲げてお祈りをしています。
今日は、5年前の大地震があった時刻にも、もう一度手を合わせます。
どうか、ネパールが🇳🇵日本が🇯🇵
そして世界が🌏平和でありますように🕊!
私ができることは、祈ること。
過去のおかげで生きている今に、感謝すること。
そして、何より健康で居ること。
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