眉村ちあき最新アルバム「SAI」感想
はじめに
このnoteは、眉村ちあきさんの2023/5/7リリースのアルバム、「SAI」を初めて聴いたときの感想をざっとまとめたものです。収録曲のうち半数近くはシングルリリースされていたので、厳密にはすべてを初めて聴いたわけではないですが、そういうのは初聴の気分を思い出して感想を書いてます。
アルバム「SAI」ひとくち感想
秘密の恋(Solo ver.)
まずはオープニング。これまでの曲調と異なり大人びた印象。新しい眉村ちあきが始まると感じさせる。
これはソロバージョン、やがて来るバンドバージョンを迎えるとき、どのような印象を受けることになるのか楽しみ。
レイニーデイ
一転して可愛い歌声。このアルバムは・眉村さんは、多彩な声を持っていることを明確に示す曲順。キーボードのぐいんぐいん動く音が楽しい。
肉喰え
バンドミュージック。ここまで3曲で曲調が二転三転。楽しくなってくる。歌詞は意味が通らないようで通るようでやっぱり通らないが、それがいい。元気になっちゃう。
うんうん、号泣しながら自分のことを殴ることってあるよね。
ピカレスクヒーロー
飛び跳ねる音符、悪党・悪漢とはあんまし関係ない曲調。たぶんだけど、「ピカレスクヒーロー」って言葉の語感から発想したのでは。
平成黎明GAL
ギャルだ!イエーイ!友情っていいよね!な曲だね!
「うちらはまじでいつも 誰もわかんない言葉で話す」って歌詞が良い。それで伝わる関係性。(ちょっとラファティ思い出したりも)
浜で聴くチューン
ラップ部分は今夜はブギー・バックをリスペクト。
海辺で聴きたくなるね、ラジオからとか。
車海老デートとは一体?
ナントカザウルス
ライブ映えしそうな、ノリノリになれそうな軽快な曲。imaは内省的なアルバムだったが、SAIは(この曲のように)ライブノリが多いアルバム。コロナ明け(ほんとは明けてないけど気分的に)ってのが大きいか。
Natto
まさかの英語フレーズ満載な雰囲気にびっくり!
よく聴くとちゃんと納豆のことを歌っててそれにもびっくり!
春一番
一転して爽やか感動系。メロディは素直に流れず、そこが癖になる。
元になった俳句を検索したり(→俳句でつくる!ミュージッ句プロジェクト)。「クリームソーダ擬音で会話する僕ら」とかがそうなのね。
マルコッパ
アニメOPなだけあって、なんだかわくわくすることが始まるような予感がする曲。
未来の僕が手を振っている
アレンジが素敵。受験生のために作られた応援歌だそうだが、そういうことを意識せずとも、すべての頑張っている人へ向けた励ましの曲として聴ける。
neko
前の曲で感動して、直後にこれだもんな。
すごい熱気。猫なのに。
参考(猫脚家具)↓
ぢごくに落ちて心から泣け
いやに静かな始まり。激しくなるのかと思いきや(サビはちょっと強めになるけど)、思わずくすっと笑っちゃうような恨み言が、ずっと静かに続く。ちょっと怖いぞ。
秘密の恋(Band ver.)
再びの秘密の恋。やっぱり名曲だわ。バンドアレンジがかっけー。
十二支のアマゾン
なんだこれは。いろんな音、いろんなメロディ、いろんな歌い方、それらが絡み合って、なんとも楽しい、耳が喜ぶ曲になってる。いろんな展開がありすぎて、ええー!ってなって、思わずにこにこしちゃったり。初めて聴く方に幸いあれ。
「子」の「攻略するのよ このゲームは 私がもらうわ」ってのは、十二支で何故ネズミが1番なのかの伝承から来てるんだよね、ってことは、他の動物の歌詞もちゃんと由来があるってことだよね。たとえば、酉(鶏)のキャタピラは「芋虫」の意味で捉えればいいのかな。
ラジオ体操第眉(Special track)
ラジオ体操だ!いやちがう!体操でふざけてる!スクワットブンブンだし!
これ即興かなあ。だとしたら余計すごいなあ。
聴き終わっての感想
前作・前々作に比べて、ライブ感あふれる曲・ライブ受けしそうな曲の比率が増えている感じ。眉村さんのライブはとにかく多幸感にあふれていて、C&Rは楽しいし、サーフ(ダイブしてきた演者を手で持ち上げて頭上高く運ぶあれ)はあるし、たまにツカミでオペラのアリア歌ってみたりするんですけど、そういう破天荒なライブ経験にぴったりな曲がたくさんある、のかな。
それとは逆に、トラックメーカーの面目躍如といった、凝りに凝った曲もあり、それがまたそぐわない曲名を持っていたりして、予想を裏切る曲になっっていたりする。眉村さんは、このアルバムで、初めて聴いた人を驚かそうとしているのではないかな。いろんなひとの初聴の感想を随時聞いてみたりしたいな。(このnote書いた目的は、同じような感想文を読んでみたいという動機もあったりする)(だからマユムラーの人はもっと感想を書いてー)
おわりに
ちょっとでも気になったかたは、Spotifyなどで聴いてみてください。「平成黎明GAL」だけでもぜひ。
最後の「ラジオ体操第眉」はCDにしか収録されていないので、CDを買っちゃうのがおすすめです😊
それでは。
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