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携帯キャリア各社の2980円プランを比較してみた。

本日(12月22日)にSoftBankから

・SoftBank
・Y!mobile
・SoftBank on LINE ←New!

の3つの新料金プランが発表されました。

先行してサービスを開始していた楽天モバイルや、来年3月にサービス開始予定のドコモの新プラン「ahamo」と併せて、携帯キャリア各社の低料金化に向けた動きが本格化してきたと言えます。

今回は特に注目されている各社の【2980円】プランについて【メリット】【デメリット】をまとめてみたいと思います。


◆ 楽天モバイル ◆
メリット①:2980円でデータも通話も使い放題(5G含む)
→楽天モバイルのメリットはシンプルなプラン設定と安さです。楽天エリア内ならデータは無制限で使い放題。Rakuten Linkと呼ばれるアプリ経由であれば通話もかけ放題です。5G通信に対応しているのも強み。

メリット②:キャンペーンが豊富

→楽天モバイルは契約にあたって利用できるキャンペーンの数が豊富です。1年間料金無料キャンペーン、端末値引きキャンペーン、友人家族紹介キャンペーンなどがあり、活用すればよりお得にサービスを利用できるようになっています。

デメリット①:通信が不安定
→楽天モバイルは自社の通信網を現在進行形で構築中のキャリアです。自社でカバーできていないエリアはauのパートナーシップ回線でサービスを提供しています。公式HPでは「2021年夏までに人口カバー率96%予定」となっているので、逆に言うとそれまでは通信が入らないエリアが一定数存在してしまう、ということです。
最近、auが楽天へのパートナーシップ回線提供の順次終了を進めており、Twitter等で「楽天の携帯が突然圏外になった」といった報告が相次いでいるのも心配な点です。

デメリット②:iPhoneが使いづらい
→楽天モバイルはiPhoneシリーズの取り扱いがなく、また過去に発売されたiPhoneの多くが動作保証対象外のキャリアです。そもそも持ち込み契約ができない機種もあれば、持ち込みができても楽天回線⇔パートナーシップ回線間で自動切り替えができなかったり、SMS(ショートメール)が使えない、地震速報などの緊急メールが届かないなど、機能に制限がかかる場合があります。


◆ ahamo(ドコモ新プラン) ◆
メリット①:2980円でメインキャリアの安定通信、データは月20GBまで使える(5G含む)

→これまでメインキャリアの大容量プランといえば7000〜8000円の基本料金が設定されるのが当たり前でした。しかし今回ドコモはこの常識を打ち破り、半額以下の料金設定を打ち出しました。
全国どこでも安定して繋がるドコモ回線で低価格な大容量プランに加入できるのは非常に魅力的です。さらにかけ放題とはいきませんが5分間の無料通話が回数無制限でついてきます。

メリット②:事務手数料が無料
→携帯電話の手続きにはなにかと手数料がかかります。契約をすれば「新規契約手数料」、機種変更をすれば「機種変更手数料」、のりかえをすれば「MNP転出手数料」などなど。しかしahamoはこれらの各種事務手数料がすべて無料です。もちろん2年縛りや契約の解除料金がないのは既存のキャリアのプランと同じです。


デメリット①:アフターサポートが少ない
→ahamoはもともと「デジタルネイティブ」と呼ばれる「物心ついた頃からPCやスマホに触れてきた」若い世代をターゲットにしたプランです。そのため

・申し込み/機種変更/解約など各種手続きはすべてオンライン
・利用開始後もドコモショップやドコモのコールセンターではサポートを受けられない
・キャリアメールが使えない

などアフターサポートが極端に少ないです。携帯電話のサービスに詳しくない人が知らずに契約すると端末が故障したときや料金プランの相談がしたいときなどに困る可能性があります。

デメリット②:料金の割引サービスがない
→ahamoの月2980円という料金はとても魅力的ですが、ドコモの他プランと比べると「割引サービス」と呼べるものがまったくありません。家族割も光のセット割もなし。家族でドコモでまとめている人は誰かがahamoにプラン変更してしまうと変更した当人の割引がなくなるのはもちろん、これまでと同じプランのまま使っている家族も家族割の頭数が減ってしまうので割引額が下がり、料金が高くなってしまう可能性があります。
ahamoは2980円より上がることはないけれど、下がることもないプランだと考える必要があります。


◆ Y!mobile ◆
メリット①:2980円で実店舗でのアフターサポートあり、メインキャリアの安定通信でデータは月10GBまで使える(5G含む)

→Y!mobileはすでにSoftBankのサブブランドとして5年以上サービス提供をしているキャリアです。そのため全国に量販店カウンターを含めて4000店舗以上の窓口があり、契約後のアフターサポートも安心です。
キャリアメールも使えますし、月+800円でahamoと同じ20GBのプランに加入することもできます。アフターサポート代としては高すぎる金額ではありません。

メリット②:取り扱い機種が豊富
→Y!mobileではiPhoneもAndroidも取り扱っており、持ち込み機種でもとくに機能が制限されることはありません。iPhoneSE(第2世代)のような発売されて間もない機種や、SONYのXperiaシリーズ、SHARPのAQUOSシリーズなど国内製で高品質の端末が比較的安価で販売されています。


デメリット①:2980円のプランとして比較すると月に使えるデータ量が半分
→メリットの部分と表裏一体になってしまいますが、店舗でのアフターサポートやキャリアメールに大きなメリットを見出しにくい人には単純に使えるデータ量が半分しかないキャリア、ということになってしまいます。自分でたいていの手続きはできるのでとにかく月の通信費を抑えたい、という人には向きません。

デメリット②:無料通話がない
→これまでのY!mobileのプランには10分間の無料通話が回数無制限でついていましたが、今回新たに発表された5G通信に対応する新プランには無料通話がつきません。おそらくオプションで別料金を払う形式になると思われます。楽天のかけ放題やahamoの5分間通話無料と比べると、電話をよくかける人にはかえって割高になりそうなサービス内容だと言えます。


◆ SoftBank on LINE ◆
メリット①:2980円でメインキャリアの安定通信、データは月20GBまで使える(5G含む)
→本日発表されたばかりの新プランなので詳細は不明なところがまだ多いですが、この1つめのメリットについては基本的にahamoと同じです。5分間の無料通話がついている点も含めてかなりahamoを意識したサービス内容になっていると言えるでしょう。

メリット②:LINEがデータカウントフリー
→SoftBank on LINEは、現在サービス提供中のLINEモバイルというMVNO(格安SIM)を吸収する形でスタートするため、LINEモバイルの大きなメリットである「LINEのサービスはデータを消費せず使える」=「LINEデータカウントフリー」を引き継いでいます。
LINEでのメッセージや通話を主に使っている人は20GBのデータをLINEに消費せず別のことに回せるので、同じ基本料金でLINEも含めて20GBまでしか使えないahamoよりお得かもしれません。
LINEについては月20GBを超えても低速にならず、いくらでも使えると言いかえてもいいでしょう。


デメリット①:詳細が不明
→とにかく本日発表されたばかりの新プランなので詳細情報がわからないことが1番のデメリットです。オンライン手続きのみであること、キャリアメールがないことは発表されていますので、やはりahamo同様に若い世代向けのサービスなのは間違いなさそうです。
アフターサポートの内容はどのようなものになるのか、手続きに手数料はかかるのか、今後の発表を注視していく必要があるでしょう。



★ まとめ ★
各社の2980円のプランを比較するとざっとこんな感じになりました。

<楽天モバイル>
☆2980円で通話もデータも使い放題
★通信の安定性に難アリ

<ahamo(ドコモ新プラン)>
☆2980円で大手キャリアの安定通信&20GB
★アフターサポートは最低限

<Y!mobile>
☆2980円で大手キャリアの安定通信&実店舗でのアフターサポート
★使えるデータ量は月10GB/20GBにしたければ+800円

<SoftBank on LINE>
☆2980円で大手キャリアの安定通信&20GB/LINEはデータカウントフリー
★まだまだ詳細不明


ここに出遅れたauがどんな新プランを発表してくるのかも注目ですね。とりあえず現時点で言えるのは

いま携帯電話会社の変更を決めるのは時期尚早!!

ということです。年度末に各社の料金プランが詳細まで出そろってから、自分にピッタリの会社を見つけるのがオススメです!


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