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「幸福」を願う薄いピンク色
「幸せって何だろう」と、昨年訪れた十份でランタンを飛ばしたときに薄いピンク色(幸福を願う色)のところに書いた。後日、周囲の人たちにそのことを話したら「問いかけていいの?」と言われたが、そもそも「幸福」って何ぞ?と思っているのは本心なので「たぶん神様は願いを聞いてばかりだろうから、たまには問いかけてもよかろうよ」と返したりしていた。
それからしばらく考えていた。今後こうでありたいという希望はあれど、それは「幸福」を願うのとは似て非なるもので、つまり現在進行形で幸せである状態なのかもしれない、と。
そうこうしていたら思い出したことがある。
デビュー以来20年に渡り森山直太朗のライブに足繁く通っているのだが、彼は『生きる(って言い切る)』という楽曲の中でこう歌っている。
幸せって何だろう
幸せって何だろうってどうして思うんだろう
幸せって何だろうってどうして思うんだろうって語ってしまうんだろう
2017年の劇場公演『あの城』劇中において、
「『幸せ』って、"幸せってなんだろう"って考えないでいられることかな」というセリフが本人から発せられたのだが、膝を打つしかなかったんだ、当時のわたしは。
そして、思い返した今も、その通りだよ、と思う。
答えはすでに出ていたのだ。