開発環境の準備~Portainerを使用したDockerコンテナ管理~
こんにちは。
エム・ソフトのビジュアルエンジニアリング事業部のヤマダと申します。
突然ですが皆さん、チームでシステム開発をするためにはどのような準備が必要だと思いますか?
使用する総合開発環境の決定
ソースやドキュメントのバージョンを管理するツールの用意
進捗管理ツールの用意
メンバー同士の連絡手段の用意
思いつきやすいものはこのあたりかと思います。
私の所属するチームでも、GitLabやSVN、Redmine等の管理ツールを使用しています。これらを準備するためにDockerコンテナというものを使用して、専用サーバーを構築し用意しています。
DockerとはDocker社が提供するコンテナ型の仮想環境プラットフォームです。
Dockerはホストマシンのカーネルを利用してプロセス等を隔離しているため、他の仮想環境よりも軽量で高速に動作します。また、バージョン管理やロールバックがしやすいという利点があります。ただし、正しく運用するためにはコマンドの知識が必要ですし、規模が大きくなると管理が大変になるという難点もあります。
そこで私の所属するチームでは、Dockerについての知識が浅いメンバーでもDockerコンテナを管理しやすくするために、「Portainer」と呼ばれるツールを使用しています。
今回は、Portainerを使用したDockerコンテナ管理について紹介したいと思います。
Portainerとは
Portainerとは、Dockerの管理をGUIで行うためのツールです。
Portainer自体がDockerコンテナであり、Dockerが導入済みであればホスト環境を汚すことなく簡単に導入できます。
Portainerのインストール方法については、公式ホームページを参照してください。
Portainerには以下の特徴があります。
Portainerの特徴
ウェブインターフェースで動作するため、ブラウザがあればWindowsやLinuxなどのOSや端末を問わず利用することができる
WebブラウザからGUI操作で直感的に管理できるため、複雑なDockerコマンドを覚える必要がない
必要なライブラリやツールはすべてDockerイメージに含まれるため、依存関係の管理が格段に簡単
では、実際にコンテナの管理画面を見てみましょう。
Portainerの使い方
コンテナを作成すると自動的にPortainerの管理対象となり、コンテナの状態を一覧画面で確認できるようになります。
先ほどPortainer自体もコンテナであると紹介した通り、一覧にPortainerの名前が表示されていますね。Portainerを動かしているため、ステータスの部分がrunningになっています。
コンテナ一覧画面の右上にある「Add container」ボタンを押下すると、下記のコンテナ作成画面が開きます。
コンテナ作成画面で必要な項目を入力することで、コマンドを使用せずにUI上でコンテナが作成できます。
また、コンテナ作成画面の「search」ボタンを押下するとDocker Hubに飛ぶので、そこからDockerイメージを取得してコンテナを作成することもできます。
Docker Hubにはすでに出来上がっているイメージが置いてあるため、自分の使いたいバージョンのイメージを指定してコンテナを作ることができます。
作成したコンテナの環境変数などの情報は、コンテナ詳細画面から見ることができます。
また、コンテナの起動や停止、削除、検査やコンテナの設定変更、ログの表示もこの画面から実行します。
「Console」を選択すると、アクセス権を付与するコマンドとアカウントを指定する画面が開きます。値を設定して「Connect」ボタンを押下すると、コンテナのコンソールにアクセスすることができます。
まとめ
今回は、開発環境の準備としてPortainerを使ったDockerコンテナの管理について紹介させていただきました。
簡単に開発環境の準備と言ってもなかなか手間がかかるものです。経験がない人にはハードルが高いと感じるかもしれません。
Portainerを使用することで、その手間を減らしてハードルを下げることができます。皆さんも開発環境の準備を行う際にはPortainerを検討してみてはいかがでしょうか。
Portainerはコンテナ管理以外にも便利な機能があるので、興味がある方は公式ページを見てみてください。
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最後までお読みいただきありがとうございました。