構築研究発表会:童話の舞踏編「進め、踊れ、勝利へ走れ」※全文無料
4/26に新商品発売
お久しぶりです。速攻系のビートデッキ好きの無名テイマー「マサオ」です。先日、新商品が発売されましたね。
中に入っているカードも一線級に強力なカードが揃っており、汎用カードである「メモリーブースト」や「トレーニング」も収録された超お得なスタートデッキです。「新時代」というものを感じさせてくれますね。デジカに興味がある方はどちらかだけでも最低二つ買っておくことをお勧めします。
そんな大注目の新商品ですが、今回はそのうちの一つである「童話の舞踏」のカードを使って私が新しく作ったデッキをご紹介できればと思います。先日行われた「カードショップあまくだり」さんでのテイマーバトルにて、3-1という結果も残せましたので、なかなかやれるデッキなのかなと思っています。よければご覧になっていってください。
スタートデッキ「童話の舞踏」とは
先日「デジモンリベレイター」という新たなコンテンツの展開が始まりました。
このコンテンツは、「デジモンカードゲーム」を題材としたマンガで、既存のデジモンはもちろん、新規のデジモンも大活躍する作品となっています。
黒インぺが後ろですしざんまいをしている上の広告が「コミック」、某透き通るような世界観のソシャゲに出てくるキャラについてそうな輪っかがついてるキャラが映ってる下の広告が「ノベル」という形で展開されていく予定のようです。詳しくは公式サイトで確認していただきたいのですが、その物語で活躍するキャラのデッキをモチーフにした構築済みデッキ。それが4/26に発売された「旋風の守護者」と「童話の舞踏」というわけです。
「童話の舞踏」はどういう動きをするの?
このデッキは黄色のカードのみで構築されているデッキで、「パペットアグロ」といデッキタイプになります。「アグロ」デッキですので、消滅を恐れず、速攻で相手のセキュリティに攻撃しまくり、相手の準備が整う前に早期決着を目指そうというデッキになっています。要は相手がなんかすごいことやる前に6回攻撃してさっさとゲームを終わらせようってことですね。
「アグロ」タイプのデッキは今までにも色んなデッキが存在していますが、黄色かつパペット型を中心としたデッキは今回が初めてなので、全く新しい新型のデッキになっているのですが、本デッキではその戦略をより円滑かつ強力に進めるためのカードが多数存在しておりますのでまずはそれらを一枚ずつ確認していきましょう。
スタートデッキ「童話の舞踏」デッキレシピ
各カードの所感(デジタマ、Lv3、Lv4)
デジタマ
st19-01「キャロモン」×4
攻撃時に他のデジモンがいるだけで1ドローができるデジタマ。速攻系の小粒を多面展開を軸に戦うデッキなら容易に条件は達成できるでしょう。
Lv3
st19-02「ジャンクモン」×4
他の「パペット型」が効果で消滅する際に、自身が身代わりになってくれる「デコイ《特徴「パペット型」》」を持っています。相手のデジモンの処理をこれでずらすことができるので便利ですね。さらに進化元効果も強力で、条件に関係なく「防壁」を付与することができるので、バトルでは消滅しにくいからガンガン殴っていくことができますね。
st19-03「シューモン」×2
登場時にデッキの上3枚を見て、「パペット型」と「リベレイター」を1枚ずつ手札に加えられるカードです。このカードで手札を整えつつ、攻撃するための後続を確保できるため、シンプルに使いやすいです。進化元効果もセキュリティデジモンのDPを下げることができるので、より安全にセキュリティに攻撃できるようになりますね。
st19-04「ポーンチェスモン」×4
めちゃくちゃ強いです。登場時に手札を1枚捨てて2ドローできるので、デッキ内の必要パーツを拾いに行くのに一役買ってくれます。進化元効果も「再起動」を付与することができるのも地味に便利です。
st19-05「ポーンチェスモン」×4
さっきのポーンチェスモンとは色違いの別個体ですね。同じく手札を1枚捨てて2ドローできる強力なカードなのですが、こちらは消滅時なのでタイムラグがある代わりにブロッカーを持っているので、守りにも使えるのが有能ですね。
Lv4
st19-06「ドッグモン」×4
登場時と消滅時に相手のデジモン一体のセキュリティアタックを無力化することができます。一体で二体のデジモンを無力化できる点は強いですが、現状の「パペット型」とは噛み合っていないというのが個人的な感想です。
st19-07「トブキャットモン」×4
めちゃくちゃ強いです。本体は「ジャミング」、進化元効果は「防壁」という、まさにセキュリティを攻撃するためだけに生まれたカードです。後ほど解説させていただく「オーバークロック」とも非常に噛み合っている能力構成で、割とお世話になるのではと思いました。
st19-08「シューシューモン」×2
SR仕様で収録されている今弾の主役の一人です。新能力「オーバークロック」を持っています。セキュリティからめくれることで盤面を増やすこともでき、強力な一枚となっています。
「オーバークロック」とは
自分のターンの終了時に条件を満たした自分のデジモン一体を犠牲にすることで、ターンを終了する前に一回だけ攻撃することができます。
そして、この効果によって発生するメリットは主に三つ。
一つ目は言うまでもなく、ターン終了時に必ず攻撃できるということです。なので、「オーバークロック」持ちを出すことさえできれば、召喚酔いさえしていなければ必ず攻撃できるということです。
二つ目は、この攻撃によってデジモンをレストする必要がないことです。ですので、返しのターンで攻撃されて盤面を減らされるリスクを軽減することができます。
そして三つ目は、消滅時効果の誘発です。消滅させたい味方をあえて消滅させることで、次の動きに能動的に繋げることができるのもこの能力の魅力の一つです。
そしてこの効果はレストしたままでも使って攻撃することが可能なため、シンプルにもう一打点増やせるという計算もできます。如何に味方消滅のデメリットをメリットへと変換し、攻撃回数を増やすか、というのがこの効果を上手く扱うための課題だと思われます。
それでは本題に戻り、カード解説に戻りましょう。
各カードの所感(Lv5、Lv6、テイマー、オプション)
Lv5
st19-09「パンダモン」×4
「ブロッカー」を持ち、消滅時に手札の「パペット型」のLv3を展開できます。「オーバークロック」とも嚙み合った優秀なカードですが、コストやLvが重すぎて使いにくいというのが正直な感想です。
st19-10「エクスティラノモン」×4
原作再現を目指しているのだろうとはいえ、全くシナジーのないカード同士でのデジクロスで早期着地ができるカードです。上手くデッキを組むことができれば専用のデッキを作るのも面白いかもです。普通に進化するにしてもコストの重さや、進化元効果も優秀ではあるのですが、「防壁」自体は簡単につけれるのでわざわざLv5でやる価値があるのかと言われると疑問の残るカードです。
st19-11「シャペロモン」×2
自分の「パペット型」を犠牲にすることで生存力を上げることができる優秀な進化元効果持ちです。登場時と進化時の効果も、相手のデジモンの除去にもつながるので地味に優秀です。
st19-12「サンドリモン」×2
このデッキの主役ですね。このデジモンも「オーバークロック」を持っています。それに加えてこのデジモンは「ブロッカー」持ちです。レストせずにアタックし、アクティブ状態で残すことで次のターンの防御にも使える攻守とも優れた効果の構成です。さらに進化時に消滅時に相手のデジモンの除去が可能な「トークン」を展開できます。展開、攻撃、防御のすべてが可能な完成度の高いデジモンだと思われます。
st19-13「しんもんざえモン」×4
「アーマー解除」を持っており、最低限の耐性を持っているのと、登場時と進化時に「ヌメモン」名称か「パペット型」を一枚自身の下に置くことでセキュリティを増やすことができます。Lv6まで到達した割にはボリュームが少なすぎるので、基本は「サンドリモン」に乗れなかった時にしゃあなしで乗る感じのカードという印象です。「ヌメモン」ならともかく、「もんざえモン」を踏み倒すのが現段階のカードプールでは難しいのもマイナスポイントです。
st19-14「城之崎有紗」×4
めちゃくちゃ強いです。正直このデッキのカードの中で一番強いと思われます。ターン開始時にメモリーが2以下なら3にするという定番のやつと、効果で登場したトークンや「パペット型」に「速攻」を付与する効果を持っています。うん、もうわけわからんです。なんでメモリーを確保しながら速攻を量産できるんですかねえ。「パペット型」のデッキを作る際の中核となるデッキだと思われます。
オプション
st19-15「ノーブルファミリアーツ」×4
相手デジモン一体のDPをマイナスでき、お互いの盤面を合計してデジモンが三体以上いればマイナス数値が上昇します。5コストで12000分のデジモンを処理できるかもしれないのは非常に強力だと思われます。
P-037「イエロー・メモリーブースト!!」×2
デッキとして組み込まれてるカードの中では唯一の再録です。もう説明するまでもないくらい環境で使い倒されまくってきた汎用カードです。サーチによる動きの安定性の確保、ディレイによるメモリー確保、どちらも使いやすくわかりやすい効果です。
さて、ここまでカードの一通り見てきたわけですが、完全新規の軸に関してはなかなか優秀なものがそろっており、動きもわかりやすいので「メモリーブースト」や「トレーニング」を無視してでも確保する価値のあるデッキだと思います。ただこのデッキは完全新規軸が故に改造による拡張性が現段階では低いのがこのデッキの弱点でもあります。その中で私がどういう結論にたどり着いたのかをお見せできればと思います。
「童話の舞踏」改造レシピ
これはどういうデッキ?
BT13「vsロイヤルナイツ」で生まれたデッキタイプ「チェスモン」を軸に「パペットアグロ」を組み立て直したデッキです。「チェスモン」たちは基本的に、白い方が自分のターンに、黒い方が相手のターンに発動できる消滅時効果を持っており、白い方が進化元効果で「再起動」、黒い方が本体効果で「ブロッカー」を持っているのが特徴です。これらを駆使しつつ、盤面の展開力とスピードで速攻で相手を圧倒するのが基本的な戦術です。早ければ4~5ターン目にはダイレクトまで行ける印象でした。あまり見ないカード群なので初見殺しの印象もありましたが、新商品の戦略を軸にしつつ、なかなかいいデッキが作れたのではないかと思われます。
採用カードについて
デジタマ
st19-01「キャロモン」×4
スタートデッキから続投です。「チェスモン」デッキの性質上、攻撃時の1ドローの条件を満たすのは容易でした。
Lv3
BT13-035「ポーンチェスモン」×4
自分のターン中に消滅できれば手札の「チェスモン」を展開できます。さらにトラッシュが溜まれば展開できる「チェスモン」のレベル上限が上がります。基本的にデジタマはできるだけこいつに進化させて、攻撃して自爆しつつ、盤面展開をガンガンしていきたいですね。
BT13-064「ポーンチェスモン」×4
さっきの「ポーンチェスモン」の相手ターンバージョンです。ブロッカーを持っており、消滅できれば半永久的にブロッカーを手札から供給し続けることができます。
st19-04「ポーンチェスモン」×4
スタートデッキからの続投です。ドロソとして優秀ですし、捨てる手札も上の二体の「ポーンチェスモン」たちの消滅時効果の質を上げるのに貢献してくれるため、無駄がありません。
st19-05「ポーンチェスモン」×4
こちらもスタートデッキからの続投です。使用用途は同じですね。「ブロッカー」を持ってるので相手ターンに踏み倒してもちゃんと強いくらいかな。
Lv4
BT13-039「ナイトチェスモン」×4
自分のターンなら消滅時に手札からLv4以下の「チェスモン」を展開できます。セキュリティを攻撃してガンガン自爆を狙うのが基本的な使い方ですね。
BT13-068「ナイトチェスモン」×4
使い道はほぼほぼBT13-064の「ポーンチェスモン」と同じですね。「ブロッカー」を立てて、相手のリーサルをずらしつつ、盤面維持を狙います。
Lv5
Bt13-042「ビショップチェスモン」×4
自分のターンに消滅できればLv5以下を展開できます。BT13-035「ポーンチェスモン」の効果で展開したこいつにLv6を乗せて使いたいっていう感じです。
BT13-070「ルークチェスモン」×4
ほぼほぼ「ビショップチェスモン」と同じ役割です。こいつも「ブロッカー」なので相手ターンに構えて置くメリットはあるのかなという印象です。
Lv6
st19-12「サンドリモン」×2
スタートデッキからの続投です。踏み倒した「ビショップチェスモン」や「ルークチェスモン」に重ねて進化する想定ですね。
BT10-042「ウェヌスモン」×1
こちらも踏み倒した「ビショップチェスモン」や「ルークチェスモン」に重ねて進化する想定ですね。相手の上振れを止めて1ターン貰うために入れてます。
EX6-035「ケルビモンACE」×2
盤面展開が優れていればいるほどより強力なデジモンを除去することができるACEですね。自身が盤面展開できるのもあり、最悪進化なしで普通に登場させるだけでもめちゃくちゃ強力です。
Lv7
BT17-041「シャイングレイモン:バーストモードACE」×1
このデッキの場合、進化させたターン以降は「ウェヌスモン」や「サンドリモン」が仕事しづらいことが多かったので、そこにメリットをつけようと思い、採用しました。カウンターできる上に出すだけでテイマー展開をしてくれる上に、ついでに除去も行ってくれるので非常に強力です。
テイマー
ST19-14「城之崎有紗」×4
最強だから入れない理由がないですね。「パペット型」である「チェスモン」たちの消滅時で踏み倒した「チェスモン」たちに速攻を付与して更なる打点稼ぎもできるのがべらぼうに強いです。
BT13-101「黒崎美樹&白川恵」×4
このデッキのアドバンテージの中核を成すカードです。登場時に「ポーンチェスモン」を踏み倒すことができ、さらに黒と黄色の2色デジモンが登場した時にメモリーと手札を確保できます。踏み倒した「ポーンチェスモン」を「城之崎有紗」の効果で速攻を付与して即時打点にすることもでき、序盤から終盤までいつ出してもアドを稼げるめちゃくちゃ強いカードです。
EX1-066「アナログの少年」×2
登場時に山札の上から3枚見て好きなデジモンを一枚手札に加えられる汎用テイマー。残りはトラッシュに送ることができるので、「ポーンチェスモン」たちの踏み倒しLv上限を引き上げるのにも貢献してくれます。
オプション
LM-029「イエロー・スクランブル」×2
汎用カードですね。進化の手助けをしてくれるカードですが、このデッキでのこのカードの強みはディレイです。「城之崎有紗」がいれば、ターンの開始時にコストを使わずに速攻を用意することができ、打点確保に貢献してくれます。なんならこのディレイのためだけに進化せずバトルエリアに置く、というのも一つの戦略としては全然ありです。
不採用となった採用候補カード
BT13-045「キングチェスモン」
「チェスモン」なので一応思考の余地があるのかもしれませんが、正直「チェスモン」の数自体は足りてるし、Lv6も他の汎用的に強いカードを入れたいので採用は見送りです。
BT13-073「クイーンチェスモン」
大体「キングチェスモン」と同じ理由です。正直無理に採用するものでもないと思います。
BT5-045「ロードナイトモン」
懐かしのロイヤルナイツ。手札のLv3を攻撃時に踏み倒せる効果を持っており、「ポーンチェスモン」や「城之崎有紗」と非常に相性がいいと考えましたが、これを戦略に組み込もうとすると「ビショップチェスモン」や「ルークチェスモン」を無理して早めに展開しなければいけないので、戦略的に難しいと判断し、採用を見送りました。
P-111「ナイトモン」
進化元効果で黄か黒のLv3を展開でき、「ロードナイトモン」の効果でLv5も展開できるようになります。「ロードナイトモン」を軸にデッキを組み立てるなら非常に有用なカードだと思いましたが、採用を見送ったのでこちらも見送りです。
P-134「シューモン」
P-135「シューシューモン」
P-136「城之崎有紗」
現在高騰中のテイマーバトルの景品たち。「チェスモン」の軸とは嚙み合いそうにないので採用を見送りました。
BT16-082「ウッコモン」
こういう速攻デッキには必然的に採用候補として上がるカードではあると思いますが、「ポーンチェスモン」たちに進化した方がいいと判断した結果、採用を見送りました。正直あのレシピ割とかつかつなので下手に汎用カードを入れまくるのも難しいですし。
城之崎有紗ちゃんは可愛くて最強(最後に)
如何だったでしょうか。今回のnoteは、新コンテンツ「デジモンリベレイター」と、それに関連した新商品、そしてその商品のカードを使った新デッキについてでした。完全新規の軸で、少なくとも1年くらいはプッシュされそうな軸なので今のうちに研究して損はないと思います。5/31の新商品でも確実に強くなりそうですしね。
既に新規カードが公開されまくってますが、やばそうなカードばかりな印象です。
私がお世話になっているDiscordのサーバーでもめちゃくちゃ研究が進んでますが、正直環境を揺るがすくらい強力なデッキになれる予感はしてます。この記事を読んでくださった方が少しでも「パペットアグロ」に興味を持っていただければ幸いです。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。またどこかでお会いしましょう。