かけがえない時間を共に生き
2023年4月30日、滝沢歌舞伎はその歴史に幕を下ろしました。
2019年にタッキーからバトンを受け継ぎ、今や“滝沢歌舞伎といえばSnow Man、Snow Manといえば滝沢歌舞伎”というほどにSnow Manの代名詞になっていた滝沢歌舞伎。
Snow Manが結成されたのも増員後初の舞台も滝沢歌舞伎で、Snow Manにとって大切な作品であることはもちろん、グループの変遷を見守ってきたすの担にとっても思い出が沢山ある作品だったと思います。
滝沢歌舞伎は毎年観劇する度に【究極の和のエンターテイメント】を実感する世界観でした。
開演前、客席に入ると音楽が流れ、ふわりと春の気配を感じます。
歌舞伎はもちろん腹筋太鼓や殺陣や舞、新曲と新衣装の披露。普段はあまり歌割りが多くはないメンバーの歌唱が見られたり、身体能力を活かしたパフォーマンスの連続。
和の世界観とジャニーズならではのオリジナリティ溢れるパフォーマンスの融合で、鼠小僧はストーリーは変わらずとも、メンバーの演じ方の変化やアドリブ、配役の変更で飽きることがありませんでした。
観劇後には扉の近くに丁寧に手書きされている阿部くんの天気予報が貼られていました。
出演者からコメントが書かれていることもあり、終演後には長蛇の列で、毎日違う内容を観客全員が楽しみに並びます。
演舞場の扉をくぐり、観劇し、また扉をくぐる時までずっとワクワクした高揚感を与えてくれるのです。
様々な舞台を観劇していても、滝沢歌舞伎の春の夢の中のような世界観は唯一無二のものでした。
“Snow Manは滝沢歌舞伎で大きく成長できた”“本当に大切で思い入れのある舞台だ”とメンバー全員が話していたように、様々なことを経験して全身全霊で作り上げた作品だからこそ、滝沢歌舞伎はこれほどまでに観る人の心を打つのだと思います。
30日の大千穐楽では、メンバーのほとんどが涙を流していました。
普段滅多に涙を流さないメンバーも隠しきれないほどの涙が流れていて、滝沢歌舞伎への熱く強い想いを感じました。
ちなみに私が応援している阿部くんは涙を流していませんでした。それは以前タッキーの「初日や千穐楽に涙を流すのは、公演に差をつけることになる。観に来ているお客様に失礼だ。」という言葉を聞いたためと本人が話していました。
涙を流すことも我慢することも、形は違えどどちらも滝沢歌舞伎という作品と観劇している人たちへの想いを感じます。
その上で、堪えきれず溢れだす感情を表に出し涙するメンバーにも、自分を律し涙を堪える阿部くんの強さにも私は心を打たれました。
滝沢歌舞伎はすの担にとってもキラキラ輝く青春です。新橋演舞場で春を迎え、過ごしてきた歳月は“かけがえない時間”であったと思います。
このキラキラした夢のような時間をSnow Manと“共に生き”られたことを、いちオタクとして幸せに思います。
これからは滝沢歌舞伎がない春が巡ってきます。
今はまだ切なさと寂しさがありますが、来年の春にSnow Manが見せてくれる新しい景色を楽しみにしています。
タッキーもSnow Manも、出演者の方々も、すの担も本当に本当にお疲れ様でした。
これからもSnow Manとすの担の春が幸せなものでありますように。
春の踊りは、よぉいやさぁ!!