奇跡を待ち望んでいる男
俺は今、カカオトークでJKとやり取りをしている。
メッセージアプリ『星の王子さま』より、JKが「カカオ移動可」と書いていたので、誘ってみたら難なくオッケー。
そこから、結構な頻度でのやり取りが続いている。
東京都在住の高校2年生で、吹奏楽部。
人見知りだが、心を開くとすごく話す。
文化祭や合唱大会は真面目に黙々と取り組むタイプ。
体育大会は好きじゃないが、応援するのは好き。
子ども好き。
将来は、言語聴覚士の職に就きたいと考えている。
ここまで楽しく会話できている。
だが、俺が誕生日の時に「直接祝うことはできない」とけん制されたように、実際に会うことはかなわない。
このやり取りの顛末は、彼女に恋人ができたり忙しくなったりの何らかのキッカケで、関係が水泡となって消えてしまう可能性が濃厚。
一方、わずかな可能性として、積み上げた信頼に裏付けされて、18歳になった11月に俺から直接お祝いすることができる、という展望。
俺は今、後者の「奇跡」を信じてお話を続けている。
別の話。
今日、これまた『星の王子さま』アプリで、失恋したばかりの看護学生が、慰めてくれる通話相手を募集していた。
タイミングよく俺が選ばれ、13分程度お話した。
かなり傷心してて、夢に向かってもどうモチベーションを保てばいいか分からなくなっている様子だった。
これも、大方、一度きりの会話で終わってしまう見立てだ。
しかし、極めて奇跡的な確率で、今後数回に分けて相談に乗っているうちに、好意を抱かれ、付き合うことになる、というパターンを妄想している。
また別の話。
今日職場で、隣の席のおばさんと話していた。
自分が先日行った、カキフライなどの海鮮がおいしいお店の話をすると、おばさんが「行きたい!」というので、「じゃあ、行きます?」と冗談交じりに伝えた。
すると、「〇〇ちゃんも誘うね」と、俺の好みのレディを誘ってくださり、その流れから、今一番職場で気になる女子とお酒が飲める可能性が出てきた。
何というおばさんパワー!ありがたやありがたや。
ところが、みんなの予定を照らし合わせると、どう頑張っても、最短で行けるのは今週の21日(金)。
そしてご存じの通り、日本の関東圏・関西圏を中心に、最短21日に「まんぼう」が開始される見込みという本日のニュース。
大チャンス、そして大ピンチ。
完全に隣り合わせ。
そもそも、この大チャンスはどうして起こったか?
論理的な説明ではないが、ある習慣と関わってるような気がする。
それは、1/9以来毎日続けている習慣で、年始の記事にも書いた。
筋トレ、瞑想、文章作成…などなど毎日したいことを挙げていったが、全部続いていない。
その中でただ唯一、続いているのが、神社参拝だ。
幸い、自宅から徒歩3分以内の場所に神社がある。
また幸い、その神社は高台にあるため、あまり人が多くない。
ある時、昨年末に別れた彼女のことを「幸せになってほしい」ではなく、「不幸になってほしい」というネガティブな願いが止まらなくなった。
そんな自分が嫌で、ある朝、神社にて「彼女の幸せを願えるような心を持てますように」と願った。
そう願えることを、願った。
それ以降は、彼女の不幸を願うような心は、息を潜めるようになった。
今朝は、「今日は何か予想もしてないような良いことが起こりますように」と願った。
そして、先述の気になる女子との飲み会の話が進んだ。
こうなれば、俺にできることは、神様に祈ることしかない。
蔓延防止なんたらよ、ギリ、踏みとどまっておくれ。
もしくは、俺の行きたいお店よ、21日は通常営業しておくれ。
奇跡を待ち望む。
自力よりも他力を信じる。
今日も明日も神社へ参る。