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写真を始めたきっかけと、今後のこと。


10月から写真を本格的にやろうと決め、取り組んでいる真っ最中の今。

Twitterでも写真の投稿が増え、今までの私を見ていた人からすると「突然どうした!?」と思っているかもしれない。

私は普段は会社員をしているし、特にカメラの経験もないので、土日に撮影のアポをとって、写真を撮って、反省して、勉強して、また撮る、というサイクルを繰り返している。

今回は、記憶が美化してしまう前に、今のめり込んでいる写真を面白いと思ったときのこと、本格的にやろうと決めたきっかけを残しておこうと思う。

たった一人の言葉からはじまる

<2018年7月1日>

少しだけ日差しが強くなった夏の初め、東京に来てちょうど半年が経っていた。

その日は朝からあるイベントに参加していたのだが、当時の私は片思いをしていて、今思えばとてもくだないことで死ぬほど悩んでいた。

そのせいで、誰と話しても始終泣きそう、というかふいに泣いてしまうような精神状態で、イベント後も誰かと一緒にいたい気分だった。

どうしよう…と悩んでいると、イベントに来ていたフォトグラファーの友人・やのたく(takumi YANOが、新しくカメラを買った共通の友人に、カメラの設定などを教えるとのこと。

その話を聞きつけた私は、一人になりたくなくて「私もいきたい!」と無理やり二人のあとをついてカフェに入った。

友人の新しいカメラを持って「いいね〜」とニヤニヤする彼は、各国を飛び回っているフォトグラファーだ。ガラス張りの太陽の光がよく入るカフェで、そんなプロのレタッチの様子を目の前でみさせてもらった。

「レタッチをして、自分らしい写真にしてる」

「自分らしい」を持っていることがその時は羨ましくて、彼のその言葉が頭の中に強烈に残っていた。

その時の私は1枚の写真にどれだけのこだわりや、手間がかかっているか正直知らなくて、「へえ〜そういうもんか」と軽く頷いていたけど。

その日、彼がやっていたレタッチの方法を見よう見まねでやったのが一番最初に載せた足元の写真だった。それをSNSに上げると、色んな人から「いいね〜!」とリプがとんできて驚いた。

当たり前なはずなのに、私の見ている世界が他の人とは違うことをその時に初めて認識したのだ。

この日がなければ、「写真面白いかも…!」と思うことはなかったと思う。


感情がのっている写真

<2018年7月29日>

この日のこともよく覚えている。なぜなら、ありとあらゆる人に「さどまちの写真いいよね」と直接言われた日だったから。

少しずつ写真をSNSにあげてはいたけど、その日は褒められる頻度が異常で「みんな人を褒めるようになる薬でも飲んでんのか!?」と思ったくらいだ。

「さどまちの写真は感情がのってる」

その日、ある2人に別々の場所で、同じ言葉を言われた。

この言葉のおかげで、写真は自分の感情が反映されるものなのだとも知った。

私は基本的に感情がダダ漏れになるタイプで、それが自分でも嫌になる時があったけど、写真であればどれだけ漏れてもいいのかもしれない、

撮った相手の表情、時間、自分の感情、全て詰め込んでも許される写真って、やっぱりいいなあとその時に思ったのだ。


寝不足の朝、本格的に写真をやることを決めた

<2018年9月23日>

そんな中で、本格的に写真をやろうと決められたのは、今付き合っている彼がきっかけだった。

当時は元彼と別れたばかりだったり、周りの声を聞いてパンク状態で、どんなことも自分のせいにしては落ち込んでいた。

文章も写真も自信もなく、「今後どうしていきたいの?」と聞かれても、「どうなんだろうね〜」と誤魔化して笑っていた。

そんなある日、彼と家の近くで夜中の2時くらいまでひたすら散歩をした。

落ち込んでいる私に、彼はいかに私の写真や文章が好きかを伝えてくれた。そうやって言葉に出してくれる存在に驚きつつ、布団に入ってから「私はもう大丈夫」と確信して眠ったのを覚えている。

その日を境に、文章もまたかけるようになった。写真もいろんな人にアポを取りまくって撮影の予定を入れてみた。

そうやって、少しずつ少しずつ何かが動きだしたのを自分でも感じていた。


好きなものは突然見つかるわけじゃない

私は今まで「これが好きだ!」というものが曖昧で、それを声高々に言える人って、ドラマみたいな、はたまたイナズマが落ちるかのように、好きなものとの出会いがあったのかと思っていた。

だけど実際は、小さな積み重ねの先にあるものなんだろうなあと。

拳を握りしめて走り続けて、開いたら小さなカケラがいつの間にか手のひらにあるような、そんな感じ。

そしてそのカケラが、他の人からはダイヤモンドのように見えるのかもしれない。

今後の活動について思っていること


本格的に写真を始めたといっても、「会社を辞めてフリーでカメラマンになる!」とかではない。

会社での仕事はすごく楽しいし、まだまだ作りたいものもある。

だから私が使えるのは土日と、平日の朝の時間だけ。

その限られた中で、1月にまず「写真展を開く」という目標のもと、カップルフォトやポートレート撮影をしたり、有休をとって海外に取材撮影に行ったりしている。

大変だけど、とても楽しい。

今はとにかくやりたいことは全部やる。その先に何があるかわからないけど、やらないと何もない。

楽しいと思えるものが何なのか少しずつわかってきた今は、限界までとりあえずやってみようと思う。


写真展きてね〜〜!

1月あたりに「耳うち展」という写真展を東京でやります…!

場所もまだ何も決まってませんが、決まったら告知するのでよかったら見にきてください(ギャラリー等貸してくださる方も探しております…!)

ここまで読んでいただきありがとうございます。ツイッターとインスタやっているのでよかったら覗いてみてください。


Twitter:さどまち|写真とエッセイ 
Instagram: さどまち@写真家


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