つんでいく

久々に家の中で過ごす土曜日。

前日は4時ごろまで起きていたのだが、習慣のせいか朝9時には目が覚めてしまっていた。異常に重い瞼をこすりながら冷蔵庫を開けると驚くほど何も入っていない。

非常食やココアが入れてある棚を開けるとツナ缶が2つ。

仕方ないかあ、と頭の中で呟いてプシッとツナ缶を開けると、匂いにつられて飼っている黒猫がすり寄ってくる。ごめんな、お前のじゃないんだ。長毛種ゆえのふわふわな尻尾を撫でていると、いやなことがあってもこの柔らかい毛を触ることができることって幸せなことなのでは、という気分になってきた。

ツナ缶を食べ終わり、つい最近買った星野源の「蘇る変態」を読んでいると徐々に睡魔に襲われる。睡眠時間が少ないこともあるが、そもそも今日は生理2日目だ。下腹部にバスケットボールをひたすら叩きつけられるような鈍い痛みに加えて、感情の起伏もおかしくなるし、薬のせいで圧倒的に眠い。

パタッと意識を失くしたと思って目覚めると窓の外は柔らかい色に変わっていて、急いでスマホをみるとすでに16時を示していた。求めている人からの連絡は一切入っていなくてガッカリしつつ、途中まで読んでいた本をまた開く。

本を読み終わってから顔をあげると時間は19時。いい加減お腹が空いてきた。

「スーパーにいくか」

今日最初に発した言葉がこれだ。なんだか虚しくなってくる。お風呂にサッと入るが、化粧はしない。すっぴん、メガネ、ジーパン、Tシャツと自分的に最高点のブスな状態で外にでる。

どうせ誰にも遭遇することはないし、すれ違ったところで気づくことはないだろう。最寄駅を少し言ったところにGEOがあることを知り、スーパーついでに漫画を借りるかと行ってみたのだが、まさかのDVDレンタルオンリーの小さなお店でショックをうける。

まあ、すれ違った小さい子供がケンタッキーのボックスを買ってもらえてウキウキな顔をしているからそれがみられただけでも幸せな気分になれたからいいかあ。しかし、１ピース250円ってびっくりするくらい高いなおったまげ。

GEOの近くに本屋さんがあったので入ってみると、ONE PIECE89巻があったので購入。ちょうど昨日、駅の本屋でずっと買えなかった88〜90巻を買おうとしたら89巻だけがなくて88と90だけを買ったのだ。これでカタクリとルフィの戦闘シーンがみれるやったね。

ついでに名探偵コナンのイケメンキャラクター安室透のスピンオフ漫画と、星野源のまた別のエッセイと、敬愛しているはやみねかおる先生の都会のトムソーヤ15巻を買った。完全に買いすぎである。家には積ん読の山ができているというのに…。

家に帰ったら21時。ご飯の時間を短縮したところで、そこからどう計算してもこいつらを読み終わることはできない。

それどころか、もう睡魔が襲ってきたようだ。

おやすみなさい