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何もしないよりはマシ

背に腹は代えられぬとUSB式フットウォーマーを買った。デスクの下に置いた。末端冷え性なのでこれでPCを操作しながらでも作業に集中できる。金は燃料という考え方が好きだ。そこには多く持っているからエラいとか、そういうのがなく、純粋にじゃあこの燃料で何をするかが問題になる。他の人のことはわからないが、老後の安泰のために資金を集めておく的な金集めはあんまり好きではない。ずっとそんな余裕はないし、ただでさえ無い金が貯金に回されたら、俺はもう何もできなくなる。それでフットウォーマーを買った。年金を払えない俺にだってフットウォーマーなら買える。これで足裏を温めて元気に生きるんだ。老後のことは老後の俺に任せた。

前回の記事で、考えすぎる癖がある人間にとっては無思考の時間を作ったほうが結果的に考えが熟成されることがある、だから無になろう、そのために体を温めて、意識を体に向けることで無の時間を作り出そう、そう書いてから四日間が経過した。結果を発表をしたい。ドゥルルル・・ジャーン!・・別に何も生まれなかった。そもそもで熟成されるような考えを持っていなかった。わかったことはただ一つ、俺は普段から空っぽであったということだけだった。自分のことを過大評価していた。考えない時間はただの考えない時間だった。でもこの四日間けっこう楽しかった。楽しかったんだから、やっぱり何も考えない時間というのは大切だなと思った。

ドラマを観ていたら「何もしないよりはマシ」というセリフが流れてきた。以前の俺だったら反射的に何かを思っていたと思うのだが、今はふつうに励まされた。そうだよなあ、何もしないよりは何かしたほうがいいよなあと。部屋の掃除をしたり、観葉植物に水をやったり、生活のなかでは生きていくために動いてはいるが、それだけじゃない、また別のとっかかりというか、なんとなくこうして日記のようなものを書くとか、やらなくても誰も死なないような自発的な行動全般には自分を光に向ける力がある。誰かが陰から見ていて、いつか認めてくれる類の努力ではなく、自分で自分を活かすための努力。こんなことしなくてもまあ別に生きてはいけるんだけど、でもやる。

生きてます