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秋の夜長に動物園でビールを

買い出しの帰り道でたまたま見かけた「夜の動物園」のポスター。
日付を見ると、なんと今夜だった。

ということで見切り発車で行くことにした「井の頭自然文化園」

井の頭公園に隣接している動物園。公園側から入れる水生物園(分園)と、道路を挟んだ向こう側にある本園に分かれていて、分園にあたる水生物園は水鳥や井の頭公園の池に生息する水生物(魚や両生類など)を展示している施設があります。

私個人は水生物園が好きなので、公園から橋を渡って水生物園でチケットを買いました。

ピンぼけチケットと共に案内板

ちょうど飼育員さんによるいきものガイドが始まる頃だったので参戦。
周りはカップルや子連れ客、カメラを持ったおじ様おば様もいました。ぼっちは気にしません。ふわふわついて行きます。
飼育員さんが説明しながら、小屋の中に向けて対象物(鳥)が見えるように赤いライトを向けてくれました。
コサギ・チュウサギ、アオサギにゴイサギ、カモなどのよく見る水鳥から、カリガネやミゾゴイの説明を受けましたが、勘のいい鳥たちは赤いライトに警戒しながら奥の方へ行ったりしてて笑いそうになりました。
よかった、ちゃんと野生な部分は持ち合わせているんだね君ら……


オシドリの檻の前で飼育員さんが

「仲の良い夫婦のことをオシドリ夫婦と呼びますが、あれは嘘です^^」

と説明してたのはとても好印象だった。
オシドリは一年周期でパートナーを変える鳥だそうで、どこからオシドリ夫婦なんて言葉が生まれたのだろうか……きっと諸説あるのだろう。


水生物園での夜の鳥ガイドが終わったので、道路挟んだ向かい側の本園へと向かいます。
やはり本園と言われるだけあってか、チケット購入列が明らか水生物園より長くなっていました。公園側から行けば早いのに……と横を素通りしながら本園側の入園スタンプを押してもらいました。


本園に入って思ったのが、人が多い……!ということ。
日中よりも入れる場所を制限されているとはいえ、人が多かった。ふ、普段はこんなにいないのに……!と思いつつ、限定のヤマネコビールを購入。

対馬産ヤマネコ米を使ったビール。¥1,000

ビールの販売ワゴンでは売り切れていたので、売店横にあったケースから購入したため、王冠はそのままです。これをぶら下げながら本園をぐるりと歩き回ることにしました。
側から見れば瓶ビール下げたやべぇ大人と思われただろう……気にしない、最低限の装備でしかこなかったから致し方ないのだ……


本園は見応えのある動物が多いことから、子連れ客がとても多くいるなと体感。ヤマアラシのあたりで「おお!」という歓声が聞こえたけれど、人が多かったので遠巻きに見て空いてそうなところをつまむように見て周りました。
ヤマネコのあたりでフラッシュたいて撮ったり、光るペンダント的なのを垂らしたりしていたキッズらを許すまじと思ったりなんだりしつつ、ぐるりと回って入口の方へと戻り瓶ビールの栓を開けてもらって堪能しました。

バイオリンの演奏を遠くから聴きながら飲むビール美味しい。
製造過程の説明文。お米使ってるのかぁ。

ぐるりと園内を連れ回したのでぬるくはなっていましたが、美味しかったです。
お米が原料なのもあってか、舌に残る風味が日本酒に近くて面白かった。私の舌が馬鹿舌じゃなければ、たぶんそう。

ビール飲みつつ写真撮ったりしていたが、ふと胸の辺りに何かが見えた。
カメムシのようて少し細長い緑色の虫が、まるでブローチの如くくっついていました。なんでやねん。
慌てて残りのビールを飲みつつ立ち上がり、ワサワサ動きながら虫が飛んでくれることを願い、空になった瓶を捨てる頃には胸の辺りにいた虫はいなくなったので、良しと思い再び水生物園へと戻りました。
チケットと時間が間に合えば再入園できるのです。優秀。


道路側の入口から水生物園へ再入園し、近くの水生物館へ足を踏み入れました。
水生物館は井の頭公園に生息している生き物(淡水魚や両生類など)を展示しているので、とても好きなコーナーでもある。
ちなみに私の推しはアカハライモリ。夜行性らしく、ワサワサと動いている様を見れたのはとても良かったです。水槽が低いので目線を合わせるためにしゃがんで子供のように見ました。
アカハライモリもニホンヤモリも、目と大きな口の形が好きだと気付きを得られました。猫や猛禽類みたいな丸い目が好きです。

水生物館でかろうじて撮れた水槽の写真。推し(アカハライモリ)ではない、すまない。

夜の動物園をほどほどに満喫したので帰ろうとした矢先、右肩に緑色の何かが見えました。
本園でくっつかれた虫が、まだいました。
さすがに上着脱いではたきました。家に連れて帰るわけには行かないのよ謎の虫……!!


夜の動物園は楽しかったし、お酒も満喫できたのでまた機会があれば行きたいところ。

ただし虫、貴様だけは許さん……!

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