星4♡映画UNFROSTED( NETFLIX)朝食シリアルの"架空"の誕生秘話
UNFROSTED( NETFLIX)の感想。
ダラダラコメディ見ながら、きっとポップタルトが食べたくなる!なるか?
あらすじ
60年代アメリカのイラストレーターの巨匠、ノーマン・ロックウェルのオマージュから始まるこの映画作品は、こだわった時代設定、衣装から小道具や車までも当時のものを使用し、社会情勢も取り入れ、大物の俳優も起用、画面いっぱいの洒落た雰囲気に騙されてはいけない。
とってもとってもくだらないコメディ映画です!褒めています。
そもそも虎のキャラクターでお馴染みのシリアル会社ケロッグ社と、そのライバル会社ポスト社の『架空』の歴史映画なのです。
どういうこと?牛乳配達員の脅迫って何?
分かりやすく言うとコカコーラとペプシコーラの対決って感じ。架空の。
私がこの映画を知ったのはPop Tartsのインスタグラムの投稿からでした。
みんな大好きポップタルト!アメリカンな甘くてベチョッとしてカサカサなあのお菓子。コーヒーのお供に私大好き。日本人的には美味しいかは賛否両論だとは思う。
というか軽く焼くなんて知らなかった。そのまま食べてました、今度焼いてみよう。
ポップタルトを知らなかったらもう50%つまんないかもしれません。だってポップタルトの架空の誕生秘話映画だから。知っててもそんなに面白くないかも。いやでもすごい面白かったです。
そして、なんとこの映画のパッケージのポップタルトが抽選で1,000個限定でプレゼントされるそうです。スペルが逆なの。ちょっと欲しい。
映画の全編を通して出てくるのは60年代当時のCMや映画、ニュースなどのパロディやおもちゃ。
職業柄アメリカの50~80年代くらいの歴史やキャラクターやおもちゃは勉強している方だと思っていたのですが、もう全然ネタが拾えませんでした。
分かるのはトニーザタイガーやドゥーボーイなどの食品会社のキャラクターや、ケネディ大統領の不倫の話とか、ちょいちょい出てくるお菓子やおもちゃネタ。あとやたらめったら出てくるファイヤーキングのマグ。
手持ちのアメリカンキャラクターの解説書をいくつか読み返してみたのですが、どうやら60年代はシリアルキャラクターの全盛期。
シリアルやお菓子のパッケージにとどまらず、水道局、保険会社、タバコやガソリンスタンドに至るまで可愛いアニメ調のカラフルなキャラクターを各社こぞって出している時代でした。
イラストが雑誌の表紙を飾っていた時代の命は短く、70年代に入ると各紙はどんどん写真を使用した紙面になっていったそうです。
その為カラフルなキャラクターは次第に雑誌紙面から新聞の折り込み広告へ移動し、どんどんモノトーンでシンプルなキャラクターに移り変わって行きました。
そんな感じですが、まあわからないネタがいっぱいでもくだらなくって面白かったです。
私はお葬式のシーンの「シリアル葬」が好き。私もああやって送って欲しい。
誰か詳しい人に一個一個解説してほしい!
しかも最後の最後にポスト社の社長「マージョリー・メリウェザー・ポスト」という重要人物が「実在する人物」って情報が出てきて、私は大混乱でした。普通にすごい人じゃん!茶化したじゃん!
細かいネタメモ
ポップタルト発売は1964年、アメリカの月面着陸は1969年。
スコットランドやタータンチェックは当時の"偏見"で「倹約家」のイメージとしてよくキャラクターに使用された。
60'sアメリカで共働き夫婦が増えたことにより冷凍食品の人気が爆発。
60's子供向けのCMが多くなる。
ケネディ大統領は不倫を重ねていたことでも有名。
"15 minutes of fame"「未来には、誰でも15分間は世界的な有名人になれるだろう」はアンディ・ウォーホールの名言
アメリカの牛乳パックには行方不明の子供の顔が印刷されている時期があった。