【障がい福祉×ICT】障がい者向けの体調報告アプリ
1. はじめに
背景:
現在障がい福祉事業所で勤務しています。支援をしている中で利用者の方が、具合が悪くて連絡ができないという問題を何度も経験しました。そこで今回、簡単に事業所に報告ができるアプリを開発しました。
報告の方法として、選択肢から選ぶだけでなく、自由に入力できる仕組みを導入することで、利用者が自分の状態をより正確に伝えられるようにしたいという目的。
2. アプリの機能概要
名前選択:
名前を選択肢から選ぶ機能で、報告者の識別ができる。
自由入力も可能で、個別の症状に応じた報告が可能。
体調部位選択:
頭、胸、腹、手足、メンタルなどの部位から選択肢を提示。
症状選択:
部位ごとに症状を選ぶ機能。例えば、頭部には「頭痛」「めまい」「熱」など。
自由入力欄:
体調不良をより詳細に記入するためのテキストエリア。
送信ボタン:
入力したデータを送信するボタン。送信時には、選択肢と自由入力欄から入力された情報をまとめて表示。
3. 開発のプロセス
ステップ1: 初期設定とコンポーネント分割
create-react-appを使用してプロジェクトを初期化。
コンポーネントを分けて、管理がしやすい構造に。
ステップ2: 名前選択機能の実装
最初は選択肢を用意し、その後必要に応じて自由入力もできるようにしました。
ステップ3: 体調部位と症状の選択肢
bodyPartsのデータ構造を作成し、部位ごとに症状を選択できるようにしました。
ステップ4: 自由入力欄の追加
症状が選択できない場合や詳細な説明が必要な場合に、自由に入力できるフォームを追加しました。
ステップ5: 送信機能
ユーザーが入力したデータをまとめて送信し、簡単なバリデーションをかけて不完全なフォームを防ぎました。
4. 使った技術とライブラリ
React: コンポーネントベースの開発に最適で、状態管理が簡単にできる。
CSS: 基本的なスタイルを追加して、ユーザーが見やすいデザインに。
useState: 入力されたデータの状態管理に使用。
5. 今後の改善点と追加機能
名前リストの動的更新:
管理者がユーザー名をリストに追加できるようにしたり、外部APIと連携して名前を取得できるようにすると、さらに便利になります。
フォームのバリデーション強化:
必須項目のチェックをもっと強化したり、エラーメッセージを表示してユーザーの入力ミスを防げるようにしたい。
レポートの履歴管理:
過去に報告された体調不良のデータを保存し、履歴として確認できる機能を追加。
6. 開発してみた感想
Reactの学び:
最初はReactのコンポーネント管理や状態管理に戸惑いましたが、少しずつ理解できるようになり、効率的に開発ができるようになりました。
ユーザー中心の設計:
障がい者の方々が使いやすいように、選択肢と自由入力のバランスを考えた設計が大切だと感じました。
今後のチャレンジ:
さらに多機能なアプリにするため、ユーザーからのフィードバックを受けて改善していきたいです。
7. 終わりに
まとめ:
このアプリは、障がい者の体調不良報告を簡単に行うことができ、今後さらに便利にするための拡張が可能です。Reactの学びを活かして、もっと多機能なアプリを作る予定です。
読者へのメッセージ:
もしReactや障がい者支援アプリに興味があれば、ぜひ自分でも開発してみてください。最初は難しく感じるかもしれませんが、少しずつできることが増えていきます。