未来のぼくへ
ぼくは昔から、
「なんで人間って
20歳くらいまでしか若くなくて
その後は衰えていく一方なのに
何十年も人生が続くのだろう」
と考えていた。
でもそれは、文明が進歩したから
長生きできているというだけの話であって、
本来人間は
38歳で命を落とすのが自然なのだそうだ。
これを「自然寿命」というらしい。
今でこそ、その二倍くらい
平均寿命が延びているのだけれど
ぼく自身は
40歳くらいまで生きれたら十分じゃないかと、
今の時点では思っている。
むしろ、孤独に年老いて長生きしたくない。
年々、体力が減っていき
年々、おじさんになっていって
そのくせ、抱えるものは増えていく。
それはなかなかしんどい。
今の時点でこんなに
目に見えない抱え事が多いのに
それはなにかと聞かれたら
上手くは言えないけれど笑
大切なのは
「何年生きたか」ではない
たとえ短命でも
涙を流すくらい
「生きていて良かった」
という瞬間が、一回でもあった方が
人間としては幸せだと思う。
しかも
ぼくが思う
その「生きていて良かった」という瞬間は
たとえ手に入れれたとしても
多分、今のうちにしか喜びを味わえない
そのリミットが
ちょうど自然寿命の前後くらいであろう
分からんけど笑
勝手にそう思ってる笑
その喜びは
ここに書くのが恥ずかしいくらい
一般的には「ごく普通のもの」だと思う
だけど
ぼくにとっては
一番欲しいものなのである。
自然寿命が38歳。
あと、6年と半年後
38歳の自分がこれを読んだら
どう思うだろう
38歳のぼくは
まだ、生きているだろうか
そのときの現状は、どうだろうか
一回も
欲しいものは手に入らなかっただろうか
だとしたら、ぼくはどうするだろう
広大な星の一つに還る道を選ぶのか
もし、そんな勇気があれば、の話だけども。
それとも、もしも、一回は手に入れたのなら
もう今すぐにでも
自分の火を消していいって
満足げに、または安らかに、言うだろうか。
それとも
考え方や感じ方が変わって
他の道を選ぶことができているだろうか
未来のぼくは
こんな心境の
31歳のぼくに
どんな言葉をかけるだろう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?