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音の力 6 ~ラジオの音~

前回のコラムはこちら↓


最近は音楽を何で聴いていますか、という問いかけには出会うことがよくありますよね。

じゃあ、最近ラジオ聴いていますか、という問いはどうでしょう。

まずラジオって何?ですよね。
昔はラジオといえばAMラジオ、またの名は中波放送ラジオ。

同じものを呼ぶのにその構成技術のどの部分を代名詞とするかで変わる典型例です。

AMとはラジオの信号を作る方式、正確には変調方式のこと、この場合は振幅変調(Amplitude Modulation)を指します。

それに対して中波とは電波の周波数帯のことで定義では300kHz~3MHzとされています。

国内でラジオ放送に使われているのはそのうち531~1602kHzです。
その上の周波数は短波、逆にその下の周波数は長波です。

電波の話はまた詳しくは別の機会に回すとしまして、そろそろラジオの話に戻ります。

ラジオの音質の話になりますが、車の中でラジオを聞くとFMの方がAMよりいい音ですよね。

原理的にそれは確かなのですが、私はAM放送もそんなに悪い音ではないと思っています。

実はIC化やデジタル化が進んだ結果、音質が犠牲になっているのです。
その証拠にもし機会があれば真空管で構成される純アナログ回路のAMラジオの音を聞いてみてください。


自作の真空管ラジオ


高音域も意外とクリアでいい音です。今こそアナログ技術を見直すべき、アナログ技術知らずして技術は語れず。

だって、自然現象はすべてアナログ、音も当然アナログですからね。​


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