#12 ここが正念場だよ千葉ロッテマリーンズ

「負けたけど応援が楽しかったからいいや」

私が千葉ロッテマリーンズを応援し始めた2000年代初め、優勝はおろか、Aクラスも夢のまた夢な頃でした。私も球場に行って、あの頃はそんな思いをした一人です。

昨夜は習志野高校吹奏楽部(「ブラスバンド部」と言ってはいけない、と習志野OBの知人曰く)が来ていたんですね。全国的に人気もありますし、夏の千葉大会で一度生音を聴きましたが、あれは確かに感動ものです。試合は負けましたが、冒頭のような思いで球場を後にした方も多いのではないでしょうか。

野球観戦に対して思うことは自由です。負けてもどこかにポジティブ要素を見出だすことに否定はしません。

ですが。

2023年のペナントレースを戦う上で、この時期マリーンズは正念場を迎えていることを決して忘れてはいけません
プロ野球も興行です。試合前~試合中~試合後と様々なイベントがありますし、勝ち負けを問わずお客様に楽しんでもらうことは興行の上でも大切ですが、負けたら悔しい、この気持ちを忘れてはいけないことを私は言いたい。

リーグ戦再開の昨夜、相手は日本ハム。交流戦を通して地力をつけてきています。シーズン序盤はミスもありましたが、投打ともに機能しています。「今年は優勝」新庄監督の言葉もリップサービスでないことが伺えます。
なめてかかることはしていないと思いますが、3連敗もあり得ますよ。

昨夜先発の加藤投手は、まさにマリーンズの天敵です。以前から苦手ですし、前回5/13、エスコンでの試合もあわやマダックスか、となる完封負けでした。
今回は得点を得ましたが、反撃があまりにも遅い。それまではあっという間に攻撃終了で、前回のVTRを見ているかのような体たらく。対策、研究はしてきたのかと疑う試合でした。

打線が機能していないのは相も変わらずで、頼みの選手が軒並みケガ、飛車角のない将棋のような陣容ではありますが、とにかくつながらない。吉井監督は過度には教えない、自分で考えなさいという方針のようですが、考えてバットを振っている選手はどれくらいいるのか。野手の間を抜けない、「そうじゃないだろう」と思わせるポップフライやボテボテのゴロ、ランナーが出てもおあつらえ向きの併殺打の連続。何をすべきか、どう攻略すべきかを、今よりせめてワンステップ高いレベルで考えていかないと、今日のプロ野球では通用しないのではないでしょうか。

もう一度言います。マリーンズ、ここが正念場です。本気で研究し対策を練りましょう。ああ、負けちゃったね、だけではダメです。試合後室内練習場での居残り、どれだけ目的意識をもってやれているか。本気で悔しがり、次どうするか、です。

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