#2 松宮一彦さん

昨夜、録画しておいたTBS系「#マツコの知らない世界」を見ました。番組の後半は初田啓介アナによる実況の世界プレゼン。そこで登場したのが松宮一彦アナ。40代以上なら「ザ・ベストテン」の中継担当、追っかけマンとしてご記憶されている方が多いのではないでしょうか。

松宮さんは残念ながら、22年前の1999年、自ら命を絶たれています。もしご存命なら現在67歳。日本のどこかで、あのスーパーDJぶりを発揮されていたはずです。私は今でも松宮さんのしゃべり、技術、テクニックは素晴らしいものだと思っています。

松宮さんはラジオで平日の深夜0時から「サーフ&スノウ」という番組を持たれていました。何時0分から始まるラジオ番組は普通、時報の「プッ、プッ、ポーン」が鳴り終わった後に始まります。これは鳴り終わるまでは放送に入らないようロックをかけているそうで、しかし松宮さんはこのロックを解除し、ポーン音=0分0秒だから放送に入ってもいいと考えたのか、鳴った瞬間に番組のサウンドロゴを入れていました。ちなみに、時報前のCM中にサウンドロゴを入れてしまったこともあるそうで、スポンサーにめっちゃ怒られたんだとか(笑)。

「~知らない世界」では、中継先の飛行機遅延で空いた6分を、もともと仕入れていた情報を実況でつなぐという超一流芸が紹介されていましたが、「サーフ&スノウ」でも、曲紹介などをイントロの尺ぴったり、曲によって当然長さも異なりますが、全て合わせる卓越した技術に、当時中学生だった私でさえすごいなあ、と感じていました。

一度、松宮さんにハガキを読んでいただいたことがあります。その時は後奏の尺ぴったりにハガキの内容、名前が読まれ、その声は今でも記憶に刻まれています。晩年はフリーとして、埼玉のFM局NACK5で同じサーフ&スノウを放送されていましたが、今はAM局もradikoやワイドFMを通じて、クリアなステレオサウンドで聴くことができます。その音で松宮さんの声を聴いてみたかった・・・。

※余談
昨年秋、大相撲を生まれて始めて国技館のマス席で見たのですが、真後ろがTBSのブースでした。

この日の担当が前述した初田アナ。スポーツ番組のほか、バラエティでも数多くの実況を担当されています。分厚いガラス越しなので声はかけられませんでしたが、いつも楽しませてもらっています、とスマホに文字で入れて本人にお見せしたら、想像以上に喜んでくださいました。嬉しかったなぁ。

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