visoflex III の半透過ミラー化 改造
Leicaのマクロレンズや望遠レンズが使えないという弱点を克服するアイテムにvisoflex(ビゾフレックス)というものがあります。
レンジファインダーカメラであるライカにミラーを追加して、
一眼レフにしてしまうという大胆なオプション品でした。
上の写真のレンズとカメラの間にあるのがvisoflexで、
レリーズボタンに伸びているアームを下げることでミラーアップし写真が撮れるというシンプルなシステムです。
ただ
これにはどうしようもない欠点がありました。
それは(デジタルライカに装着して使う場合)
ピント合わせの最中に内蔵露出計がミラーの影に隠れて測光出来ないということです。
明るい昼間ならミラーがアップしてからシャッターが下りるまでの間に
測光が完了するので問題は無いのですが、
雨の日や夕暮れ以降の薄暗い状況下では測光が間に合わず
30秒から1分間の露光とノイズリダクションの時間を待たされた結果
撮れた写真は真っ白という悲惨な状況になってしまうことがあります。
簡単な対策としては、
シャッタースピードのオートを使わずマニュアルで露出を指定する方法や
ミラーアップ後に一秒弱待ってからシャッターを切るという方法がありますがどちらも煩わしくてやってられません。
そんなとき、visoflex3のミラーを半透過ミラーに置き換えてしまうという
改造があることを知りました。
詳しく調べてみると
コストも掛からず簡単に出来そうなので自分でやってみることにしました。
やり方は後回しにして
結果どうなったかというと、
簡単に完璧な移植が出来て使い勝手にも大変満足出来ました。
やる前は、
ファインダーの光量が1/3になりセンサーへ行く光も2/3になるため暗くなるという事が不安でしたが、
実際使ってみるとまったく問題なくファインダーも明るいままで
ピントの山もバッチリ確認が出来ます。
そもそも絞りを1段絞ると光量は1/2になる訳で2段絞ると光量は1/4
1/3程度なら大した差じゃないということはよく考えれば分かりますよね。
さらにファインダーのブラックアウトも無くなり、
ミラーアップの衝撃も無くなり、
アームやノブという邪魔な部品も外せるのでかなりメリットが多く、
最初から半透過ミラーで商品化すべきだったとすら思えるほど
良い物になりました。
調べてもあまり情報が出てこないので素人なりに纏めてみましたので多少なりとも参考になれば幸いです。
では、
改造の方法を説明していこうと思います。
今回は、デジタルカメラのライカM8以降を対象として話を進めます。
なので対応しているvisoflexは3のみになります。
1や2は使えませんので注意して下さい。
まず必要な工具ですが、
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