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Leica M-E (M9) のセンサーカバーガラス交換

Leica M-E(typ 220)のカバーガラスの交換をしました。



なんでそんな事を?
と思われる人向けに説明すると、

デジタルカメラ化して二代目にして初のフルサイズカメラである
ライカのM9系(M9、M9-P、M-E(220)、Mモノクローム)には
センサーのカバーガラスのコーティングが剥離するという不具合があり、
2017年8月15日まではライカにて交換対応が無料で受けられるという状況でしたが現在ではライカも他の修理屋さんも交換作業を受け付けておらず
自分で変えるしかないという状況だからです。




私のM-Eも
サービスモードでCCD IDを確認すると11なのでたぶん無交換品です。
特に目立つ剥離の症状は出ていませんが大分傷が増えてきた気がするのと、
防湿庫に入れておくとカバーガラス面が油分を含んだ湯気で曇った様な状態になるようになって、数ヶ月毎にセンサー掃除が必要になってしまったので交換することにしました。



結果だけ先に書くと交換は成功しました。
かなり緊張する作業でしたが準備を整えて挑んだのでなんとかなりました。


F22まで絞って空を撮った写真。 下が交換後。



右上部分を拡大。 等倍ではなく原寸の1/2縮小サイズです。





作業後の感想としては、

手先が器用な人ならしっかり準備をして挑めば問題なく出来る作業でした。
ただし、完全に埃の混入をゼロにすることは無理ですし
古い電子機器を分解・組立するだけで中のハーネス断線などのリスクが
あるのでお勧めは出来ない という感じです。

同様の理由で、
国内の修理業者が今後この作業を受け付けてくれる可能性は低いのではないかと思います。
自分で交換するしか手が無いという方はしっかり準備をしてから挑みましょう。



準備や交換手順、購入の際に気をつける点などについては続きで・・・




(追記) コーティングの検証

コーティング剥離がM9系で起きてM8系では起きない理由は「M9系からIRカットコーティングが実装されそれが剥離するから」だそうです。

ということは、社外品のカバーガラスに変えるとM8の様に黒い服や鞄が紫色に写るのかという検証をしてみました。



結果 : 交換後も黒い服は紫色には写っていない。
                  つまり赤外線の影響はなさそうです。

(追記おわり)





~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~(有料記事部分概要)
・準備
  amazonで買うもの。XXXで買うもの。ホームセンターで買うもの。など   
  (ヤフオク、メルカリでカバーガラスを買ってはいけない理由)
・交換手順
  写真付きの手順説明と注意点
・おまけ情報
  分解したならついでにしておくと良いこと

・追記情報
  追記情報、CCD IDごとの症状
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




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