夢の日記1
こんな夢を見た。
私は学校に向かっていた。リアルではとうに成人しているが、そういう設定なので制服でk円寺駅前を早足で歩いていた。
いつもはバスで通っており、バス停は駅と反対側だった。初めてとおる道だけど、学校の場所を間違えないか。内心ちょっと心配だった私を、呼び止める者がいた。
「タさんじゃないですか」
振り替えると、二人の女性が立っていた。ひとりはのっぽで後はちび。つまりのっぽ&ちびの一人ずつ(回りくどい)。最近、リアルの仕事の飲み会で知り合った人たちだった。私に対してすごく好意的で酔った勢いでハグとかしてくれるタイプのお姉さんたちである。
「わー、偶然。どこ行くんですか?」
「学校ですよ~」
「そうだ、私たち今から温水プール行くんです。ウォータースライダーもあるんですよ。絶対楽しいからタさんも行こうよ」
学校に行くと言ってるのに問答無用のパーリィピーポーである。私はウォータースライダーが好きなのでちょっと後ろ髪を引かれたが、水着を持ってないので丁重にお断りすることにした。
「ごめんなさい、水着持ってないの。でも、プールなんてこの辺にありましたっけ?」
「ありますよ」
そう言ってちびはバスのロータリーを指差した。するとあら不思議。振り向く前には普通のロータリーだった駅前が、一面の大きなプールに変わっているではないですか。
「駅前がハワイみたいになっちゃった」
私は二人に手をふって別れ、ギリギリまで水の迫った狭い歩道を歩いて、ロータリーの向こう側にわたった。プールは深くて底が見えない、ブルーハワイのシロップみたいな空色の水を湛えて、歩道には波が寄せては返していた。キラキラ光る波のしずくを足にちょっとかぶりながら駅前を抜け、特にプールとかではない住宅街に入った。ちょっと昭和な感じの路地を抜けて、学校へ向かう。
しかし、目指した場所に学校はなかった。
東横インがあった。
それも築70年くらいの無茶苦茶古い東横インだった。学校が東横インに買収されたのかな?と不安になる。そうすると東横インの裏口から、制服を着た女の子が出てきた。友人のAちゃんだった。
「学校、ここじゃないよ」
夢の中なのでAちゃんは当然のように私が学校を探して東横インに来ちゃったのを知っていて、二人で仲良く登校した。本物の学校は小さな路地の急な階段を上がったところにあり、学校というよりむしろ古民家だった。もっと言うと寺子屋だった。
寺子屋には生徒は8人くらいいた。古民家の居間の欄間のところに絵巻物みたいなのものが貼ってあり、ここは忍術学校だと知る。私は忍術学校の生徒だったのだ。
忍術学校では個人の特性を見るために色んな試験を行うらしい。その日の試験は「蚊のたくさんいる草むらを通り抜ける」ことだった。地味に嫌すぎる。
どうやら虫使いの適性を見るらしい。それから、毒に対する耐性もわかるのだという。蛍光イエローの電気屋店員みたいなハッピを着た男子が毒耐性テストに合格していた。
蚊のたくさんいるしげみを抜けるテストを終えて、休み時間、同級生と話をしていた。まだほとんどの子は適性がわかっていないらしいけど、一人だけわかっている子がいた。鉄道会社のお嬢様で、おでこを出したロングヘアのおとなしげな女の子だった。
「うちは鉄道会社だから、私は電車を敵に特攻させて轢殺する忍術に適性があるのよ」
説明してくれる声と一緒に、居間の欄間の絵巻物に小学生がクレヨンで描いたみたいな電車のイラストが浮かび上がった。
それにほんとに忍術なの?
と思ったところで、目が覚めた。
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