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主婦は暇だけど暇じゃない

将来の夢はお嫁さん、と思っている人に一度考えてほしい。
お嫁さんでも正社員(時短勤務できてボーナスもある)の人は勝ち組である。

就職浪人してそのままカフェで働き続け、正社員になったと思ったら営業不振でボーナスは出ないブラックな企業。そうこうしているうちに三年ほど経って当時付き合っていた人にそのままお嫁にもらってもらい、引っ越した先で病院の受付……が決まったと思ったら一年もしないうちに妊娠。
私はつくづく将来設計ができない人間だった。

考えてみると、夏休みの宿題も計画的にできない子どもで28日くらいから「やばい、このままいくと1日で漢字ノート一冊終わらせて次の日にワークして、次の日に自由研究とポスター描かないと」と無茶苦茶なスケジュールを組んで作業にあたっていた。

改めて書くと、自分やばくない?って思うんだけど、意外にもそのスケジュールはどうにかなってしまったりしていた。

とにもかくにも、就職をろくにしないまま(したけど実績がないまま)主婦になってしまった私の楽しみは子供たちの成長……ももちろんそうなんですが、ネットの世界になっていきました。
それこそフリーターをやっていたときはskypeやらpixiv全盛期で、アニメや漫画をじっくり読む時間はあったのでオタクの世界にずっぷりと浸っていました。
絵は描けなかったので、小説を書いて、それをネットにあげて、そこで同志と出会い、twitterで交流する。承認欲求を満たしたり満たされたり、妄想を吐いたり、人のものを読んで感情を揺さぶられたり……。オタクはとても楽しくて非リア(リアルが充実していないの意)と言われていましたが、充実していたように思います。

でも、今はアニメを見る時間がない。子供たちが起きている時間のテレビはみんなの物になるので独り占めできない。世界観に没頭する余裕がなくなってしまったのかもしれません。
それより手軽なインスタの人の投稿を見たり、Youtubeを見るほうがサクサク情報を吸収できて、なんだか満足できてしまうようになりました。
私は顔が良くないので(顔面偏差値的なはなしです)、自分を着飾ってどうにか普通に見せたかったので、ファッションにはずっと興味を持っています。ファッション雑誌を買ってみたり、インスタやYouTubeもファッション系のものを見ていました。だから、ネットでそういう情報を得て「自分もオシャレ頑張っちゃお★」みたいな気持ちになっていたのかもしれません。
ママのコーディネートって一辺倒になりがちというか、雑誌の中にいる……若しくは都会的なママ(VERYにいるような人)とあきらかにファッション感度が下がってしまうなと感じていて、個性が死ぬ……。自分の付加価値が無くなったと思い込んでいました。
でも、ファッションなんて言っていられなくなる。
それもそのはず、子供や家事は服には優しくないものだからです。

いい服を買って、それを公園に着ていくのか。(着ていく人ももちろんいます。私は着ていけないだけです)
という結果、小さいお子さんがいるお母さんはボーダートップス、スウェットにデニムやマキシ丈のプリーツスカートとナイキのエアマックスもしくはコンバース(黒)もしくはNBのスニーカー合わせをして出動しているのではないかと推測します。

私も~~~~~~~~!!!!!
(くそでかボイス)

でもこどもたちから少しずつ手が離れていき、あれ、自分に時間あるんじゃない?働いたらいい服着れるんじゃない?って思った途端、社会へのブランクがのしかかります。
長年、家から出てない主婦は、パートへの第一歩で苦戦するのではないでしょうか。

まず一つ目が休みの融通が利かないこと。
コロナ禍ですから、なおのこと。突然の学級閉鎖、なんか風邪っぽい症状、夜の微熱さえドギマギしないといけません。もしシフト制の仕事を選んだ人で、雇用の枠が少ない会社なら、代打が必要になってきますよね。
あと最大のネックは長期休暇ではないでしょうか。わざわざ学童や預かり保育を頼むのか。そこは収入にもよると思うんですけど、私は頼むほど稼いでいません。


二つ目は主婦の手が空く時間と、会社側の勤務希望時間の乖離
9時17時で働いているお母さん。拍手を送りたいです、本当に。
家庭環境によって家族がやってくれてるとか、そういうのもあるのかもしれません。だけど、うちがその勤務時間になろうものなら、朝は戦場、夜はお通夜です。例えが悪いですが、帰ってきてから晩御飯作れるのか自分って思います。多分半分くらい出来合いに頼ります。(見栄を張ったが全部かもしれない)
正直、園の帰り道に公園一時間寄り道するだけで、ぐったりしてます。
ママ友と話したり、子供から作った謎の葉っぱ飯を見せられる簡単なお仕事です。それでも、疲れた……と、軽く寝てしまったりします。
それが、夕方の17時に帰ってきてからご飯作って、洗濯物取り込んで畳んで、子供たちお風呂入れて、あげて、体拭いたり、歯磨きさせたり、宿題みたり。うちは9時目標に子供をお布団にいれていますが、もう怒涛です。その合間に人とラインで連絡をとりPTAの話をし、関係ない話もし、インスタもチェックしてYouTubeみて、ストレッチしたり、楽天みたり、あれよあれよと夜は更けていきます。

子供たちがやっと寝た!!!!!自由だ!!!!!!

と喜ぶのも束の間、夫帰宅。(おかえりなさい!お疲れ様!感謝ももちろんしています)
うちの場合は夫が零細ブラック企業。朝の6時から夜の9時まで家をあけます。今は夜の9時ですが、繁忙期は次の日の朝だったりもしていました。そもそも一時間半の通勤時間を考えると立地……と思いますが、それは家を買ってから決まったので致し方ありません。
とにかく夫の晩御飯用意、少し会話をしながら晩御飯の食器を洗い、お風呂にも入り、なんやかんやで夫は朝早いので就寝。23時。

さあ、ここからが私の時間。

みたいな生活を送っているので、9時17時で働いたらおそらく私は自分の時間など送らずすぐ寝てしまうと思います。
というか、公立幼稚園でそれをやり抜く人ってほぼいないのかな(土地柄かもしれませんが)。そういう人は保育園に転園していきました。

三つ目は、ある程度人生経験を積んでしまって選り好みをしてしまう。
ご飯なんか家でも作ってるのに飲食店はいやだ、知り合いに会ってしまったら嫌だからレジ打ちはいやだ。なんて声よく聞きます。私もそう思う。
好きで仕事してるなら別ですが、近くで雇用の枠が広くて、ママの不測の事態に対応してもらいやすい職場だからスーパーなんかは選ばれるだけで、レジ打ちがどうしてもしたい人ってあまりいないと思う。
これもスーパーの仕事がだめ、というわけではなく私は知らない人ばかりくるなら働く選択肢に入れられるけど、買い物のときかごに物を詰めると溢れたテトリスのようにする女が、お会計のときにちゃんとかごに詰め直せるのか、という不安も相まって……あと立ち仕事は……などしたくない言い訳がどんどん出てきてしまう。
社会復帰するにあたって、ストレスを多く感じる職場はナンセンスだとおもう。
「仕事でストレスためて、そのストレスが家の中で発散されて家が荒れそう」
私が夫に言われた言葉です。

ピンポーン!正解!

最低だと思われるかもしれないけど、そういう家は多いんじゃないかな。
私も高校生くらいのとき母が仕事から帰ってきて、誰も取り入れない洗濯物、掃除機もかけてない、ご飯も今から一から作るってときにめちゃくちゃ荒れていたような覚えがある。あのときは、協力しなかった自分が憎いが子供だって学校で勉強部活をやっているわけで、自分の責務は果たした気でいるわけですよね。
でもお母さんは、仕事と家事、育児をやらないといけない。

そりゃ更年期にぶち当たったときキーーーーー!!!ってなる……将来を思い描いて少しゾッとしましたが、私は小さい子がいるような主婦の方は長時間の労働、飲食・小売業は向いてないなと思います。
あとほんとにコロナ禍は特殊だなとも思いました。接客業って気を付けていても、不特定多数と接触してしまうわけだから、神経もきっとすり減らしながら仕事していますよね。でもそういう方々がいないと、スーパーも営業できないわけで……。どうにかならんもんかね。

私は主婦は短時間で高収入、もしくは家でできる仕事なんかが本当は向いているようにおもいます。一度Google先生に聞いたとき、在宅ワークはウェブライターやカスタマーセンターのやりとりする人、インスタグラマーやユーチューバー、あと愚痴を聞くような仕事なんかもあるって言ってました。
私もウェブライターを登録して一度やっていました。
夏休みの課題ギリギリ野郎にはあまり向いてない仕事でしたが、がんばったら月1万五千円くらいは稼げました。とりあえず文字を打つ。これは小説を素人なりに書いていた経験が活きたかなと思います。

この話は冒頭に書いていたように正社員ではない主婦の方に同意をしてもらって「だよねーーー」といいたいだけの記事です。

それこそ最近、インスタで人の「積立NISAでこれだけ貯金増えたよ!」「資産こんなけあるよ!」「こんなもの買いました」ってやつばかり見てると、「……うち将来やばくない?」と漠然とした不安が襲ってきました。
ブラック企業の社員の夫、なんもできない主婦、活きのいい子供ふたり。
もちろん趣味がカフェと服なので、まともな貯金をせずにここまできています。家を買って大きな買い物をした安心感から貯蓄への気持ちが薄れていっていました。家を買うために我慢した自分と、妊婦でファッションを楽しめなかったフラストレーションが幼稚園の送迎という毎日起こるイベントによって一気に溢れだしてしまったのです。

私服が制服だから、と自分に言い聞かせてチープな服をちょこちょこと買う日々。なんてたって、「GU」「UNIQLO」「ZARA」「H&M」など大手ファストファッションや、ZOZOTOWNで見つかるコスパのいい服がインスタへ見に行くだけでどんどん情報収集できてしまうのです。ネットでポチっとすれば家まで勝手に届きます。ありがとうございます。

なんてしてるから、貯蓄ができないままなんだよ。


と、自戒の念を抱いて次来る大厄を前に人生をよりよくするために何かできることはないか、と模索しはじめました。

そんな私の奮闘記を残していこうと思います。


よろしくおねがいします。

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