ワーケーションと子供の学校の問題
「ワーケーションしませんか」という魅力的な広告をときどき見かける。具体的にお誘いをいただいたりすることもある。コロナ禍の中でほとんどの仕事がオンラインでできるようになり、身体がどこにあってもほぼ問題ないようになってきたので、ちょっとやってみたいと思うことは、ある。
だけど、問題がある。「子供の学校をどうするか」だ。ひとり暮らしではないので、ワーケーションをしようとしたら家族と一緒に場所を移動することになる。でも、期間が数日であっても数週間であっても数ヶ月であっても、子供にいつもと違う環境で「学習」と「バケーション」の両立(スタディケーション?)をしてもらう必要もあるわけで、これがとても難しい。
子供と妻を家に置いて行くということも論理的にはあり得るけれど、「数日~週間のワーク(=出張)に行ってきます」はまだしも「数日~週間のワーケーション」に行ってきます、というのは実際には言えない。無理だ。なぜならやはりワークだけではなく「バケーション」も含まれているから。
上記リンク先のように「住民票を異動させることなく2拠点の学校の行き来」を可能とするデュアルスクールという方法があるらしいけど、
「区域外就学願」の届出により、徳島と都市部の2つの市区町村教育委員会が協議し承認されれば、住民票を異動させずに転校することが可能
というのはちょっと大変だ。もっとこういう仕組みを使いやすくする必要があるんじゃないだろうか。だから、ワーケーションを振興したい自治体はターゲットとしたい地域の教育委員会や私立学校に対して協力関係を作りにいくといいのではないだろうか。××村と〇〇市で協定を結んで、あるいは××村と△△学校とで協定を結んで、親のワーケーション+子供のスタディケーション的なことがスムーズにできるようにしてもらえると、そういう選択をする人も増えるかもしれない。そんなことを思った。
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