インタビュー記事が公開されました。掲載されたのはデジタル政策フォーラム『デジタル政策の論点2024 デジタルガバナンスの未来』というKindle出版の書籍でして、私は第2章「デジタル技術と社会変革 デジタル技術は社会をどう変えるのか」に登場しております。聞き手は慶應義塾大学の菊池尚人先生です。
それにしても。「デジタル技術は社会をどう変えるのか」って、壮大すぎるテーマですよね。私がそんなことを網羅的かつ適切に語れるはずはなく、あくまでも私からはこう見えていますということに過ぎません。こういうテーマについて様々な角度から話し合うことには大きな意義があり、ぜひそういうことはやっていきたいと思うので、呼び水となるべく管見を披露したということです。隗より始めよってやつですね。
で、せっかくなので強調したい部分について、自分で自分の言葉をいくつか引用してみようと思います。
これは、自治体DXについて講演などする際に、最近強調していることです。新しもの好きでそういうプロジェクトにカネを使ってきた議員や首長の皆さん、公務員や研究者の皆さん、それに乗っかってきた企業の皆さんとともに反省したいところです。
次に、ソーシャルメディアについて。最近はすっかり「行政デジタル化の人」となってしまっている気がしますが、私は地域社会と情報通信技術の関係(地域情報化)を専門としており、2006年からは「地域SNS研究会」を立ち上げ、本を書き、科研費もいただくなどして長らくソーシャルメディアと社会のかかわりについて自分なりに研究・考察してきました。そういう背景を持ちつつ考えていることです。
そして最後に、これからの10年についての引用です。「情報社会学徒」である私は、この移行期に社会科学の研究者としてかかわることに、非常にやりがいと楽しさを感じています。ぜひ、一緒に議論したり研究したりしてくれる仲間が増えてくれたら、と考えています。
※ちなみに使用した画像は、本文とは何も関係ありません。単にターナーの絵が好きなので使ってみたというだけです。ターナー、いいよねぇ。