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銀行に届を出さないとダメ〜?

さて前回初回報告を終えたところまででしたが、まだやらねばならんことがあったのです。
銀行がらみのことです。

まず、兄の施設の利用料とかリハビリとか施設でかかっているお医者の医療費とかは銀行引き落としなのですが、アパートの収支のために作った姉名義の口座から引き落とされていました。
成年後見的にはそれはよろしくない。
兄名義の口座から引き落とされるように変更する必要があります。で、変更手続きのために施設や医療機関に行ったり電話したりで書類を取り寄せまして書いて返送します。
昭和の頃と違って今の通帳には印鑑の印影がないので、実は兄の通帳の印鑑がどれなのか確証がありませんでした。本人に聞いてももうそんなことを答えられる人ではないので無理です。しかし状況は「このハンコ以外なかろう。これじゃないと言われたらもうお手上げだよ。」てな感じだったので「ええい!これ押しちゃえ〜!印鑑相違で戻って来たらそんときゃそんときだー!」と思い切ってまず一つ出して様子を見ました。

よっしゃ!通った!!印鑑はこれでOK。それいけー!と他のところの書類にもその印鑑を押してどんどん送り返しました。ギャンブルに勝ったぜ!

でもほんというと手順としては正しくないんですわ。
引落口座の変更より前に銀行に行って成年後見の届出を行うのが正しい手順だったんだと思います。
実はやろうとしたんですよ。一度は。最近の銀行はいきなり窓口に行ってもダメなので来店予約をします。「成年後見の手続き」で来店予約を一度は取ったんです。でもキャンセルしました。
なぜかというと成年後見の手続きをしてしまうとその口座はネットバンキングが使えなくなるということがわかったからです。

兄の口座は同じ銀行に二つあり、Aの口座は個人用口座でBの口座は元々アパートの収支用に作られたものでした(兄がアパート業務を離れた時点で姉名義の口座を作って移行したので役目を終えてる口座)。
兄が元気だった頃から地代の振込などは私がやっていたのでBの暗証番号は知っていました。なのでAの暗唱がわからなくてもネットバンキングならAからBに振替はできたのでB経由で他に振込もできたんですよね。なにしろ銀行に記帳に行かなくても真夜中であってもA口座の状況をみることができたんで、それが出来なくなるデメリットの方がAから直接お金を引き出せないデメリットより大きいと感じていました。
なので届を出すのをできるだけ先延ばしにしたかったんですわ。
兄の口座のある銀行のアプリは顔認証必須なので、アプリではなくweb版しか使えなかったんですけどワンタイムパスワードカードがあったので不自由はなかったんです。

どうも被成年後見人の口座はネットバンキングが使えないという決まりは後見人の負担を増しているのではないかという議論もあるようで、一部の銀行ではできるようになっているところもあります。でも手数料…高いんですよね。兄の口座がある銀行はできません。

そんなこんなで振替口座の変更が全てすまないうちに3ヶ月後の監督人さんとの面談の日がやって来ました。
ついつい銀行に届け出さないとダメですか〜?とか聞いちゃったりして…。
やっぱダメって言われましたけどそんな強くは言われませんでした。ネットバンキング使えないのが不便なのはご理解いただけたようです。
ベテランの弁護士さんですがちゃっとスマホ出してぱぱっと検索が早かったり「PDFで送ってくれればいいですよ」って言ってくれたりするので助かってます。

まあ要するにA口座を見れば兄の収支の状況がわかるようにするのが裁判所的に望ましい状況のようで、てか裁判所的でなくても理想はそうなわけで次の3ヶ月後までに理想を目指そうということになりました。

というわけでー…ふたたび銀行の来店予約を取って銀行に向かいます。
えーと必要なものはー
・届出書(銀行制定様式 銀行のサイトからダウンロード可)
・通帳2通(AとB)
・キャッシュカード
・印鑑(兄の銀行印 自分の印鑑)
・印籠(登記事項証明書)
・本人確認書類(兄と自分のマイナカードなど)
・ワンタイムパスワードカード(ネットバンキング用なので返却)

来店予約をwebでするとメールが来て必要なものについても書いてあります。前日には「明日ですよ〜」てなメールも来ました。予約時間を15分すぎていても来店しないとキャンセル扱いだそうです。

さて手続きをするとどうなるかというと
通帳の兄の名前の後に「後見人 椎名見早子」というように表記が足されます。
キャッシュカードは作り直しになって
文字数の関係か兄の名前はなしで「コウケンニン シイナミサコ」というように後見人のみの表記になりました。
印鑑と暗証番号も新しく設定し直しました。

手続きには結構時間がかかりまして、まあほぼ待ち時間です。途中で待ち時間が結構かかるので外へ出て来てもいいと言われて出てちょっとお茶してから戻ったくらいです。

手続き前に通帳は記帳しておいたのですがネットバンキングはもう使えなくなりまして、キャッシュカードは1週間くらいで届きました。
それからは姉名義のアパート用口座は別の銀行なので(でも近い隣だったりするところもある)姉の方からは毎月アパート収入の三分の一を兄の口座に入れ、兄の方から毎月地代の三分の一と生活費(兄のものを買う費用)として2万を姉の方へ入れるというのをやることになりました。
とりあえず体制は整った感じです。
監督人さんとの3ヶ月ごとの面談でここまでの報告も済ませてまあひと段落といったところですかね。

次の報告は年明け、収支も予定から大きく逸脱することもなく想定範囲内に収まってるしネットバンキングが使えなくなっても今の所そう不便にも感じないじゃ〜んな〜んて調子こいてた10月、兄が熱を出して食事をしなくなりました。

この先はまた次回に☆(・ω<)。

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したまち@椎名見早子
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