さっそく初回報告をせねばなるまい
はい!
前回は申請して審判が下り成年後見人に任命されたところまででした。
ここから後見人のお仕事が始まります。まずは審判から大体2ヶ月後までに「初回報告」をしなければなりません。また書類を作りますよ。
ちょっと話が戻りますが、そもそもなぜ成年後見を申請するに至ったかというと、父や母の時は病院でやるように勧められた記憶があります。今回の兄の時もお医者は前のめりな印象でした。
実は成年後見人には医療行為に対して判断力のない本人に代わって同意するという権限はないはずなのですけどね。私のように親族が後見人ならば親族として医療同意は有効だそうですが、第三者の弁護士さんなどが後見人の場合は法的には同意を取っても意味はないんだそうです。
そのあたりどうも病院は誤解しているのではないかとも思うのですけどね。どうなんでしょう。なぜ病院は成年後見を勧めるんでしょうね。医療費の支払いにおいて本人のお金を動かす権限を持つ後見人がいないと面倒が起こることがあるから?というのも考えられますけどね。
成年後見の本来の目的は本人の資産の管理だと思います。管理能力がない人にお金の管理はできないので、騙されて取られたり払わなくちゃいけないものを払わずにトラブルにならないように管理する人を決めて裁判所の監督の元管理させるというシステムかと。
今回の兄の場合は兄の口座からお金を出せない(キャッシュカードの暗証がわからん!入金しかできぬ)。というのもありますが兄弟共有財産のアパートの老朽化が大きな理由です。建て直すにしても処分するにしても何らかの契約が発生するし兄弟全員の同意と署名捺印が求められますが兄にはその能力がありません。
なので成年後見をして後見人が代わりに同意契約するしかないというわけです。
被後見人所有の不動産を後見人が勝手に処分はできないので裁判所の許可を求めることになるようですが、それをやれば老朽化したアパートを何とかすることができるようになるわけです。
そんな理由もあってか親族が後見人の場合は大抵そうなのか、今回の成年後見には監督人がついています。うちの場合は裁判所に任命された弁護士さんです。
申請の時の書類のようにちょっとおかしくても突っ込まれないから大丈夫!とはこの先はいかないようで(^_^;)裁判所に出す前の報告の書類をチェックしてくれて、わからないことは教えてくれるので心強い存在です。
もちろん監督人さんへの報酬は発生するのですが、本人(兄)の財産がいかほどあるかによって裁判所が決めるようです。うちにはまだ請求が来ていませんが兄の収支は赤字なので多くはないであろうと思われます。
今回は後見人が私で後見人の報酬は求めないことにしているので私の報酬は発生しませんが第三者が後見人になった場合は当然報酬が必要です。お仕事してもらうので。これも裁判所が決める事になってるようです。
はい、本筋に戻ります。初回報告です。
申請の時にはわからなかった財産なども「印籠」の効力で調べたりして、改めて「財産目録」と「年間収支予定表」を提出します。
資料に関しては申請時に提出したものを重複して提出する必要はないです。
「財産目録」はともかくとして「年間収支予定表」は申請の時のように赤字のまま放ってはおけません。この先一年本人のお金から支払っていけるようにするにはどうするか、解決策を提示しなければいけないわけですよ。これまでのようにアパート収入の姉と私の分をふわっと注ぎ込んで〜とかいうふわっとした収支ではいかんというわけです。
つぎ込むならつぎ込むでどこから幾ら入れるかを明確にしなければならいって事ですね。
まず対策として多すぎる保険料の支払いを抑える事にしました。
兄は言われると入ってしまっていたようでいっぱい保険に入ってましたので解約したり払済(支払いをここまででストップする。満期保険金は減るけれど保険がなくなるわけではない。)にしたりして保険料を減らしました。その辺の手続きは事前に代理人を指定してあれば本人ができなくても出来るのであまり印籠の出番はありませんでしたけどね。ちょっとは使ったけど(^_^;)。
あとは兄は9月から2月までの長期入院をしていたので入院給付金をもらいました。保険にいっぱい入っていたのが幸いしてまとまったお金になったので、当面年金とアパート収入の三分の一と入院給付金とあと年金型の保険に入っていたのが指定の要介護状態に余裕で該当していたので即受け取れる事になり、なんとかしばらくやっていけそうな資金を調達できました。
監督人さんのご指導のもと、なんとか初回報告を乗り切りまして次回はまた一年後の定期報告なのですが…監督人さんへの報告は次回3ヶ月後となりました。それまでにまだやらなければいけないことがあるのです。
そこはまた次回に☆(・ω<)。