未経験でウェブ業界に転職できた話 【正社員からフリーランスになるまで】
こんにちは。M氏です。
今回の記事は過去に投稿した下記の記事の続きになります。
・未経験でウェブ業界に転職する為に僕がやった事
・未経験でウェブ業界に転職したお話 「アルバイト編」
前回のおさらい
SEO会社での失恋をきっかけに、とにかく大きい仕事をするという事を第一条件に転職活動を行いました。
その結果、当時WEB業界最大手と言われていた大手広告代理店のデジタルマーケティングのチームでお仕事をさせて頂ける機会に恵まれました。
ちなみにですが、僕がこの広告代理店に転職できたのは能力が高かったからではありません。
面接の時も面接をして頂いたその会社の部長の方に自分の能力不足を指摘されていました。。
能力不足を指摘されながらも採用して頂いた理由は、恐らくSEO会社での「失恋」のエピソードだと僕は思っています。
面接の時に転職の理由を聞かれ、僕はSEO会社での失恋の事を話しました。
彼女から別れの時に言われた言葉をきっかけに転職のビジョンが変わった事を伝えたところ「彼女にそんなひどい事を言われたの??」となぜかこの話しに凄く食いついて貰えました。
そしてその会社の初出勤の日に面接を担当して頂いた当時の部長から「振った彼女を見返す仕事をしようぜ」という言葉を言っていただけたので、面接の時に話した「失恋」の話しが印象に残っていたのは間違いないと思います。
僕はこの経験から面接でよく聞かれる「志望動機」や「転職希望理由」の回答は、テンプレートに当てはめた回答を考えるよりも自分らしさが伝わるエピソードを用意した方が、面接官の方に自分という人間に興味を持ってもらえるのではないかと考えるようになりました。
転職希望理由で失恋のエピソードを話した事は今思えば自分でもどうかなと思いますが・・・それで採用して頂けたなら結果オーライです。
新しい職場での仕事について
新しい職場では大手航空会社の自社サイト運用案件でディレクター(Adobe Targetの設定者)を担当しました。
Adobe Targetと言うツールを聞いた事がない方もいるかと思いますので少し説明します。
AdobeのツールはPhotoshopやIllustratorを扱うAdobe Creative Cloudの他に、Adobe Experience Cloudという顧客体験を最適化する為のマーケティングツールがありその中にAdobe TargetやAdobe Analytics、Adobe Audience Managerなどのツールがあります。
Adobe Targetはサイト内のコンテンツの出し分けの設定を行う事ができます。
活用方法をご紹介すると、、、
例えばページのKV(Key Visual)のバナー画像で同じ訴求内容の候補が3パターンある場合、その3枚のバナー画像をユーザーごとに分けて表示させる事ができます。
3パターンの画像を一定期間ランダムで出し分けを行い、どのクリエイティブが一番効果があるかを確認する事ができます。
上記のようなABCテストをして一番効果が良かったパターン勝ちパターンとしてデフォルトに設定し、新たなテストを行ってサイトの効率を上げていく運用を行っていました。
上記以外にも会員情報のデータ(年齢や住所やこれまでの商品購入履歴)をAdobe Audience Managerで抽出してセグメントを作成し、セグメント事にコンテンツの出し分けを行う事といった事もできます。
上記の図の様な方法でセグメント事に対象のページで出し分けを行い、その出し分け結果をAdobe Analyticsで分析して次回の施策に繋げていきます。
このようなデータードリブン マーケティング(データに基いたマーケティング活動)でPDCA(Plan Do Check Action)を回し、サイトの効率を上げて成果を出す事が新しい職場でのミッションでした。
同じウェブ媒体のマーケティングでも前職とは全く違う方法でウェブマーケティングを行っており、またAdobeのマーケティングツールは導入に多額の費用がかかる事から一部大企業しか導入していなかった為、最先端のデジタルマーケティングに関わっている事を強く実感できる、とても刺激的な職場環境でした。
フリーランスを目指した理由
職場環境と業務内容はとても充実していました。
職場の方々は尊敬できる方ばかりでしたし、大手クライアントのサイト運用で最先端のマーケティングツールを扱える業務はワクワクする事が多かったです。
ただ一つだけ、このままじゃいけないといつも心に抱えていた悩みは収入の低さでした。。
僕は前職での失恋がきっかけでキャリアのビジョンが変わり、大きい仕事に関わり人並み以上の収入を得る事をその時のゴールにしていました。
大きい仕事には関わる事ができましたが、収入は前職(アルバイト)よりも少し上がったくらいで経済力があるとはとても言えない状態でした。
このままコツコツ頑張って毎年の査定のタイミングで少しずつ給料を上げていく方法や、今の会社よりも給料が貰えるところに転職するという方法も検討しましたが、それでは短期間で大きく収入を上げることは難しいと考えていました。
その時に考えたのがフリーランスとして個人で業務を請け負うことです。
この広告代理店でお仕事を始めてから数ヶ月で個人宛に直接ウェブサイトの制作依頼が来る事がいくつかあり、これをコンスタントにこなして依頼の数を増やせれば個人でやった方が収入が上がるのではないかと考えたのです。
フリーランスになる為にやった事
フリーランスを目指すに当たり自分の中でネックに思っていたことは信頼してもらえる材料があまりない事でした。
大手航空会社のサイト運用に関われていたり、そこで成果を出せているのは今の職場環境にいるからであって、決して自分が凄いからではないことは重々に承知していました。。
僕の事を何も知らない人に対して、僕にどんな要素があれば仕事を依頼して貰えるかを考えた結果、いくつか資格を取ることにしました。
心理カウンセラー資格
マーケティングやコンテンツを考える際に心理学の要素が関わってきます。
「心理学の勉強になる事」「心理学に対して理解がある事を示す資格」を探したところ、日本プロカウンセリング協会というところが心理カウンセラーの資格を発行している事を知り、資格を取得する為のセミナーを受講しました。
その結果、日本プロカウンセリング協会認定2級心理カウンセラーの資格を取得しました。
ウェブデザイン技能検定
数あるウェブデザイナーの資格の中で唯一の国家検定の資格になります。
この資格を取得する事で国が認定したウェブデザイン技能士を名乗れるようになります。
1級〜3級まで資格があり、自分は3級の資格を取得しました。
3級は難易度が高くなく、これからウェブデザイナーを目指す方が取るような資格なのですが、「デザイナーの国家検定を持っている」「国に認められたデザイナー」という宣伝はきっとクライアント候補になる方々に安心を与えるだろうと思い勉強をして資格を取得しました。
GAIQ
GAIQはGoogleアナリティクス個人認定資格でGoogleアナリティクスの習熟度を認定する資格です。
正直これは独立に向けて取ったのではなく、前職のお世話になった先輩に馬鹿にされた事が悔しくて取った資格です。
先輩が会社を退職した日にその先輩をご飯に誘い少人数で飲みにいきました。
自分が今の会社に転職できた事をあまりよく思っていなかったのか、そのお酒の席で酷い嫌味を言われ「なぜこの人にこんなに馬鹿にされなければいけないのだろう」と情けない気持ちになった事を今でもはっきり覚えています。
何か見返すような事ができないかを考えた時にその先輩が前職で勉強したけど合格できなかった資格がGAIQだった事を思い出し、勉強をして資格を取得しました。
3つの資格を取得してフリーランスをスタート
上記の3つの資格を取得して下記の宣伝材料ができました。
・ウェブデザイナーの国家検定所持者。
・心理学を踏まえたコンテンツを考えられる。
・GAでサイトの分析も対応可。
色々な方に相談し「フリーランスになるのは早すぎる」と心配や反対のご意見を頂く事も多かったのですが、早く目的を達成したいという気持ちと、もしフリーランスになって思ったように収入が得られなくても、チャレンジした経験が武器になると思ったので思い切ってフリーランスにチャレンジする事を決め、この広告代理店は1年で退職しました。
フリーランスになってみて
フリーランスを初めてすぐの頃はコンスタントに仕事を取れずに苦労した事もありましたし、対応した仕事の報酬がちゃんと払われず大変な思いをした事もありましたが、今現在はこの広告代理店で仕事がしたいと思っていた会社でお仕事をさせて頂き、報酬も自分が当時思い描いていた以上の金額を頂けている為、自分はフリーランスにチャレンジして良かったと思っています。
仕事内容も写真や動画の撮影に紙媒体の仕事も経験でき、大きく幅を広げる事ができたのですが、それはまた別で記事にします。
※2020年6月8日にフリーランスになってからの事を下記の記事で紹介しています。
※画像のタップor クリックで次の記事に飛びます。
今回の記事は以上になります。
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました!
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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