【MSGEX】「CHRONICLE Vol.Ⅴ」全曲解説①
はじめまして!ポップ・ロック・メタル同人サークル「MSGEX」の主催者、GAKUです!
これを読んでくださっているのは恐らくTwitterから来られた方かと思います😊ありがとうございます!
本当ならまずは自己紹介から始めたいとこなのですが、こちらを開設した最大の目的が「新譜の楽曲解説をやってみよう!😆」だったので、自己紹介はまた改めて別の機会にさせてください😅
それでは早速新譜のご紹介を!
タイトルは「CHRONICLE Vol.Ⅴ」ですが、リミックス+新曲で構成される「ANOTHER CHRONICLE」シリーズを含めると、「CHRONICLE」シリーズとしては7枚目、MSGEXでは通算8枚目のアルバムとなります♫
「CHRONICLE」シリーズは元々、GAKUがMSGEX以前に活動していた前進のバンド、M.S.G.(Mechanical Sound Generation)の楽曲を、ライブアレンジをベースに再構築する、というのがテーマで、曲によってはベーシストやドラマーを招いてバンド形態での製作も行なっていました。「Vol.Ⅰ」から「Vol.Ⅲ」まではその流れでした。
そして元々「CHRONICLE」シリーズは当初、「Vol.Ⅲ」および「ANOTHER CHRONICLE 2」のリリース、そしてシリーズを総括したベストアルバムのリリースをもって終了させる予定でした。
実際、ベストアルバムの制作は2019年末より「ANOTHER CHRONICLE 2」と並行して開始しており、楽曲の更なるアップデートやリズム隊の追加レコーディングを実施していました。
そこに、例のヤツが・・・。
これを受け、リズム隊のレコーディングをゲストミュージシャンの方々と相談の上、感染リスクを考慮し、当面見合わせることになりました。続いて、スタジオでのエンジニアさんとの作業も当面見合わせとなり、ベストアルバムの制作が事実上ストップしてしまいました。。。
そこで、「CHRONICLE」シリーズ終了以降の展開を考えようかと思うもなかなか前向きな発想には至れず・・・そうか!だったらいっそのこと更に後ろ向きに、更に遡ってみればいいじゃん!
という単純な逆転の発想で、M.S.G.よりも更に前の学生時代、更には音楽活動を開始した頃まで遡り、当時の楽曲を現在のスキルとテクノロジーで再構築する新たなチャレンジを行うことにしました!
これにあたり、昨年コロナが一時的に落ち着いた頃、実家(といっても車で30分)に顔を出し、両親との接触を最小限に抑えつつ、元自室内で大量のデモテープをひっくり返した中から、30曲程度を選定しました。
まずはDAW内で全楽曲のベーシックを制作。その後リモートでギタリストさんとやり取りしながら、ギターを含めた全体のアレンジを固めていきました。
それらの中から、昨年秋のM3-2020秋では、時代性も考慮し、主に元気に前向きになれるようなポップあるいはメロウな楽曲を中心にセレクトしたのが「CHRONICLE Vol.Ⅳ」。
今回のM3-2021秋向けには、更にアグレッシブなロックやダンスの楽曲を中心にセレクトしたのが「CHRONICLE Vol.Ⅴ」。
この2枚が姉妹のようなアルバムだとTwitterでツイートしてたのは、この辺りの理由からになります♫
ただし、「CHRONICLE Vol.Ⅴ」には更にもう一つ大きな要素が絡みます。それは、エヴァンゲリオンの終了。
元々私なり他の制作メンバーも含めて、学生時代から共にエヴァンゲリオン、特に旧劇場版にハマったメンバーが多く、これまでもジャケットに登場してきたキャラクターの衣装デザイン、楽曲タイトルのバージョン表記(1.11、2.22など)にエヴァからの影響が現れていました。
ですが、今回新譜を制作真っ只中のタイミングでシン・エヴァとして作品の完結を迎えました。私なども7回程、全ての視聴方式で鑑賞したのですが、そこから予定外の新曲が生まれることとなり、アルバム全体の構成にも多大なる影響を及ぼすことになったのです。。。
という訳で、前置きがかなり長くなってしまいましたが😅新譜「CHRONICLE Vol.Ⅴ」の楽曲解説を4回に分けてお送りしたいと思います!今回はこの3曲♫
【MSGEX 8th Album 「CHRONICLE Vol.Ⅴ」全曲解説】
01. Imaginary Session [2021]
Music: Kenta Sato (Meine Meinung) & GAKU
今回、アルバムのイントロ用に新規に制作した楽曲で、CHRONICLEシリーズの全ギターを担当してもらっている佐藤 健太(Meine Meinung)さんと私の初の共作となります!
早くみんなで集まって音を出したいなぁ、バンド形態でのレコーディングを再開したいなぁ、という思いを込めて、冒頭、僕がとあるリハーサルスタジオを訪れ、ブースに入ってバンドメンバーさんたちに
「おはようございまーす」
と挨拶するところから曲は始まります。とはいえ、あくまでImaginary=仮想的であり、実際にスタジオに入った訳ではなく、それらしい音を作っています。
これまでにはなかったくらい、ルームリバーブの掛け具合、空間表現などに拘ることとなり、佐藤さんと2人「うちら頑張るポイント違くない?😅」と疑問を浮かべながら、曲が始まるまでの数十秒に精魂を注ぎ込みましたwww
ちなみに、「Imaginary」という言葉にピンと来た方は鋭い!ここから既に"エヴァの呪縛"は始まっているのですw
02. La Forme du Bonheur [2021]
Words: SHIORI / Music: GAKU
こちらが問題の新曲、邦題「幸せのかたち」です。
作詞は当時エヴァ旧劇場版も一緒に見に行った、M.S.G.以前からの長い付き合いとなる盟友、SHIORI。作曲はGAKUです。
とはいえ、実はBメロは去年の夏頃に「なんか乃木坂46っぽいアイドルソングでも演りたいなぁ」と思いながら思いついてストックしておいたもの。
シン・エヴァ初日初回を鑑賞し、仕事を終えて帰宅後、「描かれ方が物凄く親切にはなったけど、結論は概ね旧劇場版と変わってなくて良かったな」と振り返りながら、頭の中で「魂のルフラン」が流れてたはずが、いつの間にかサビのメロディがラスサビのキーで頭の中に降りてきてて。でもそれにしばらく気づかなかったくらい違和感がなくて。「あれ、なんだこのメロディ?」
鉄は熱いうちに打て、ではないですが、ささっと打ち込んでサビからAメロまでは転調も含めてツルッと作れて、さてBメロどうしようか?となったところで、ストックしておいたBメロがハマりそうだなと思い、「ああ、乃木坂、さよなら😭」と思いながらその夜の間にほぼワンコーラスのアレンジが完成しました。
その後ギターソロを考えたり(メロディアスなギターソロは僕が事前に打ち込んだフレーズを佐藤さんにコピーしてもらうか、スタジオで佐藤さんと一緒にフレーズを考えて作ります。アドリブ系のソロは佐藤さんにほぼお任せ!)、Dメロ(実は譜割がサビとほぼほぼ一緒です。何度も繰り返しループしながら、少しずつ少しずつ前進していく・・・)を追加したりしました♫
で、エヴァなら作詞はSHIORIに頼むしかない!ということで、あえてYouTubeに上がってたシン・エヴァ関連の動画に新曲デモ音源を重ねて連絡したところ、
「シン・エヴァ3回見たから安心して」(原文まま)
と返信があり、いろんな意味で安心しましたwww
歌詞の世界観については、SHIORI曰く
「真希波・マリ・イラストリアスの視点から見た碇シンジに対する感情」
とのことです!非常に彼女らしい歌詞になっていると思います!!
ボーカルには「CHRONICLE Vol.Ⅰ」よりご参加いただいてる、めらみぽっぷさん✨
めらみさんはForeground Eclipseで活動されてた頃より敬愛しているボーカリストであり、参加していただけることになった時は思わず職場で飛び上がる程でした!w
それから佐藤さんと並んで足掛け5年、めらみさんは「CHRONICLE」シリーズを語る上で欠かすことのできない方となっています。本作でもボーカリストとして最多の6曲にご参加いただいてます!いつもありがとうございます!!😆
今作では、「シン・エヴァを見た感想文です」と謎のオーダーをかけさせていただきましたが😅アニソン等を意識したカッコいいボーカルを披露してくれています!!
最後に、楽曲のどこかに、エヴァに関連するフレーズが一瞬だけですが引用されています。ヒントは旧劇場版。これはさすがにわかりやすいかな?
なお、これをやりたいがためだけに、楽曲全体のキー転調構成が逆算して決まりましたw もしかしたらご迷惑だった方がいるかもしれないので、この場をもちましてお詫びいたしますwww
03. 19-Nineteen- [1995]
Words: Atsuko Ishikawa / Music: GAKU
この曲を含め、今回のアルバムには1995年に製作された楽曲が数多く収録されています。
YouTubeのアルバムクロスフェードの解説にも書きましたが、この年は1月に阪神・淡路大震災が、3月には地下鉄サリン事件が発生するなど、日本国内に不穏な空気が漂い始めた年でした。同時に、エヴァTV版が放映開始された年でもありましたが。
そして僕らも子供のままではいられない立場に近づき、見たくなかった知りたくなかった様々な現実を受け入れ、その上で前を向き一人の大人、一人の人間として「自立」しなければならない、そんなことを考えている状態でした。
そんな中、当時活動していたユニット「M&A」(今から考えると凄い名前ですが😅全然、企業合併買収なんてやりませんが😅)の作詞兼ボーカルのAtsuko Ishikawa(以下、あっこさん)との会話の中から生まれた楽曲が、この曲です。
前年の1994年に制作、「CHRONICLE Vol.Ⅲ」および「CHRONICLE Vol.Ⅳ」にそれぞれ異なるバージョンが収録されている「your」は、ある意味素直な恋愛をテーマにしたバラードでした。
それとの差別化も意識し、「自立」「出発」などの歌詞のテーマに沿って荘厳な雰囲気のアレンジを施したのが、今回10曲目に収録されているオリジナルのバラードバージョンです。
しかし、作った当初よりこの曲はBPMを上げてロックチューンにしてもカッコいいのでは!?と思っており、一度M.S.G.でも挑戦しようと個人的にアレンジまで制作したことがあったのですが、タイミング等々の問題から実現せず。今回およそ20年越しに、このアイデアの実現に至りました!
このアルバムでは最高速度となるBPM=220、僕の大好きな"マイクを放り投げる"ベーシストがいる某バンドLのニュアンスに、“ピアノを打楽器として叩きつける“ドラマーがいる某バンドX(隠せてないw)のニュアンスを足し込んで、アレンジを制作しました!
ちなみにギターのレコーディングを行ったのは、昨年2020年5月2日、X JAPAN hideさんの命日です。
この日が初めてリモートでやり取りしながらの佐藤さんとの作業になりましたが、非常に熱いギターが収録でき、2人で大盛り上がりしたのが早懐かしい!!
そしてボーカルは引き続きめらみぽっぷさん✨これまで様々な楽曲をめらみさんには歌っていただきましたが、ロックを歌うめらみさんはやはりカッコいい!!早くまたバンド形態での楽曲を制作して、めらみさんに歌ってほしいです!!
結果、今回のアルバムにおけるロック・メタルの成分を代表する楽曲になったと思います!!そのため、あえて「CHRONICLE Vol.Ⅳ」には収録せず取って置いたところもあります。
大人の階段を登る、どこかで聞いたような言葉ですが、実際に登ってみたことで初めて見えること、例えば親の立場、親の気持ちが理解できるようなこと、あるように思います。実際、僕もそうでした。
とりとめもなく書いてみた楽曲解説、いかがでしたでしょうか?ご意見、ご感想などありましたらぜひお願いします!今後の執筆時の参考にさせていただきます!
それではまた次回!MSGEXのGAKUでした!😊ありがとうございましたー!
PS. 続く全曲解説については、順次10/31(日)中には公開予定です!お待ちください!