【MSGEX】「CHRONICLE Vol.Ⅴ」全曲解説④

さあ全曲解説も④、遂に完結編です!全部読んでくれてる方、いますかね・・・💦いらっしゃったら嬉しいです!では行きます!

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11. White Snow [1997]
Music: GAKU

前の曲がちょっと重いのと、通常最初と最後にインストを収録しているMSGEXとしては例外的に、今回最後の曲も”半歌もの”(詳細は後程)となることから、小休止ということでインストを挟んでみました。

次の曲がクリスマスがテーマということ、そして「CHRONICLE Vol.Ⅱ」でピアノのみのインストを収録したことがあったのを受け、今回はアコースティックギターのみのインストにしてみました。といいつつクレジットにキーボードが入っているのは、実際には収録し、直前で外したからです💦

曲自体は06.の解説で触れた自主制作CDに収録していた同名のインストを1997年に更に更新し、自分が作詞しボーカルを入れたデモをベースに、今回インスト化しました。1997年当時のメロディラインを今回ギターでなぞって弾いてもらっています。

イメージは学生の頃から大好きで、今でも毎年12月になると聴いているB'zのミニアルバム「Friends」に収録のギターインスト「Seasons」。

って思ってたら、アルバムが完成した後に本家B'zから25年振りに新作「Friends Ⅲ」が発表され、10曲目に続くリンクっぷりに焦りました💦

シン・エヴァには該当のシーンはなかったのですが、新劇場版「Q」と「シン」の間、2015年「Q」と「シン」の間にスタジオカラーより発表された短編映像「until You come to me」やコミック版エヴァの最終回に登場した雪のシーンが印象的。

12. Merry Christmas to Everyone, Everywhere [1995]
Words: Atsuko Ishikawa / Music: GAKU

03.と10.がアルバムの裏の核(コア)だとするなら、02.とこの曲がアルバムの表の核(コア)。そして、「CHRONICLE Vol.Ⅴ」に収録された「DANCIN' SUMMER」と遂の位置づけであるクリスマスソングが、本楽曲です。

(「CHRONICLE Vol.Ⅳ」の制作を決定した時点で、大きな構成として「Vol.Ⅳ」を「DANCIN' SUMMER」で始め、「Vol.Ⅴ」を本楽曲で終えることは、自分の中で決まっていました。シン・エヴァの影響は想定外でしたがw)

一見、ポップな曲調に感じられるかもしれませんが、実は歌詞も「03. 19-Nineteen-」および「10. 19-origin:1.11-」に続く世界観を継続しています。

日本国内でも様々な事故、事件、自然災害が発生する中、世界中のあちこちではテロや戦争が発生。現在も感染症で世界中が生命的にも経済的にも苦しめられている。そんな中、例え一人きりだったとしても、せめてクリスマスくらいは生きている幸せ、生きている喜びを皆が感じられるよう祈りたい、当時の作詞&ボーカルのあっこさんがこの曲に込めた願いです。

実はこの曲には2つのバージョンが存在します。1つがバンド形態のアレンジかつ間奏にはジャズテイストも加えた未発表バージョン。もう1つが当時の打ち込みアレンジをベースにアップデートしつつ、間奏に合唱を配置したアルバム収録バージョンです。未発表バージョンは今後、何らかの形で表に出ると思います。

前作「CHRONICLE Vol.Ⅳ」に収録した新曲のクリスマスソング「Without You」でも間奏に著作権フリーのクリスマスソングを引用しましたが、個人的に冬、クリスマスは僕が年間を通して最も好きな時期です。理由は街中にクリスマスをテーマにした音楽が流れているのが自然であり、歩いているだけでも音楽が楽しめ、幸せな気分になれるからです!

一人一人にとっての”幸せのかたち”(La Forme du Bonheur)を思い浮かべるところから始まった物語は、様々なシーンを経て、世界中の人々に対する幸せの祈りをもって、終わりを迎えます。


13. Lovers under the moonlight [1994]
Words: Atsuko Ishikawa / Music: GAKU

これまでの「CHRONICLE」シリーズでは、最後の曲にはインストを収録していましたが、今回はあえて半歌もの、半インストのようなこの曲を、この位置にもってきてみました。

この曲のタイトルに関しては、僕からの指定です。「CHRONICLE Vol.Ⅱ」に収録されている「Lovers under the starlight」との関連性も、これまで音楽制作に関わった誰にも話したことがありませんが、実はあります。内緒ですw

歌詞については、世界中の人々に対して、と大きく広がった物語は、最後にごくごく私的な「あなた」と「わたし」の関係性に戻ります。タイトルからも恋人同士をイメージした内容になっていますが、作曲者観点からすると、もっと広い意味での「愛する人」、恋人に限らず家族や親族、友人知人、あるいは共に暮らすペットなど、「わたし」にとって愛すべき対象の全てを包含した「Lovers」という認識です。

楽曲については、スタジオで僕が弾いたピアノのパターンをベースに、ギターの佐藤さんと全てその場で即興で、思いつくまま2人が交互に音を重ねていき、2時間程度で完成!

初めての作り方でしたが、これも「01. Imaginary Session」との対比で、DAW上でセッションをやってみた感覚でした♩更に時間をかけて細部を練り込むことは可能だったんですが、シンセをベースに作っているのにラフな感触が僕にとっては新鮮だったので、あえて弄りませんでした♩

そして、ボーカルには「CeVIO AI さとうささら」さん!ご存じない方にはなんのことやら?という感じかと思いますが、AIを用いた音声合成ソフトウェアの最新版、みたいな認識で大丈夫かと思います。(違ったらツッコんでください💦)

CeVIOには以前のバージョンから長くお世話になってまして、僕の作品に参加してくださっているボーカリストの方はもれなく、仮歌としてこのCeVIOのさとうささらさんが歌った音声をまず聴いてもらっています。

AIバージョンはつい最近発売されたばかりで、僕が使ったのも実は本楽曲のボーカルトラック制作が初めてでしたが、以前と比べてより自然な歌い回しになっているように感じます。設定を追い込んでいけば、かなり良いとこまでいけるかも!「これ、誰が歌ってるの?」ってとこまでいけたらスゴい!

そんな新たなチャレンジをいくつも交えた本楽曲をもって、アルバムは幕を閉じます・・・。


最終的に合計12,000字(!?)くらいの文量になってしまった「CHRONICLE Vol.Ⅴ」全曲解説、いかがだったでしょうか?すでに

「長すぎて読んでられねぇよぉ!?」

というクレームを近親者たちからは受けておりますが💦

普段は仕事柄、一度作成した文章を何度も何度も確認した上で出す立場のため、こういう長い文章をほぼ書いたまま出しちゃうのは新鮮な反面、後で見返して

「なんじゃこりゃあーっ!?」

になる可能性も否定できません。。。もしかしたら修正するかもw

同人サークル活動ということで、元バンド畑の人間としてはなかなかライブもやれない中、リスナーの方々とどうやってコミュニケーションしていけばいいんだ?と悩みながら活動していたんですが、まずはできることから一つ一つやってみようということで、今回noteを立ち上げました。

これからはnoteを使って例えば過去のアルバムの解説(また12,000字かよw)を公開したり、Twitterで音楽活動、同人活動をしている方々とのコミュニケーションの中からできればまた新たなコラボの機会を作ったり(今回のM3を通してやり取りさせて頂いた中でも、一緒にコラボやってみたいなぁ♩と思った方々が少なからずいらっしゃるので、まずは新譜チェックをさせていただいて、その上で連絡を取ってみたいと考えてます!あとは縁次第!)、YouTubeも新曲だけに限らず過去の楽曲の試聴を充実させるなど、コンテンツの拡充、更新機会の増加を計画しています!

という訳で、今回新譜を手に取っていただけた方にとって、この楽曲解説がよりアルバムを楽しむためのきっかけになれば嬉しいです!そして今後ともMSGEXをよろしくお願いします!

それでは、MSGEXのGAKUでしたー!ありがとうございましたー!!




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