万博千日前
今日は、大阪万国博開催まで残り千日だそうです。
大阪では、千日前から約1kmを練り歩くイベントが開催されるそうです。
私が生まれた年に大阪万博がありましたので、感慨深いものがあります。
ちなみに同級生には、博とか国博という名前が多かったですね。
千日後に大阪万国博覧会がある。
その時までに、今より平和な世界になっていてくれるとありがたいです。
大阪の千日前は、大坂の陣で豊臣家が滅ぼされた時代にまでその歴史を遡って語られることが多い街です。
大坂の陣ののち、周辺にあった墓地を整理統合して、今の千日前に墓地をつくったんですね。焼き場や処刑場までつくったそうです。
そして、法善寺が創建されました。(1637年)
1644年頃から、千日念仏が始まったとされており、法善寺は俗称で千日寺と呼ばれるようになったそうです。
墓地もそれにちなんで千日墓地となり、門前町として千日前となっていったんですね。
つまり、私たちは380年ぐらい前には一大墓地だったところを繁華街として飲み歩き、遊び歩いているというわけです。
明治以降、処刑場を廃止し、墓地を阿倍野へ移し、開発を推進したことから今の繁華街へと姿を変えていったわけですが・・・
当時は、10坪購入すれば5円の灰処理代を行政から助成する仕組みをつくっていたそうです。
明治10年代となると、5円の価値は今の10万円ぐらいには相当したのではないか? と考えられます。
それでも開発は遅々として進まず。
阪堺電車の開発計画が出来たことで、ようやく千日前周辺の開発が軌道に乗り出したそうです。
大阪にとって千日前は江戸期から続く文化と、明治維新以降の新しい息吹が交わる不可思議な場所となります。
今日から始まる千日後の世界。
大阪万国博覧会が、人々にとって素晴らしいイベントになることを願っております。